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『自転しながら公転する』

自転しながら公転する
著者:山本文緒さん



私「自転しながら公転する…?」(やってみる)
上司「普通、、、のことだね。」

【地球はな、ものすごい勢いで回転しながら太陽のまわりを回っているわけだけど、ただ円を描いて回ってるんじゃなくて、こうスパイラル状に宇宙を駆け抜けてるんだ。

——だからおれたちはぴったり同じ軌道には一瞬も戻れない】

『自転しながら公転する』


それって生きてたら普通のこと。

あの時は楽しかったな、戻りたいなって思っても戻れない、当たり前のこと。

今はいまの幸せや悩みがあって、過去には過去の幸せや悩みがあって、未来にもきっとある。

同じことの繰り返しのようで、一瞬も同じことはない。

その当たり前を私は忘れがちで。
絶対に叶わぬ願いをまだどこかに抱いてる。

ーーーー
悩める30代にとっては大共感かつ、リアルでちょっと辛かったけれど、寄り添うエールと香辛料な爽やかさを感じました。

自転しながら公転するのは、しんどいこともあって、エネルギーが必要で。

いつか、それができなくなる日が来て、銀河に吸収されていくんだろうけれど。

振り返った先に見える軌道は、きっときっと美しい。



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