映画 ぼくの名前はズッキーニ 感想

「ぼくの名前はズッキーニ」はストップモーションアニメの映画で、フランス語の映画です。
アマゾンプライムで鑑賞しました。
監督は、クロードバラスさんという方なのですが、知識不足なもので、知りませんでした。
脚本のセリーヌシアマさんは、portrait of a lady on fireの監督、脚本の方だそうで、この映画は見たことないのですが、トレーラーは素晴らしいと思ったため、どうにか知ってました。
この映画の公開が待ち遠しいです。
では、感想
施設に入った子供達っていう重いテーマなんですけど、この映画のキャラクターの多くは、優しさに溢れたキャラクターです。
だからといって、明るい話なのかというと、そうではないです。私が感じたのは寧ろその優しさによってテーマの重さが引き出されているといったことです。少し、違うかもしれませんが、ゴア描写がエグい所謂スプラッター映画とか、バイオレンス映画よりも、デヴィッド・フィンチャー監督のじめじめした恐怖描写とか、あるいは、いろんな作品の病棟のシーンの方が怖い(病棟苦手は自分の傾向なんですけど)みたいなのをイメージしていただくといいかもしれません。
スプラッターとかバイオレンスって寧ろ痛快みたいなところあるじゃないですか。ないか?ありますよね。話を戻すと、
施設の子供達というテーマをカワイイアニメーションと、優しさで包むことで、優しい雰囲気をつくりつつも、一方でそれと対立する残酷さや辛さというものが浮き彫りにされた作品だったということです。
また、60分程度という短い時間の中でそれぞれのキャラクターがきちんと描かれているというのもすごい点です。厳密には、主要なキャラは絞られているのですが、それぞれの個性をきちんと見せることには成功してるという感じですかね。
最後に、この映画のラストシーンは心に強く残るラストシーンでした。唸るしかなかった。

いいなと思ったら応援しよう!