初心者『ラグビー』を撮る〜大学選手権決勝の国立競技場〜
初めて行った国立競技場
最寄駅千駄ヶ谷駅から徒歩5分ほど。木造建築の繊細さと現代の合理性が一体化した外観。
賛否両論あるかもしれないが、天候不順王国の現代日本では、スタジアムに屋根は必須。ただ冬は冷える。
写真左側に見える座席間通路の階段は、噂通りの急傾斜。三階席を下る過程は高所恐怖症の私には悪夢だった。
ラグビー協会公式マスコットに『昇格』した
レン・ジー
歌舞伎舞踊でお馴染みの『連獅子』をモチーフにするとは!イベントで『毛振り』も披露できるし、くまモン並みに優秀なキャラだと思う。ちなみに、この毛は『腰』で振らないと首を捻挫する、と日舞の師匠が昔教えてくれた。
さすがにゴージャスな電光掲示板。もちろん2面ある。秩父宮と画像の解像度が違う。
いや、でも秩父宮が醸し出す独特の情感も捨てがたい。
屋根は鉄骨と木材が組み木のように交差している。暗さは感じない。
選手入場。満席の昨年正月を経験した早稲田に、あえて空席が作られた観客席はどう映ったのだろう。
天理大学。集団感染という試練を越えての決勝進出。大学生には重すぎる一年だった、きっと。
左端白い大きなテーピングが主将松岡くん。彼は試合後、コロナに疲れ切った観客の心をも鼓舞してくれた。
スター達が卒業して心配された今年の早稲田。いやいや、洗練された攻撃と力漲るディフェンス、この場にふさわしいチームだった。
試合は天理の圧勝。前半の凄まじい破壊力は観客を呆然とさせた。
松岡くんの涙に観客ももらい泣き。
笑いあり、涙あり、これからも続く彼らの人生に大きな糧となる経験だ。
三階席からグラウンドは遠かった。
グラウンドに散る彼らの姿は小さく見えたが、15×2=30人が紡ぎ出す勝利への執念は、十分過ぎるほど観客に伝わってきた。
来年こそは満員の観客の中で。