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子どもの自己肯定感を高める育て方

心理学では、
子どもをほめるとその子どもの自己肯定感は低くなると言われています。

・運動会で1等になった
・良い子にしている
・テストで良い成績をとった
・お手伝いをしてくれた   …などなど

子どものdoing(行為)において、
「テストで100点取ってすごいね」
「良い子にしててお利口さんね」など、
褒められれば褒られるほど
子ども自身は

 「良い成績を取れる自分でないと価値がないんだ」
 「良い子の自分には価値がないんだ」
 「お手伝いをしない自分は価値がないんだ」

と、自分の存在そのもの(being)が不安になりやすく
自己肯定感は低くなってしまうのです。

一般的には、褒めて育てるほうが良いとよく聞くので、
褒めるのは逆効果なの!?とびっくりですよね。

大人が子どもを褒める行為は、
大人が子どものことに良い評価を下すということで
大人は評価を下す側、
子どもは評価される側、
つまり子どもは
大人の評価によって左右される側ということになります。

なので、
大人の持っている価値観のなかで大事にしていることや
大人が評価してくれそうなことで結果を出すことで
子どもは褒められるということなのです。

大人の基準に左右されるわけなのです。

この関係においては
子どもは自分軸が育たないわけなのです。

常に他人軸に振り回されるようになり、

 どんな行動をすれば大人から評価されるかな
 どんな結果をだせば大人から褒められるかな

と、
自分がどうするかではなくて
人がどう思うかな、評価してくれるかな
ということを気にするようになるのです。

これが褒めることの弊害というわけなのです。

褒める大人側も意識的にではなく、無意識に、
子どもを褒めてもっとやる気にさせよう!といったように
子どもをコントロールしようとしているケースが
よくあると言われていますが、
そうすることによって、
子どもの主体性が育ちにくくなってしますのです。


では、
ここからは子どもに対してどのように関わるのが良いのか
という内容を書いていきます。

例えば、子どもがお手伝いをしてくれたとき
大人は
「わあ、助かったよ!ありがとう!」というメッセージを伝えることです。



こういうメッセージを ”私メッセージ”と言います。

「私、助かったよ、ありがとうね!」
主語が ”私” になってますよね。

最初に書いた褒めるメッセージは、主語が私ではないですよね。
主語は”あなた”(子ども)になっていると思います。

褒めるかわりに
”私メッセージ”を伝えるということは、
大人の受けた影響を子どもにシェアする、伝えるということで
大人と子どもは対等な関係での会話になります。

そうすると、子どもの主体性が育つというわけなのです。

あと、
子どもが落ち込んでいたり、不安になっていたり、
怒っていたりするとき、
どうしたら良いかも書いていきます。

子どもがなんらかの感情を抱えているとき、
その子どもの感情を受容し、共感するという関わりが
子どもの自己肯定感を育てると言われています。

子どもが悲しんでいるときは
「悲しいね」
子どもが不安がっているときは
「不安だね」
子どもが腹を立てているときは
「腹が立つよね」
子どもががっかりしているときは
「がっかりするよね」
子どもが怖がっているときは
「怖いよね」

こういうふうに子どもの感情を、大人に受容し、共感してもらえると
子どもは自分が感じていることに、自信が持てるようになります。

その結果、自己肯定感が育ち、自分軸が育つというわけなのです。

自分が感じていることを受け容れてもらったときに
人は自分の存在を受け容れてもらったと感じるのです。

自分という存在を大切にしてもらっていると感じると
自己肯定感を育みやすいのです。

大切にしてほしいのは、
子どもがどのような感情でいるか?なのです。

そのとき感じている感情をそのまま受け容れ、共感していくことで
自分軸のある人間へと成長していくことができると思います。


最後までお読み頂き、ありがとうございます^^
















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