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空が揺れていた


(2024-08-03)のnoteが下書きに入っていた。




夏はとっくに始まっている。
7月、いや、6月から。
いや桜が散ったその瞬間から。

春学期が終わり、最終課題を出した。
4年前に買ってもらった自転車はパンクしたままなので、日焼け止めをたくさん塗って歩いて帰る。

大学生最後の夏休み。
私は1人アパートの中で仰向けに空を眺めている。

窓際にはたくさんの植物達。
暑い。
でも彼らがエアコンをあまり好きじゃないって。それはしょうがないよね。
でも私は窓を開けるのがいやだって。
暑いんだもん。虫が入るし。
そんなこんないいながらも、私たちは共存して4年間、共に生きてきた。
私は彼らのおかげで朝起きてカーテンを開けて日光を浴びる、という習慣がついた。
新しい環境を好きになれなくとも、家に帰れば彼らが待っていたから次の日も、次の日もカーテンを開けて、水をあげた。
今この瞬間にも小さな芽が太陽の方に向かって体を伸ばしている。

早く実家に帰りたい。
帰ったら始まる、私の夏。
あと1週間、このアパートの中で空を眺めて暮らすだけ。
ここの好きなところは日照時間が長いこと。

植物達を置いていくわけには行かないので
5時間もかかるのに、親に迎えに来てもらってしまった。
一人暮らしを始めたというのに、
まだまだ親様様。

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