静岡ブルーレヴズ観戦記・第2節・vsコベルコ神戸スティーラーズ〜Fight for it❗️最後まで❗️
1.Meet it❗️〜立ち向かえ❗️〜
眩しい純白の頂が青い空に映る。
干上がった刈田に、鈴なりの夏柑に、柔らかな陽射しが降り注ぐ。
穏やかな遠州の冬🍂🍂
が、それにしても、、
🥶🥶寒い🥶🥶
遠州おろし、というらしいが、
この地域特有の風に低気圧もプラスされ、風は唸りをあげている。みるみる体は凍りつく🥶🥶
いや、
凍ったのは体だけではない、、
『祝 J1昇格❗️
ジュビロ磐田 半端ないって❗️』
ここは静岡県磐田市。
降り立った御厨駅の構内には、意外なほど控えめとはいえ、【J1自動昇格】を祝うあの『水色』チームの横断幕が風にはためいていた。
ああ、エスパルス、、⚽️
愛する私の清水は来季もJ2なのだ😭、、
この忘れたい現実を腹立たしい程思い出させる【この街】に、私はなぜ来てしまったのか。
もちろん、
🏉🏉ラグビーの試合があるからだ❗️❗️🏉🏉
ジャパンラグビーリーグワン2023/24season 第2節
静岡ブルーレヴズvsコベルコ神戸スティーラーズ@ヤマハスタジアム
この日は、💐レヴズのホーム開幕戦💐
先着12000名にオリジナル限定マフラーがプレゼントされる🎁
今みると、レヴズ初シーズンに配布されたポンチョも懐かしい🥲🥲
ヤマハ発動機ジュビロからプロチームに生まれ変わり、早3年目のシーズンだ。
この試合のメンバーは既に発表されていた。
南ア代表クワッガ兄さんがスタメンに復帰❗️前節同様ベテランのヤッツさんが【若き司令塔】家村さんとコンビを組む。大怪我から復帰した山口さんも前節に続きスタメンだ(個人的には、彼に【和製コルビ先生】を目指してほしい⭐️)
控えには、頼れるブリン兄さん、サム兄さんが❗️
おお、《レヴズの獅子心王》リチャードさんも❗️
対するコベルコ神戸スティーラーズ(以下、神戸と表記する)。
言わずと知れたラグビーの名門⭐️神戸製鋼だが、、
前節のブレイブルーパスに劣らず、目の覚めるのような豪華メンバーだ⭐️⭐️
これは、破壊力抜群🔥じゃないか😱
山ちゃん、グーちゃん、スンシンくん、等など日本代表経験者がズラリと名を連ね、
トドメはオールブラックスのレタリック選手、サベア選手だ⭐️⭐️
W杯後、リーグワンの各チームには、強豪国の、しかも現役バリバリのスター選手が軒並み入団した。どこもかしこもPSG並みの豪華布陣で眩暈がする😵💫
着々と戦力を整えている、とはいえ、レヴズは今節も厳しい戦いを強いられるのは間違いない。
2.Taste it❗️〜いい夢を〜
無料シャトルバスにゆられること10分、レヴニスタ広場は、大勢の観客で賑わっている。
約半年ぶりの、ヤマハスタジアム。
物販もスタグルもすごい行列だ❗️❗️
とりあえず入場してマフラーを🧣手に入れなければ❗️
昨季開幕戦で配布された帽子との組み合わせは、年齢性別問わず、集う人々をチャーミングな姿に変え、広場を華やかに彩っていた。
場外ステージでは、スタジアム入りする両チームの選手達を迎えるべく、陸自の皆さんによるラッパが高らかに鳴り響いていた。
私は、スタグルに並びたい夫を説得し広場から階段を駆け上がった。
もちろん、
🦕🦕恐竜を見るために🦕🦕
烈風に対峙する恐竜達に、子供達が歓声を上げている。私は首長のブロントザウルスにカメラを向けながら、幼い娘達と上野の博物館に通い詰めた日々を思い出した。
『ママ、大きいねえ❗️』
娘の手を握り、共に見上げたあの日、、
それは遠い昔であり、もう二度と戻ってこない時間なのだ、、
ヤマスタの広い空は、手が届きそうな程近くにあった。
ここには、悔いる『あの時』も、不安な『明日』もない。直面する『今』もない。
あるのは湧き上がる期待と興奮、心地よい緊張だ。
広場の中央に、お決まりの富士山ヘッドを被ったレヴズ社長山谷拓志さんの姿があった。
笑顔でファンに挨拶し続ける社長のピンと伸びた背中は、冷徹かつ全力で、『今』を生きていた。
3.Overcome it❗️〜克服せねば❗️〜
試合前練習が始まろうとしていた。
レヴズ新指揮官、藤井雄一郎さん(=ふじやん)の姿が見える。
ふじやんの眼には、W杯2019日本代表強化委員長として、同2023ナショナルチームディレクターとして、レヴズの戦いはどう映っていたのだろう。
前HC堀川隆延さん(=タッキー)は、NDCのHCとして一期間代表チームに帯同していたから、ふじやんもそれなりにレヴズの方向性や中心選手の特性は理解していただろう。
レヴズは、今回日本代表を1人も輩出できなかった🥲代表を『選ぶ』立場であったふじやんが、レヴズが抱える課題をどう克服していくのか、、レヴニスタの期待を背負いヤマスタの芝に立つ。
神戸も練習を始めていた。神戸の試合を生で見るのは、おそらく初めてだ。
このメンバーは、やはり凄い😵💫😵💫
練習は淡々と進んでいく。
スタジアム上空では、航空自衛隊による1回目のフライバイが披露されていた。スタジアムに飛行機が迫り、唸りを上げつつ去っていく。
kickoffも間近、
選手達が入場する。
既にレヴズ選手達を鼓舞する大漁旗が一列に並び、風に激しくはためいていた。
まずは、このcelebration🌈
一斉に白煙(CO2)が噴き上がった。
この試合で公式戦通算100CAPとなる神戸の山ちゃん=山中亮平選手がまず1人で入ってきた。場内に祝福とリスペクトの拍手が響く。
そして、
両チームの選手が同時に入場してきた。白煙の花道が立ち上り、赤い炎が噴き上がる🔥
キックオフを告げるラッパが高らかに鳴った。
そして、
四機の飛行機が、再び上空に現れた✈️✈️
航空自衛隊フライバイ✈️✈️
空から壮大な祝福を受け、試合は始まった。
4.前半・Complete it❗️〜全うせよ❗️〜
試合序盤は、予想通り神戸の攻撃力が炸裂🔥
後手に回るレヴズは自陣でペナルティー、早々に3点を献上してしまう😢
さらに攻撃は続く。ラインアウトからモールで押し込みトライを決められた。
規格外の高さとパワーを併せ持つレタリック選手はモールの太い軸となり、レヴズのディフェンスを蹴散らしていった💥💥
⭐️華麗な波状攻撃⭐️
これが私のイメージする神戸だったが、今季の神戸は強いフィジカルとの両輪攻撃だ🔥迷いなく真っ直ぐ突き進み、ディフェンスをひらりとかわしていく。
むしろ前節のブレイブルーパスより『猛者』の雰囲気がある。
この試合、どうなるのか、、早くも不安が募る。
いや、
試合とはそう単純ではないようだ。
レヴズは目が覚めたかのように反攻を開始した🔥🔥
オフが長すぎたせいか、妙に静かだったヤマスタに応援の声がこだまし始めた。
『Go Go REVS Go Go REVS ❗️❗️』
レヴズはゴールライン間際に迫るがトライには至らず😖しかし、ペナルティーを獲得、
家村さんが確実に決めた⭐️⭐️
3-8
😨この直後だった😨
リスタートのボールが強い風に流されていく。一旦レヴズの腕に収まりかけたボールはコロリと地へ転がり、そのバウンドは神戸に味方した。
ボールはそのまま神戸の李選手の胸へ❗️ 彼がゴールラインを駆け抜けるまであっという間の出来事だった。CGも成功。
3-15 点差が開いていく😱
いや、『磐田の風神』はどちらにも味方しなかった。ボールは不安定に動き両チームを翻弄する。
そして、前半半ば、、
一気に攻めかかる神戸、しかし神戸のキックしたボールをタヒトゥア兄さんがチャージ🔥🔥
地にこぼれたボールは、マロ兄さんの腕の中へ🔥🔥
ラインに沿って疾走する兄さんに追いつける選手はいなかった⭐️⭐️
スタジアムは一気に沸いた🔥🔥
マロ兄さん トライ⭐️⭐️CGは不成功、
8ー15 レヴズは追いかける🔥🔥
しかしまたしても得点直後、レヴズは自陣でペナルティー。
神戸はPGで3点を追加。
8ー18
その後神戸に再びゴールラインを脅かされるが、
なんとか堪えて前半を終了。
10点差
あの💥鉄拳波状攻撃💥の中、この点差に収められた、というべきか。十分逆転できる範囲だ🔥🔥
荒れ狂う風は一向に止む気配を見せない。
5、後半 〜Make it❗️〜掴め❗️〜
試合とは分からないものだ。
開始早々から、レヴズの攻撃が火を噴いた🔥
敵陣深く攻め入るレヴズ。
神戸ボールのラインアウトではあったがボール奪取に成功🔥そしてトライ、かと思われたが、
TMO が入り、レヴズが先にボールに手を触れ、前に落とした=レヴズのノックオン、との判定で結果これはノートライに😭
しかし。
🔥ここからがレヴズの真骨頂だった🔥
レヴズのノックオン=神戸ボールのスクラムとなり、レヴズはこの勝負に勝つ🔥🔥
神戸ペナルティー、レヴズは『スクラム』を選択🔥🔥
『Set❗️』
レフリーの声と同時にガシッと噛み合うスクラム、その刹那、
クワッガ兄さんはスルリと左に体を寄せボールを受け取り即座に右斜めに走り込んだ🔥🔥🔥
ああ、
神戸のディフェンスを瞬時に打ち破るこの妙技よ⭐️⭐️
クワッガ兄さん トライ⭐️⭐️
家村さんも、CGをど真ん中に決めた⭐️⭐️
15ー18 レヴズ3点差に🔥🔥
さらに、
再びゴールライン際まで攻め入るレヴズ🔥
ボールは左から右へと次々渡り、マロ兄さんが突っ込む🔥
最後はピウタウ兄さんが、神戸のディフェンスを跳ね飛ばすように飛び込み、片手でボールを右隅に叩き込んだ🔥🔥
ピウタウ兄さんトライ🔥🔥
20ー18 レヴズ逆転⭐️⭐️
さらに、
敵陣でPGを獲得、家村さんが確実に決めた🔥🔥
23ー18 5点差に🔥
時間は残りあと15分❗️
さて、
この直後に神戸が決めた同点トライは、中島イシレリ選手のパワーに、レヴズのディフェンスが屈した形になった。
23ー23 再び同点に。
レヴズは反撃に出てまたもPGを獲得、家村さんは確実に決めた⭐️⭐️
26ー23 再びレヴズ逆転❗️
時間は、あと8分❗️
この試合に決着をつけたのは、W杯2015戦士、ベテランSH日和佐篤選手だった。
乾坤一擲💥
レヴズの僅かな隙をつき疾走した日和佐さん、パスのタイミングも絶妙だった。レヴズのディフェンスは追いつけない、、
神戸のトライ、CGも成功。
23ー30 神戸逆転する。
レヴズが手にしかけた勝利は逃げていった。
いや、
終了間際、レヴズは敵陣深く攻め入りゴールライン間近に迫ったのだ。
『Go Go REVS ❗️Go Go REVS ❗️Go Go、、』
声援は鳴り止まない。あと少し、あと少し、、
しかし、
トライならず😖レヴズのペナルティー。
この試合、何度同じシーンをみたことか❗️
レヴズは、【勝利への一線】を遂に越えられなかった。
ノーサイド。4点差の敗戦。
私達は急いで席を立った。新幹線の時間が迫っていた。
日は既に傾いていた。
ピンク色に染まった磐田の空を、また風が向き抜けていった。
〜あとがき〜
勝ちたかった❗️❗️
手に入りかけた今季初勝利は、次節に持ち越しとなりました。
非日常的空間
ホーム開幕戦にあたり、レヴズが掲げたこのテーマ、
まさにあの日のヤマスタは『非日常』でした。
もちろんそれは、
『異次元空間に1人漂う』
という意味ではありません。
過去現在未来という【時空】を超えて、
期待と興奮、心地よい緊張、悲嘆、そして歓喜に満ちた場所、
さらに、
選手、チームの枠を超えて、集った人々がラグビーというスポーツに浸り、声援を送る中で生まれる気持ち、
【人と繋がる、人に寄り添う】という
『誰かと共に生きている』と感じられる場所、
そんな空間でしょうか。
一撃一投に全力を尽くした選手の皆様、
選手達の心を一つの目標にまとめ上げた藤井雄一郎監督はじめ強化部スタッフの皆様、
そして、
細部に渡りこの『非日常的空間』を創出してくださった山谷拓志社長はじめ事業部スタッフの皆様、
改めて御礼申し上げます。
皆様が困難と向き合い、その都度克服した『今』という日々の積み重ね、この日はその賜物です。
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