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静岡ブルーレヴズ観戦記☆第11節☆3/27vs埼玉ワイルドナイツ〜俺達はSHIZUOKA になった〜

1.宿願成就へ

花曇り、というには少々厚い雲が垂れ込めていたが、新横浜を過ぎた頃から次第に薄日がさしてきた。

川沿いに、住宅街に、一面霞がかったピンク色が広がる。

気候のせいか、小田原を過ぎると桜はまだ蕾が目立つ。むしろ、畑や河川敷に咲く鮮やかな菜の花の黄色が目を引く。

ともかく春は美しい🌸🌸あとは青空だけ。

まもなく、静岡、静岡です。

新幹線ひかり号でわずか1時間の旅、乗り換え口から東海道線へ。

正直乗るのが不安になる程古びた車両に揺られ三つ目の駅で下車した。

やっと会える❗️

ずっと『彼』に会いたかった❗️

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パルちゃん、会いたかったよ😭😭😭😭😭

清水エスパルスの公式マスコット『パルちゃん』は、1992年のクラブ創設からエスパルスサポーターと苦楽を共にしてきた🥲

クラブは今年創設30周年を迎え、7月2日国立競技場にて記念試合が予定されている。

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駅構内は、パルちゃんと清水のアイドル『ちびまる子ちゃん』のフラッグが出口まで連なっていた。さらに、

出口正面には、クラブのエンブレム🌟その奥が、『噂』の新スタジアム建設候補地なのか。

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駅前ロータリーからシャトルバスに乗った。時節柄、決められた乗車人数を乗せるとすぐ出発する。混んだ乗り物が苦手な私にはとても助かる🥲🥲

ゆったりした車内から見た風景は、とても意外なものだった😳😳

船が見える🚢❗️ここは海への入り口なんだ❗️

忘れていた。清水は港町、日本有数の漁港でもある。道路の両脇には、巨大な倉庫やタンク、トラックの列が延々と続いていた😳😳

しかし、この道を右折すると、途端に風景は長閑になる。長い上り坂をしばらく進むとあっけないほどすぐに目的地が見えて来た。

ここはもう桜が美しく花を咲かせていた🌸🌸

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Jリーグ創設時から、ユルユルだが応援してきたエスパルス、やっと来ることができた❗️

🍊🍊天空のオレンジ城🍊🍊

🍊🍊IAIスタジアム日本平🍊🍊

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しかし、私が見るのはサッカーではない。その証拠に、オレンジ城には『青い旗』が一面に翻っていた。

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2022年3月27日

ジャパンラグビーリーグワン第11節 静岡ブルーレヴズvs埼玉ワイルドナイツ

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レヴズ公式HPに掲載されたこの試合告知の写真

『歴史的な一戦』という言葉、決して大袈裟ではない。

J1清水エスパルスのホームスタジアムを、

宿敵『ジュビロ磐田』とルーツを同じくするチームが、

『ホーム』として、『ラグビー』の試合をする

あらゆる意味で画期的な日なのだ😳😳

それはまず観客の装いに表れていた。

この日はエスパルスサポーターも招待されていたが、なぜかマスク、リュックに至るまでオレンジ装備の方が少なくない😳😳当たり前だがエスパルス選手は一人としてこの試合には出ない。

かと思えば、ジュビロのポンチョで歩く家族連れが、サムライブルーの男性がいる😳😳

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上掲写真左下の青テントは、ワイルドナイツの物販テントだった。スタッフの方々はさぞ困惑しただろう。テント向かいにあるオレンジコンテナには、この方が鎮座しテントに厳しい眼差しを向けていたのだ❗️

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日本代表の守護神にして、エスパルスの守護神権田修一選手🌟🌟

アイスタのゴールラインは越えさせない👊👊

とでも言いたいのか⁉️いや、

そもそもラグビーの試合になぜ権田がいるのか⁉️

果たしてオレンジの城は、

一体これから、どことどこが、何の試合をするのか、それすら判然としないカオスな雰囲気に包まれていた😳😳

2.記憶をたどりながら

私は到着してすぐ桜並木の写真を母に送った。

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直ぐに返事が返ってきた。

『動物園にもいきました。本当に昔のことだけれど日本平は懐かしい❗️』

私は、幼い頃のわずかな期間清水に住んでいた。母にとっては幸せな時間だったらしい。清水時代の思い出をよく口にした。

私もまた、かすかな思い出の地をいつか訪れたかった。まさかこんな形で実現するとは、、

入場口で、来場者プレゼントのタオルマフラーをいただき、西スタンド一階に向かった。

嘘みたいにグラウンドが近い😳😳😳😳❗️❗️

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秩父宮南スタンドよりさらに近い❗️この西スタンド2階に熱血エスパルスサポは集結するらしいが。

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向かって右側のメインスタンドからは、晴れると富士山が見えるらしい😳😳

レヴズの選手スタッフは、早くもグラウンドに姿を見せていた。初めて使うサッカー専用グラウンドの感触を確かめたかったのか。

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レヴズ堀川隆延監督(=タッキー)は、いち早くグラウンドに出て会場をグルリと回り出した。私は、かつてラグビーマガジンに掲載された一枚の写真を思い出した。

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(ラグビーマガジン2010年10月号『信頼、そして一歩』より抜粋、正面がタッキー、背中を向けるのは五郎丸歩レヴズCRO。掲載当時タッキー36歳、ゴローさん24歳)

2010年、チームの活動縮小方針に伴い、30代にして2度目の監督就任となったタッキーは、リーグ最少人数36人で開幕を迎えようとしていた。

あれから12年。

静岡県全体をホームタウンとするプロラグビーチームの初代監督となり、県中部で初めてのラグビー公式試合に臨む。

タッキー新たな門出の日🌸

この日まで、幾多の試練を越えてきた。そしてこの日も、新たなる使命と重圧とに向き合う。その後ろ姿に、ただ、胸が詰まった🥲

タッキーは、今年49歳になる。

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メインスタンドにビッシリと立てられた青いフラッグは、霞んだ春の空に美しく波打っていた。

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忘れないで あのときめき 一人じゃない もう一度空へ その胸の中までも曇らぬように Right away 追いかけるのさ My friends  トランク一つだけで 浪漫飛行へ in the sky  飛び回れ このMy Heart (1990年リリース 米米クラブ『浪漫飛行』より)

3、試合前練習〜for SHIZUOKA の名にかけて〜

選手達も練習を始めていた。

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FB奥村翔選手。キックの精度はこの試合の生命線、日本代表松田力也さんとの対決に挑む❗️

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SOサム•グリーン選手。司令塔として、ゲームをレヴズペースにコントロールしたい❗️

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FLクワッガ・スミス選手。得意のジャッカルでワイルドナイツの進撃を封じ込めたい❗️

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WTB中井健人選手。平和への祈りを胸に、存分にグラウドを駆け抜けてほしい❗️

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SH田上稔選手。グリーン選手と攻撃を自在に組み立てたい❗️

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有賀剛アシスタントコーチ(=Goさん)は、この日もBK陣に厳しく声を出す。

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大久保直弥HC(=ナオさん)も、この日は低い声で幾度も選手にアドバイスを送る、

お二人は、サントリーサンゴリアス(現東京サンゴリアス)ご出身。

Goさんは選手、コーチとして、ナオさんは選手、コーチ、監督として、常にワイルドナイツと覇権を争ってきた。その厳しさは骨身に染みているだろう。

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SH矢富勇毅選手。チーム縮小時ゴローさんと共にチームに残留、今も現役。この日もリザーブに控え試合を締める。名実ともに記念すべき試合にしたい❗️

練習は次第に熱を帯びる。

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この時間、清水エスパルスの公式チアー『オレンジウェーブ』が素敵なパフォーマンスを披露してくれた🌟🌟

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レヴズの公式マスコット『レヴズ』も切れ味よく会場を盛り上げる🔥🔥

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この日の試合は、

【R&Oリハビリ病院グループpresents 

       All for SHIZUOKA マッチ】

と銘打たれていた。

静岡市長田辺信宏さんのご挨拶まであった。

この試合は、ただの『試合』ではない。

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kickoffは迫っていた。

4.前半〜HERE GOES❗️全ては静岡のために〜

(HERE GOES !=J1清水エスパルス2022シーズンスローガン)

選手入場のアナウンスが響く。

選手の 入場です!

『どちらの❓』と思うラグビーファンよ❗️

レヴズのホーム試合は、【サッカー王国静岡】的『ホーム&アウェー』方式だ。アウェーチームの紹介などない👊👊👊

しかも舞台は、熱狂的🔥サポーターが集結するエスパルスの城『アイスタ』だ👊👊👊

そう、ここで『ビジター』などという響きは生ぬるい。

ワイルドナイツにとって、ここは『完全アウェーな空間』なのだ。

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青いチアーの向こうから、ワイルドナイツが静かに入場してきた。さすがに稲垣さんが登場すると『稲垣だ❗️』という声が聞こえた。

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そしてレヴズ選手が入場する。青いフラッグ&オレンジのポンポンが作る花道を抜けて華々しく登場🌟🌟大きな拍手が沸いた🔥🔥

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この試合の持つ意味は重く、難しい。

All for SHIZUOKA 

この旗印を掲げて昨季の覇者ワイルドナイツに挑む。

決して、恥ずかしい試合はできない。

レヴズ選手達は長く円陣を組んだ。

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        《 持てる全てを 静岡のために

試合が始まった。

                 *      *       *

レヴズは開始早々から押し気味に試合を進めた。

とはいえ、鉄壁のディフェンスを誇るワイルドナイツ🔥🔥

レヴズはゴールラインに近づけない。

ただ、この日はワイルドナイツもレヴズディフェンスの前に思うような攻撃ができない。

レヴズは丁寧に一人一人をタックルで倒していく🔥🔥

ところで、

この日の観客は、W杯2019以来ラグビーを見ていない、という方も少なくない。

それにしても、、

私の座る『西スタンド』、秩父宮でいう南スタンド席は、とにかく『密』だった😳😳

秩父宮なら絶対観客が座るであろうバックスタンド前列がなぜか空いている😳😳

試合観戦は、やっぱりゴール裏だ❗️

まさかそう思ってチケットを購入したのだろうか⁉️

この日の応援パターンは、前回同様2種類あった。

①crap crap👏👏の合図で、手拍子を

パンパンパンパン♬ パンパンパンパン♬

と16部音符のリズム♬で叩く

これは前回ヤマスタ版とほぼ同じだ。もう一つが、違う😳😳

②セットプレーの時は、足踏み、足踏み、手拍子で。

ドンドン パン👏 ドンドン パン👏

このリズム、も、もしかして、、😳😳

We will we will rock you👊👊

We will we will rock you👊👊

サッカー応援で歌われるあのQueenの名曲ですか⁉️

アイスタに集った観客もそう理解したのか。慣れた調子で

ドンドン パン👏 ドンドン パン👏

と音を合わせてきた。やはり、

静岡の客は応援のプロだ🔥🔥🔥

ヤマスタ同様、ホームチームを応援することに全くためらいのない観客は、一斉に手をたたき、足を踏み鳴らす。

その『迷いのない締まった音』が会場中に響き渡った😳😳

今まで体験したことのない、胸高鳴るようなラグビー応援🔥🔥🔥🔥

それは止むことのない雷鳴の如くグラウンドに降り注いでいた🔥🔥🔥🔥

膠着気味の試合が動いたのは、前半10分を過ぎた頃、自陣を守るレヴズにペナルティー🥲

日本代表SO松田選手は、確実に決めてくる。

ワイルドナイツ先制、いよいよ来るのか😨😨

いや、ここから、レヴズの逆襲が始まった🔥🔥

この日、攻撃の突破口を開いたのは、なんといってもSOサム・グリーン選手❗️もはや神懸かり、と言っていい🌟🌟🌟

前半27分 それはグリーン選手の突破から始まった🔥🔥🔥一気に前進、ボールを受けた中井選手がさらに激走🔥🔥🔥ゴールラインに迫る🔥🔥🔥

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最後はイシ・ナイサラニ選手がパワフルに押し込んでトライ❗️

奥村選手のCG は失敗。

レヴズ逆転❗️5-3

さらに3分後、

サム・グリーン選手は、ボールを持つと、まるで『オーストラリア戦三笘のドリブル』の如く、次々とワイルドナイツの選手達を抜き去ってゴールラインに迫った🔥🔥

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流石に最後は捕まったが、主将大戸選手がしっかりサポートしていた🔥🔥🔥

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大戸裕矢選手、右隅に飛び込む殊勲のトライ❗️

今度は奥村さんのCG成功❗️

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12ー3   9点差❗️

さらに終了間際、

レヴズ陣内でレヴズはスクラム勝負に勝つ🔥

ワイルドナイツのペナルティー、レヴズはショットを選択。奥村選手は確実に決めてきた🔥

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その後もレヴズはボールをキープ、前半終了のホーンと共にサム・グリーン選手がボールを外に蹴り出す。

割れんばかりの拍手がアイスタに響いた🌟🌟

正直なところ、前半で試合が壊れたら話にならないので、

2トライ以内に収めてくれ🔥🔥

と心の中で願っていた。

とんでもない❗️なんと、ワイルドナイツをノートライに押さえて、かつ12点のリードとは😳😳😳😳😳

そして

この表現は大袈裟ではない。この天空のオレンジ城『アイスタ』の観客は、

俺たちの応援でチームを勝たせる❗️

ただ見ていたのではない。選手と共に戦っていた🔥🔥🔥

             *      *       *      *

ハーフタイムには、トライアルバイク、という自転車による【メインスタンド最上段からグラウンドに降りてくる】という驚きのパフォーマンスが披露された😳😳😳

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空は少しずつ雲が晴れてきた。

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5、後半〜オレンジの城にSHIZUOKA の花咲く〜

ワイルドナイツが前半ノートライ、という試合は今季初めてだったらしい。とはいえ、リザーブまで日本代表が居並ぶこのチームは、腹立たしいほど焦りはない。

後半開始早々、逆襲が始まった😨😨

キックパスをキャッチしたライリー選手は激走🔥最後はSHの小山選手が、球を出す、と見せかけそのままダッシュ😳😳😳

ワイルドナイツ、貫禄のノーホイッスルトライ😨😨もちろん、松田選手は正面のCGなど外さない🔥

あっという間に5点差😨😨

レヴズは攻め込むが、ワイルドナイツの屈強な腕が次々と伸びてくる😨😨

ワイルドナイツは攻勢に転じる。

みるみる自陣まで攻め込まれたレヴズはペナルティー🥲ワイルドナイツはショットを選択。

みるみる2点差😨😨

まだ後半10分も経っていないのに😨😨

しかも、ワイルドナイツは選手交代で日本代表を2人も出してきた😨😨

ここから畳み掛けるようにトライを量産するのが『いつものワイルドナイツ』ではあった。

レヴズはサム・グリーン選手を中心にピンチを凌ぎつつける。

逆に21分、ワイルドナイツのペナルティーからチャンスを得る。

ここで、SHが田上さんからヤッツさんに変わった🔥🔥

ここが勝負どころ🔥🔥

しかし、レヴズは呼吸が合わずノックオン、ワイルドナイツボールとなる🥲攻め込むワイルドナイツは再三ゴールラインに迫る🔥

ここでレヴズはボールを奪い反撃、その際レヴズ中井選手に対するハイタックルがあった、としてワイルドナイツのライリー選手にイエローカードがでた😳😳

レヴズはチャンスだ🔥🔥

しかし、ワイルドナイツは、レヴズの攻撃をビシッと止め、即反撃に転じた🔥

ワイルドナイツは、レヴズ陣内でのスクラム勝負に勝った。

そして、まずは堅実に逆転を狙いに来た。

ああ、ついに逆転された😭😭

大体、後半20分過ぎから一気に点差を離されるのが『ラグビーの試合あるある😓』ではある、が、、

この試合は違う🔥🔥🔥🔥🔥🔥

徐々にレヴズのディフェンスは落ち着いてきた。 グリーン選手はボールを持つ度に仕掛けていく🔥🔥

ワイルドナイツは、猛烈に圧をかけてボールを奪取する。

ドラマは後半25分過ぎに待っていた。

ワイルドナイツのペナルティーを機に、レヴズは攻勢にでる。奥村選手が一気に走る🔥

やはり、得点への口火はグリーン選手だった🔥一気に直進、ワイルドナイツのディフェンス網を突き破る🔥

ここからは、両軍の大男が折り重なり、渾身の攻防を繰り広げた。

🔥飛び出すレヴズ、捕まえるワイルドナイツ🔥

ボールはなかなか地につかない🔥

SHはヤッツさんはボールを出すタイミングをうかがう。

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右へ、左へ、そして、、

左に出すと見せかけて右へ🔥

クワッガ・スミス選手は迷わず飛び込んだ🔥🔥

ボールは地面に触れた🔥🔥

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クワッガ・スミス選手、値千金逆転のトライ❗️

グリーン選手のCG 成功❗️

レヴズ逆転🔥🔥❗️❗️❗️

ライン上の攻防からこのトライが決まるまで、

凄まじい手拍子の嵐がグラウンドに吹き荒れた🔥🔥🔥そして、決まった瞬間、歓喜の声と拍手が沸き起こった🌟🌟🌟

スポーツで 静岡を 一つに

電光掲示板に現れた言葉に、その音は一層大きくなった🌟🌟🌟🌟🌟

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しかし、あと10分以上ある。

すかさずワイルドナイツは点数を詰めてきた。

3点差😨😨

しかし数分後、今度はワイルドナイツにペナルティー。

『サムだ❗️』

どこからかそんな声が聞こえた。この重要な場面、決めてくれ❗️❗️

少し距離はある、、いや、

彼は落ち着いていた。

PG成功❗️❗️

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あと6分❗️その差は6点❗️

凌いでくれ❗️❗️

成功時に沸き起こった拍手は歓喜であり、同時に祈りでもあった。

ワイルドナイツは攻めた。レヴズ陣内でレヴズはスクラム勝負に敗れる。

最後の攻防が始まった🔥🔥

西スタンドからは遠い攻防の様子を、私は電光掲示板で追う。いや、追っていたのは試合ではない、右下に示された時間だった❗️

頑張れ🔥あと1分🔥

しかし、、その後のことを実はよく覚えていない。

試合終了のホーンと同時に、ワイルドナイツ松田さんのゴールが決まったことだけは確かだ。

ノーサイド

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25ー26   試合終了時にワイルドナイツはトライANDゴール成功。一点差でワイルドナイツの勝利。

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それは意外な光景だった。

両チームとも放心しているような、呆然とするような、、

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やがて、両チームの選手は健闘を讃えあった。

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観客もまた呆然としていた。しかし、選手達への拍手を惜しむことはなかった。

昨季覇者の底力を見せたワイルドナイツを称えるために。

そして、

昨季の覇者に一歩も引かず、ノーサイド寸前まで勝利を手中にしていたレヴズを激励するために。

私はここで席を立った。新幹線の時間が迫っていた。

              *     *      *     *

♪(ああ 日本のどこかに)♪ まもなく、三島、三島です。

1978年国鉄【Discover Japan 2】キャンペーン曲として世に出た山口百恵の名曲は、今も乗客の旅情を切なく掻き立てる。

新幹線から見る空は、アイスタを去った時と変わらず、小さな雲がいくつも連なり、夕暮れ空を軽やかに駆けていた。

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いい日 旅立ち 夕焼けをさがしに 母の背中で聞いた 歌を道連れに (山口百恵 『いい日旅立ち』より)

〜あとがき・これは『ドーハ』ではなく〜

こんな展開が待っているとは❗️❗️

🌟🌟選手スタッフの皆様

        本当にお疲れ様でした🌟🌟

さて、

昨季王者、今季も盤石の戦いを見せる埼玉ワイルドナイツ。

All for SHIZUOKA と銘打つ試合が、もし前半で壊れたら😨😨、、相手が相手だけに、レヴニスタの誰もが不安を抱えて試合を迎えたことでしょう。

しかし、アイスタに集った3700人余の観客は、猛烈な応援でレヴズを後押ししてくれました❗️

一歩も引かず三本のトライを決めた攻撃、丁寧で堅実なディフェンス、

昨季覇者との激闘は、SHIZUOKA の名を背負うに十分足りる素晴らしい内容でした❗️❗️

だからこそ、あと1分で逃した勝利に、試合直後は悔しさがつのりました。

ああ、ロスタイムでCK を決められた『ドーハの悲劇』もこんな感じだった、、W杯ロシア大会ベルギー戦もこんな感じだった、、

バス停でボンヤリそんな事を考えました。

試合から数日経ち、ふと気付きました。

これはドーハではないのです❗️

悲劇ではなく、契機、転機なのです。

ドーハでW杯の夢を絶たれた日本は、4年後のジョホールバルまで『歓喜』を待たねばなりませんでした。

レヴズはリーグ戦の最中、歓喜のチャンスはわずか2週間後に迫っています❗️

この試合の模様は、NHKサンデースポーツ全国版でも放映されました。静岡県内では、より詳細に放映された事でしょう。チームの認知度は格段に上がったはずです。

次の試合の勝利は、県内におけるレヴズの存在感をより一層高めるでしょう。

この試合結果を嘆く暇などありません。9日の試合に向けて、ジンギスカン食べ放題で験担ぎする方が余程建設的です。

それにしても、アイスタは素晴らしいスタジアムでした🌟🌟🌟🌟

選手とサポーターが一体となれる空間、美しい芝、広い空、優美な山並み、そして一面の桜🌸

エスパルスサポーターが大切にしてきたオレンジの城を、ラグビーの試合会場として提供してくださった清水エスパルスに改めて御礼申し上げます。

さあ、ここから始めましょう❗️



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