静岡ブルーレヴズ観戦記・第4節・1/7vs 三重ホンダヒート〜楕円よ、光となれ〜
1.初陣
元旦の大地震、翌2日の傷ましい衝突事故、、
かつてない重苦しい正月が開けようとしている。
🎍1月7日🎍
年始明け直後の三連休中日、私はJsportsを見ている。画面奥にはなだらかな山が連なり、空気は緩やかに流れる。
ここは三重県鈴鹿市。
鈴鹿といえばF1、【セナとかシューマッハとか鈴木亜久里とか、、】私世代に共通の記憶だろうか。
この日の鈴鹿は相当冷えるのだろう。観客は万全の防寒グッズに身を固めている。客席にちらほらとブルーの帽子とマフラーが揺れる。
🎍静岡ブルーレヴズ、年明け初試合🎍
2024年1月7日 静岡ブルーレヴズvs三重ホンダヒート@三重交通G スポーツの杜 鈴鹿
メンバーは金曜に発表されていた。
三重ホンダヒート、
サンゴリアスから移籍したテビタ選手やワイルドナイツから移籍の藤田選手、南ア代表のモスタート選手、等なかなか手強いメンバーだ🔥
対するレヴズ、
おお😳😳岡崎さんがSH⭐️⭐️
今節の注目はこの人だった❗️入団時から期待されてきた逸材は、この日リーグワン公式戦初キャップを飾るのだ⭐️⭐️
本職はSOだが、学生時代からSHの経験もあったとの事。SO家村さんとの並びが清々しい⭐️⭐️
リザーブには、この日もブリン兄さん、サム兄さんが控え、海外修行を終えた舟橋さんと奥村さんが並ぶ。
レヴズ発足からの補強戦略と育成システムが実を結びつつあるのだろう。レヴズは確実に選手層が厚くなっている⭐️⭐️
【より確かさを増したセットプレーを見せるFW陣🔥🔥】
【スピード、パワー、スキル、全てにおいてバージョンアップしたBK陣🔥🔥】
今季の進化を実感したのは、
⭐️あの何度見ても心湧く前節の試合⭐️
昨季覇者のスピアーズをリードしながら後半残り5分に逆転され、『嗚呼またしても悲劇が😭』と思いきや😳、終了間際に家村さんの果敢な一撃🔥で再逆転🔥🔥今季初勝利を挙げていた。
https://x.com/bluerevs/status/1741053744543121495?s=46&t=6HF12W27Rr9kGH8Ea-4NTg
その勢いのまま、新春の鈴鹿を勝利で駆け抜けたい❗️
キックオフの時間となった。
この日は、あらゆるスポーツの試合会場で、今回の地震により犠牲になられた方々に黙祷が捧げられた。
【スポーツが生み出すもの】
心の内に湧きあがり、外へとほとばしる、この感情の発露は、人々にひと時の安らぎと明日への活力を生み出すだろう。
鈴鹿の地から、この一投を、希望の一灯に❗️
鎮魂への祈りに満ちる中、試合は始まった。
2.前半〜走り出せ❗️〜
試合の【間合い】
あるいは、【呼吸】というべきか。
いつもなら、『相手はこんな風に来る』と試合の展開予想が湧いてくるものだが、今日の相手は今一つ判然としない。
三重ホンダヒート(以下、ヒートと表記する。)はリーグワン発足時にD2に編成され、今季D1に昇格したばかりだからだ。
サッカーJ1J2で戦い方が違う様に、ラグビーにも戦術に相違がでてくるのだろうか。
レヴズは序盤から2トライを挙げ試合を支配していた。
前半6分、
ラインアウトからモールで押し込む得意の型からマリー兄さんが新年初トライ⭐️⭐️
前半10分、
家村さんからのキックパスをキャッチした矢冨さんが技アリのトライ⭐️⭐️
しかし、
その後今一つリズムに乗り切れずペナルティーを連発、
6ー10と点差を詰められる😢
ようやくヒートの全貌を掴めてきたのは、前半20分を過ぎた頃だったか。
①得意のスクラムで勝つ→敵陣へ
②ラインアウトからのモールで押し込む
というレヴズの方程式が正確に機能し出した。
もちろん、この攻防の中でクワッガ兄さんの存在感は抜群だった⭐️⭐️
なぜこのシーンで⁉️この方法で⁉️ボールを奪取できるのか、、
この日の解説者、冷静な分析が持ち味の砂村光信さんですら『わからない』と言わしめる神技は、この日も健在だった。
リーグワン公式戦デビューの岡崎さんは、トライ寸前のパスでノックオン、という痛恨のミスはあったものの、黙々と初役を務め続ける。
SHは、【仲間にボールを供給する人】ではあるが、
その一投一投は【絶えず敵の揺さぶりに遭いつつも、その攻防を制する】という【戦い】の産物なのだ😳😳と改めて思わされた。
前半33分、
ゴールライン付近の攻防にも優位に立ったレヴズは、桑野さんが力強く3本目のトライ⭐️
前半38分、
ラインアウトからのモールを一気に押し進めて日野さんが円熟のトライ⭐️
前半だけでトライは4本、家村さんも2本CG成功⭐️⭐️
試合の趨勢それ自体は前半で決した、と言っていい。
試合途中、前半か後半か定かではないが、映像は、藤井雄一郎監督(=ふじやん)と堀川隆延アシスタントコーチ(=タッキー)の横顔を映していた。厳しい、というのでも、リラックスした、というのでもない。何かを思案するような、微妙な表情を見せる。
大差がつく試合、というのも、それはそれで難しい部分があるのだろうか。
3.後半〜走り抜け❗️〜
後半はより一方的な展開だった。
開始早々、クワッガ兄さんがゴールライン際の攻防を制し、密集をするりと抜け出しトライ⭐️⭐️
【ゴールライン際での決定力】
レヴズ積年の課題を、クワッガ兄さんはいとも容易くクリアしてしまう。
敵をかわす身のこなし、体幹の強さ、それだけでは説明できない【勝負への嗅覚】が兄さんにはあるらしい、、
後半18分、
ラインアウトからのモールを押し込み、日野さんがこの日2本目のトライで続く⭐️⭐️
そして後半19分、
無事公式戦で初役を務め上げた岡崎さんは、その役目を巧者ブリン兄さんに繋ぐ🔥兄さんの大胆なバス回しはレヴズの攻撃をさらに加速させた。
圧巻は直後の後半20分、
山口さんは切り裂くようなステップでディフェンス網をみるみる突破🔥🔥そのままトライを決めた⭐️⭐️仲間の祝福を受ける彼はどこか格闘家の雰囲気を纏っている。
さて、
後半23分、
ヒート植村選手が見せたトライは、一瞬の間隙を突かれた、目の覚めるような一撃だった。鈴鹿の杜に次々と歓喜の炎が上がり🔥、観客は拍手でチームを称えた⭐️⭐️
ヒートは、本来ここまで苦しむチームではない。全てにおいてD2とはあまりに違う試合環境、D1の戦いにフィットするには少し時間が必要なのだ。
この一撃にレヴズは再び目が覚めたのか。
後半28分、
敵陣でのラインアウトからトライに至る一連の攻撃は、流れるようにスムーズだった。
時計回りから反時計回りへ、波打つように敵を揺さぶりながらモールは一気に前進🔥ディフェンスが分解される中で、ボールを持つリッチモンド兄さんはあっさりとゴールラインを超えていた。
後半38分、
リッチモンド兄さんの超絶突破力を機に、最後はサム兄さんがグイッと飛び込んでトライを決めた。これで10本目⭐️⭐️
終了間際にボールを奪われヒヤリとしたものの、得点を許さずそのまま試合を終えた。
ノーサイド
13ー62
ボーナスポイントも獲得の快勝だ❗️❗️
映像は、試合後のクールダウンの様子を映していた。
無事初陣を終えた岡崎さんは穏やかに顔をほころばせていた。
選手達は一様に朗らかな笑顔を見せる。
奮闘した彼らを労って回るタッキーの指先で、ペットボトルがクルクルと踊っていた。
〜あとがき〜
この度の能登半島地震で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
新年、とはとても思えない雰囲気の中、鈴鹿は終始ヒートファンとレヴニスタの温かい応援に包まれていました。
SHという本来のポジションとは違う役割で初陣を無事務め上げた岡崎さん、リーグワン公式戦初キャップおめでとうございます。
前節の勢いのまま10トライの快勝、いよいよ年明け最初のホストゲーム、サンゴリアス戦が楽しみになってきました。
ラグビーが、スポーツが、人々の心に希望の一灯を照らす存在でありますように。
拙い筆ですが、本年も『おだちえ🍀スポーツ観戦記』をお楽しみいただければ幸いです。
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