静岡ブルーレヴズ観戦記☆3/11☆第11節vsクボタスピアーズ船橋・東京ベイ〜鎮魂の日に『魂の旗』を掲げて〜
1.祈りの日に
春爛漫、を通り越して初夏の陽気🌺
そんな東京を脱出し、私と夫は『静岡遠征』に向かった。
レヴズの相手は強豪『クボタスピアーズ船橋・東京ベイ』。
戦いの舞台は、W杯2019日本大会で『Shizuoka shock 』の舞台となった『エコパスタジアム』🔥
雲一つない青空の下、車窓から富士山を堪能、最寄駅愛野からひたすら坂を登ってたどり着いたエコパ。
『大漁旗を感じる1日』を満喫して私達はスタジアム内に入った。
試合前練習が始まろうとしていた。
(ここまでの詳細はこちらで💁♀️)
メインスタンドは幸い日陰だった。といっても、この地方特有の風に吹かれていると、どんどん寒くなってくる🥶
いち早くサム兄さんとブリン兄さんが準備を始めている。キッカーは、前節同様ブリン兄さん→サム兄さんの【継投】で行くようだ。
堀川隆延レヴズHC(=タッキー)は、Jリーグの監督のようにベンチに座り、帽子を被った大久保直弥アシスタントコーチ(=ナオさん)と思われる男性と話し込んでいる。
選手が続々とグラウンドに入ってきたが、同時に中央メインスタンド寄りで何やら準備が始まった。楽器のセッティングだ😳
試合前とハーフタイムに、袋井市で活動するマーチングバンドの皆さんによる演奏が予定されていた。
いつもなら試合前写真を撮る時間帯だが、この日は演奏に耳を傾ける事にした。(下掲写真は、曲の合間等に撮影したもの。今ひとつピントが合っていない)
。
♪春の小川、夏の思い出、小さい秋見つけた、、♪
マーチングバンドは、伸びやかに春夏秋冬を歌い上げていく。そして、再び春🌸
両脇のお嬢さん達が、次々と桜模様の傘🌸を広げる中で、『あの歌』が奏でられた。
♪ 花は 花は 花は咲く いつか生まれる君に 花は 花は 花は咲く 私は何を残しただろう♪
(東日本大震災復興祈念ソング 『花は咲く』)
歳のせいかすっかり涙もろくなった🥲🥲
12年前の『あの日』、娘達はあのマーチングバンドのお嬢さん達ぐらいの年だった。
ふと、この日のWBC先発投手が佐々木朗希選手である事を思い出し、また涙が滲んだ。
その間に練習は粛々と進んでいた。
スピアーズも練習を続ける。正直なところ、このチームだけは『別のスポーツ』をしてるのか、と思うくらい選手の体格が違ってみえる。
苦戦必至か、いや、
大戸さんが怪我から復帰していた🌸
クワッガ兄さんは再び無双になるだろう❗️
FW陣よ、より重く、より高く❗️
スクラムは負けられない❗️
インパクトメンバーにはハーフ団しかいない思い切った布陣、80分全力投球が求められる。
BK陣よ、より速く、より鋭く❗️
最後までグラウンドに残ったのは、若き司令塔家村さんだった。タッキーの出すボールを一本ずつ丁寧に蹴る。
メインスタンド側中央に、大漁旗が集結した。この時、風は程よい強さで吹いてくれた。一枚一枚が芝の上で美しく翻る。
活躍を願う『真心』と活躍を誓う『魂』と。大漁旗は選手達の花道を創る🌸
場内に【One Revs 】が流れる。まずはレヴズの入場、共同キャプテンクワッガ兄さんから、ではなく、この方から入場だ❗️
日野さん、100CAP達成おめでとうございます🌸
共に戦う仲間が続いた。
続いてスピアーズ、もちろんこの方から。
ハルさん、100CAP達成おめでとうございます🌸
遥々静岡に駆けつけたスピアーズファン=オレンジアーミー🍊は祝福の拍手を送る。
選手達は円陣を組む。レヴズもスピアーズも選手達はその腕を解かない。
12年前の『あの日』
2011年3月11日14時46分 東日本大震災発生
20000人以上の尊い命が失われた。2000人を超える方々の行方が今も分からないままだ。
私達も起立、脱帽し、目を閉じる。
追悼と鎮魂の思いを込め黙祷を捧げた。
腕を解き、選手達が散っていく。
試合が、始まった。
2.前半〜オレンジを攻略せよ〜
さて、
( 観戦記を書くにあたり、いつもは録画を見ながらプレーを確認していくのだが、10年以上も酷使してきた我が家の機器 、突如ブルーレイの初期化ができなくなり録画不能に😨後日レンズクリーニングなる処置で何とか復旧したが、J SPORTSのWBC放映によりラグビーの再放送が少ない🥲そこで、
今回は、30分のダイジェスト番組&私の下手な写真&断片的な記憶だけで書く事をお許しください🙇♂️)
* * *
スピアーズは想像以上のパワーでレヴズを襲ってきた。強豪ワイルドナイツとも違う『やりにくさ』があるのか。
7分、13分
立て続けにトライを奪われた。敵陣に入ると一気にトライまで持っていく🔥ラインアウトは高く、モールはパワフルだ。
0ー12
レヴズは反撃するも、ゴールライン手前で猛烈なパワーが襲いかかり、トライに至らない。
しかし、チャンスは訪れた。
17分 スピアーズにペナルティー。レヴズはショットを選択。
ブリン兄さんは慎重に決めた。
3-12
この直後に、スピアーズのマルコム・マークス選手にトライを決められ点差を広げられる。
3ー19 早くも16点差😨
しかし即座にレヴズは反撃🔥
22分、スピアーズ陣内でスピアーズのペナルティー、ここもレヴズはショットを選択。
プリン兄さんは外さない🔥
6ー19 13点差に。
スピアーズの戦い方は『佐々木選手の160キロ』のようなもので、何かタイミングを掴むと攻略できるものなのか。
28分、
敵陣でのマイボールラインアウトからモールで前進、ゴールライン右隅に大戸さんが飛び込むが、スピアーズが2人がかりで外へ押し出してしまう。
タフな大戸さんでもこれは痛かっただろう。強打した腰をさすっていた。
レヴズに再びチャンスが訪れたのは前半も終了間際の37分、
マイボールのラインアウトからモールへ、しかし前進できない。ボールを出し前へ出る🔥鹿尾さんが一気にゴールライン手前まで迫る、最後は河田選手がゴールラインに飛び込んだ🔥
河田選手、反撃の狼煙を上げるトライ🌟🌟
ブリン兄さんのCG も成功🌟🌟
13ー19
前半終了 わずか6点差。
今更思うが、PGの3点は侮れない。『小さいことからコツコツと(by きよし師匠)』なのだ、やはり。
グラウンドには、再びマーチングバンドが登場し『One Revs 』を勇壮に演奏した。ラグビーのハーフタイムは短い。観客は温かい拍手で、手を振りながら慌ただしく退場するお子さん達を労った。
グラウンドのトラックでは、レヴズくん、静岡県イメージキャラクター『ふじっぴー』 、袋井市公式マスコット『ふっぴー』が、手を振りながら場内を歩いた。
ちなみに、もう一つの『富士の国』といえば山梨県だが、県の公式マスコットは富士山ではなく、富士河口湖町に『ふじぴょん』がいる。
(やはり甲斐国は信玄公推し)
3.後半〜きっと朝は来る〜
開始早々、庄司さんがコールされた。
こんな早くに⁉️誰の代わりに⁉️
次の瞬間、私は絶句した。
クワッガ兄さんが、座ってる😨😨
レヴニスタが一番恐れていたこと、鬼神の如く攻守に奮闘し、幾多のレヴズの危機を救ってきたクワッガ兄さんが負傷交代したのだ😨😨
スピアーズはこの機を逃さなかった。
後半6分、早くもトライ&CGを決めレヴズを突き放しにかかる。電光石火の攻撃だった。
13ー26
レヴズは追撃する🔥
後半13分
レヴズはラインアウト→モールで前進、ボールを右へ回す。ボールを持ったサム兄さんは絶妙なステップでディフェンス網を突破、最後は新人槇さんへ🔥
加速の速い槇さんはあっという間にゴールライン内に飛び込んだ🔥
槇さん 稲妻の如くリーグワン初トライ🌟🌟
サム兄さんのCGも成功🌟🌟
20ー26 再び6点差に❗️
しかし、スピアーズはその直後、と後半23分立て続けにトライ&CGを決め、レヴズの更なる追撃を許さない。
20ー40 あっという間に20点差😨
この間、レヴズに更なるアクシデントが起こった。詳細は分からない。ただ誰かが倒れている。赤いシューズを履いた足はピクリとも動かない。
鹿尾さんだ😨❗️そのまま担架でグラウンド外へ運ばれていった、、
交代でSH田上さんが入る。といっても、同じポジションのブリン兄さんは残っている😳
そう、この日のインパクトメンバーはFWばかり、この時点で唯一残っていたBKはSHの田上さんだったのだ。
予想外のアクシデントが続く中、レヴズは再び反撃の機会を得る。
モールで押し込み最後は日野さんがトライ、と思いきや、
TMO が入りノートライに🥲🥲
しかしその直後、後半37分、マイボールスクラムからの攻撃を繰り返す。そして再びスクラム、この勝負に勝つ。レフリーの笛が鳴ると同時に攻撃開始、ブリン兄さんから槇さんへ、
再び槇さんが飛び込んで一回転🌟🌟
槇さん この日2本目のトライ🌟🌟
サム兄さんのCGも成功🌟🌟
27ー40 13点差
レヴズはさらに敵陣内に攻め入るが、ボールを奪われ勝負は決した。
ノーサイド ポイントは獲得できなかった。
両チームの選手達が互いの健闘を讃えあう。
特別なセレモニーが始まろうとしていた。
レヴズくんが日野さんをエスコートする。
まずは、スピアーズ立川さんのセレモニーが始まった。
あーーーっ❗️
私と主人は絶句した。
東海道線ホームで隣り合った熱烈スピアーズファミリー、熱烈なはずだ、
立川さんの奥様とお子さん達だったのだから❗️
立川さんは、お嬢さんから笑顔で花束を受け取った。続けてご家族揃っての記念写真撮影、幸せそうな笑顔が並ぶ。
ラグビーファンの誰もが敬愛するハルさんはこの方達に支えられているのだ、そう思うと涙が出た🥲
続いて日野さんのセレモニーが行われた。五郎丸歩CROから花束と記念プラカードが贈られた。日野さんは晴れやかな笑顔で受け取った。
この間レヴズの仲間達は、バックスタンドでレヴニスタとオレンジアーミーからの拍手に手を振って応えていた。
最後に両チーム選手スタッフ、そして立川さんのご家族も入り記念撮影が行われた。
100試合
様々な試練を越え、『100』という数字を積み上げたお二人の偉業達成に、観客は賞賛の拍手を惜しまなかった。
私達はここで席を立った。新幹線の時間が迫っていた。
エコパの空はまだ明るかった。
この日は殊更、レヴズCrewの『お見送り』が心に沁みた。
〜あとがき〜
試合結果は厳しいものでした。それでもまた行こうと思う不思議な気持ち。
【試合前の期待、試合の興奮、試合後の余韻】さらに、レヴズCrewの皆様のお心遣いと、スタジアムに入っていく選手スタッフの皆さんが見せる真っ直ぐな眼差しが、私を次なる観戦に向かわせるのでしょうか。
朝は来る、花は咲く、
その時を信じて、また静岡に。