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ラグビー早明戦☆初心者プチ観戦記〜試合前雑感〜

12月6日正午過ぎ

開門は12:30と告げられていたが、既に長蛇の列ができていた。10分ほど早めに入場が始まった。

久々の自由席

どこの席がいいのだろう?とりあえず空いている席に荷物を置こうとした。娘達の分も席を取る必要があった。気ばかり焦る。しかし、、

席が濡れている!

しかも、座れない席は乾いていて、座れる席は濡れているのだ。どういう事だろう?

晴れの天気予報に油断して雑巾を忘れた。やむなく持ってきたハンドタオルを使う羽目になった。ああ、お気に入りのタオル!無残にもレースまで茶色く染まった白いタオルに泣きそうになる。

自由席は、全面日陰で冷え込んでいた。想像以上だ。あと1時間半、どうやって過ごせば良いのか。新聞紙を引いても座面はどんどん冷えてくる。

大学ラグビーのクライマックス

早明戦

早明両校が再び強豪となった今、まさに勝負の天王山だ。勝った方が対抗戦グループの優勝となる。

私の周りは、熱心な明治ファンが席を占めていた。昔も今も、早明戦の観客は

7割明治

のイメージがある。おそらく、明治大学関係者にとっては最大の学校イベントといっていい。

永友くんは来ているのだろうか。

1992年、明治大学主将だった永友洋司くんは、大学ラグビーのスターだった。

色白で鼻筋の通った横顔、柔らかい語り口

今日は明治のお仲間と楽しく観戦するのだろうか。

いや、彼は今、ラグビートップリーグ『キャノンイーグルス』GMとして、スポーツビジネスの世界に身を投じている。

採用担当や沢木監督から用意された資料を読みながら

明日のイーグルスを背負う金の卵

を、目を血走らせて探すのだろうか。

私が大人になったように、永友くんも大人になった。3月生まれの永友くんは、年明けに50歳になる。

見えるはずもない永友くんを探すようにメインスタンドを見回した。

あれから30年近い月日が流れていた。

『好きな事を仕事にする』って、どんな気持ちなんだろう。ラグビーと共に生き、これからもこの世界で生きていくであろう彼の人生。

トップリーグ開幕節は、迷わずCanon戦のチケットを買った。

『年が明けたら、応援に行きますね』

日の当たらないメインスタンド中央部、きっとあそこにいるに違いない。

そう思うと、なんだかうれしくなった。

空気は刺すように冷たかったが、澄んだ青空を見上げると気持ちも晴れる気がした。

試合まであと1時間を切っていた。

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