静岡ブルーレヴズ観戦記・3/16・vsリコーブラックラムズ東京〜この山を登れ❗️〜
1、それが問題だ
『午前中に来客があるから。』
と夫は言った。
『出かけるからお昼早くして。』
と長女は言った。
『塾があるからお昼遅くなる。』
と次女は言った。
しかし、
『ママ、昼から秩父宮に行くから。』
とは言えなかった😢
しなければならない事が山の様にあった。ああ、お雛様もまだしまっていない、、😢
私は心の葛藤を抱えながらお客様にお茶を出し(それはもちろんヤマスタで買ったイチゴ玉露だが)、長女、夫、次女の順に焼きそばを焼きコーヒーを淹れた☕️
ああ、時計が気になって仕方ない、、
私は賞味期限の切れた肉まんを頬張りながら未だ葛藤と戦っていた。
行く、行かない、行く、行かない、、
いや、、
行こう❗️❗️
私は水筒とスマホをバッグに放り込み、
夫の仕事部屋のドアを小さく開け半分顔を出し
『ちょっと、でかけてくる。』
と呟き即ダッシュで家を飛び出したのだった💥
応援グッズもカメラもない。それどころかチケットすらない💦
とにかく外苑前まで行ってみよう❗️
外は思いの外暖かい。コートでは暑いほどだ🥵
銀座線渋谷駅は、なぜかスマホを掲げる女の子達でごった返していた。スマホを向けるその先にこれから何が現れるのだろう、、
銀座線外苑前駅。
そこそこ賑わっているのは、神宮球場でヤクルトのオープン戦でもあるからか⁉️
既に外は汗ばむ程の陽気だったが風はない。
久々の秩父宮、今日は
🏉🏉🏉ラグビー日和だ🏉🏉🏉
2024年3月16日 ジャパンラグビーリーグワンD1第10節
リコーブラックラムズ東京vs静岡ブルーレヴズ@秩父宮ラグビー場
既に試合が始まっている事もあり、入り口に人気はない。
『当日券売り場はこちらです』
ああ、間に合った🥲
私は自由席を買った。とにかく早く中に入らなければ💥💥
スタジアム内に大歓声が沸き起こっている。
これはマズイ😨
この日はブラックラムズのホストゲーム、大歓声はイコール、彼らの得点に決まっている😨😨
私は南スタンドの片隅に腰を下ろした。この眺めはいつ以来だろうか。
お隣の神宮も大いに盛り上がっている。
この日、レヴズは赤の2ndジャージに身を包み既に3トライをあげてリードしていた。
私は今、J SPORTSの録画でこの試合前半を見ている。
2.前半〜必ずや〜
レヴズは連敗に苦しんでいた。
4位以下は超ダンゴ状態の今季リーグワン、
ワイルドナイツ戦はともかく、先月のダイナボアーズ戦にポイントなしで敗れたことはあまりに痛恨だった🥲
前節のイーグルス戦で1ポイントも取れず敗れたことが、益々チームを窮地に陥れた。
その意味で、
レヴズ同様連敗に苦しむブラックラムズとの戦いは、まさに
【必勝】の一戦だった❗️
レヴズの鬼門でもある後半20分以降の試合運びを如何にコントロールするか、この日のゲームキャプテンはあの【若き司令塔】に託されていた。
https://x.com/bluerevs/status/1768131447741890629?s=46&t=6HF12W27Rr9kGH8Ea-4NTg
久々にSHブリン兄さんが先発、SO家村さんとゲームをコントロールする作戦だ。
それにしても、意外に青が目立つな😳
ニット帽、マフラー、ホッケーシャツ、ベースボールシャツ、名入りタオル、等レヴズのあらゆる応援グッズが目に入る。彼ら全てが遠征レヴニスタ、ではないだろう。
静岡県は、首都圏への人口流出率が近年際立っている。私の様な首都圏レヴニスタも少なくないはずだ。
試合はレヴズの攻勢で始まったが、ゴールラインに迫る中パスが乱れ、ここから一転守勢に回る😨そのまま自陣に攻め込まれ、ラインアウトからのモール攻撃にあっさりと先制を許した。
7ー0
ブラックラムズ先制。
レヴズの反撃は前半15分、
右に、左に、
大きくボールは動きながらピウタウ兄さんがディフェンスを払いのけつつマロ兄さんにパス⭐️
タイミングといい角度といい【絶妙】としか言いようのないこの【一投】でボールをもらったマロ兄さんは一直線に疾走🔥🔥
しかし、
ブラックラムズの15番マッガーン選手が右から左へ猛然と走り込みトライの阻止を図る🔥🔥
どちらが勝つか⁉️
マッガーン選手がマロ兄さんを押し出すその刹那、
マロ兄さんの右足はギリギリライン内に残っていた、そして、
ゴールライン内にダイブ🔥🔥
宙に舞う兄さんは左手をぐっと伸ばし、ボールをしっかと地に叩きつけた🔥🔥
その姿、なんと美しいことか⭐️⭐️
マロ兄さん、芸術のトライ⭐️⭐️
家村さんも、難しい角度からCGをしっかり決めてきた⭐️⭐️
7-7
レヴズ同点に追いつく🔥🔥
レヴズはさらに前半20分、敵陣ゴールラインへと迫る🔥
①ボールを持つブリン兄さんは、後ろから走り込んできたタヒトゥア兄さん、ではなく、その後ろの家村さんにボールを投げた。
②タヒトゥア兄さんは、バスケでいう『スクリーン』みたいな役割だったのか⁉️
③家村さんはタイミングを図り山口さんへパス、
④ボール片手にそのまま疾走するかに見えた山口さんは、大外に走り込んでいた奥村さんへパス、
解説の後藤翔太さん曰く『一連のサインプレーが決まった』という事らしい。
奥村さんは余裕を持ってゴールラインを駆け抜けた⭐️⭐️
奥村さん、今季初トライ⭐️⭐️
家村さんのCGも成功⭐️⭐️
7ー14
レヴズ逆転🔥🔥
さらに、
24分、
攻勢をかけるレヴズは、SHブリン兄さんがボールを出す、と見せかけて自らダッシュ🔥ディフェンス網を突破した🔥
即座に反応した家村さんが追いかけボールをもらい、更にパス、
最後にボールを手にしたマリー兄さんは悠々とゴールポスト中央付近に走り込んだ。
マリー兄さん、貫禄のトライ⭐️⭐️
家村さん、このCGも成功⭐️⭐️
7ー21 レヴズ14点リード❗️
しかし、
ここからブラックラムズの反撃が始まる。
一度はノートライになったものの、緩急織り交ぜたボール運びでレヴズのゴールラインにみるみる迫り、鮮やかなトライを決めてきた😨
と、私がたどり着くまではざっとこんな展開だったらしい、、
* * *
反撃の機運に満ちた秩父宮、
ブラックラムズの攻勢はやまない🔥
前半終了間際、攻め込むブラックラムズの15番マッガーン選手は、見事なドロップゴールを成功させる。(ドロップゴール成功を初めて生で見た。)
前半終了。
17ー21 4点差
これは、胃が痛い試合になりそうだ😨😨
スタジアム内では、警視庁の皆さん&公式マスコット【ピーポ君】が、『Tokyo Unite 』に所属する都内スポーツチームのキャラクター達
①ブラックラムズのマスコット【ラムまる】
②バスケB1アルバルク東京のルーク
③サッカーJ1町田ゼルビアのゼルビーらと共に、
【振り込め詐欺等犯罪撲滅】の啓発ウォークを開催した。
試合展開はかなり緊迫しているが、見上げると、それは花粉かもしれないが、柔らかに煙る青空がどこまでも広がっていた。
3.後半〜あの夢を掴め〜
後半開始早々、レヴズはチャンスを掴む。
ブリン兄さんの巧みなパス捌きで前進を図るレヴズ、
大戸さんが、タヒトゥア兄さんが、桑野さんが、
ボールは確実にゴールラインに近づいていく。
ブリン兄さんは機を見てボールを放った。
受け取ったのはマリー兄さん🔥
そのままズドンと中央付近に飛び込んだ🔥🔥
後半4分 マリー兄さん、この日2度目のトライ⭐️⭐️
家村さんもCG成功⭐️⭐️
17ー28 11点差❗️
その後しばし試合は膠着するも、
後半20分、
敵陣内でブラックラムズのペナルティー。
『ショット、ショット❗️』
どこからか声が聞こえた。
レヴズは、交代で入っていたサム兄さんが確実にPGを決めた。
17ー31 14点差❗️
ここからがしばし悪夢だった。
なぜ、ああも続けざまにトライを2本も許してしまったのか、、
たしかに後半は、接点=攻防の瞬間のキレ、判断、パワーは、ブラックラムズが勝っている時間帯が多かったかもしれない、、
後半26分、点差は僅か3点に😨
秩父宮は、ブラックラムズファンの歓声で沸いていた。
勝負が決したのは後半33分。
一気に左へとボールは運ばれ、マロ兄さんは激走する🔥🔥
ディフェンスとの一騎打ちにも今度は余裕があった🔥🔥
マロ兄さん、勝負を決める殊勲のトライ⭐️⭐️
ただ、
疾走中に何が起こったのかわからないが、兄さんは頭を抱えしばらく動けなかった😨。ヒヤリとしたが、やがて立ち上がった。
全力疾走中に横から別の大きな力が加わるのだから、いつ何が起こってもおかしくないのだ、このスポーツは😨
ここからは、祈っていたことしか覚えていない。時間よ、早く過ぎてくれ❗️と。
ホーンと共にボールは外に出された。
南スタンド側に歓声が沸き、青いタオルが揺れた。
ノーサイド
29ー36
静岡ブルーレヴズの勝利 貴重な、貴重な勝ち点を手にした⭐️⭐️⭐️⭐️
選手達に安堵の笑みがこぼれる。
観客は、激闘を繰り広げた両チームの選手達に労いの拍手を送った。
POMにはマリー兄さんが選ばれた。
選手達はバックスタンドで2度挨拶し、南スタンドにやってきた。
晴れやかな笑顔で観客に手を振り続けた。
メインスタンド前、
スタッフやノンメンバーの選手達が、重圧を乗り越えた仲間達を出迎えた。
互いに手を取り、肩を抱き、喜びを分かち合った。
何を話し込んでいたのだろう。
大戸さんは笑みをたたえつつも、慎さんと長い時間言葉を交わしていた。
レヴズくんは、メインスタンドのレヴニスタ達と三三七拍子を打ち、この勝利を寿いでいた。
〜あとがき〜
勝ってよかった❗️
勝つって嬉しい❗️
この一言に尽きます。
もちろん、この日の試合運びは、監督ふじやんからすれば反省てんこ盛りだったかもしれませんが、この日は何より結果が大事、駆けつけた甲斐がありました。
ヤマスタでの記念試合で、私達はこのチームの苦難と克服の歴史を思い起こしました。
レヴズが今直面している試練も必ず克服できる、そう信じて応援を続けます。
今回の副題は、ミュージカルの名作『サウンドオブミュージック』より【全ての山に登れ】をモチーフにしました。
さあ、次節はエコパで【銀河スター軍団】ヴェルブリッツという高い山に挑みます。
越えましょう❗️
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