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不器用さとは何か?

「あの子は不器用だから」

よく聞く言葉ですね。

「不器用」と聞いたらどんなことをイメージしますか?

飛んできたボールが取れない

字形が整わない

色塗りが苦手

プリントの角を揃えて折り曲げられない

様々な動作の課題が頭に浮かぶ人もいると思います。

他にも

人との関わり方が不器用

話すのが苦手

など、コミュニケーションの面でも「不器用」という言葉を使うことがありますね。

では、何を基準として不器用かそうではないか測れるのでしょうか。

不器用さには基準はなく、何ができなければ不器用だと判断することはできません。

例えば、私はサッカーが苦手で、足でボールを運んだり蹴ったりすることが下手です。

サッカーが上手な人や運動神経がいい人から見ると、私は足の使い方は不器用だと思う

でしょう。だってボールが狙った方向に全然飛んでいかないんですから。

でも、私よりもボール運びが苦手な人もいます。

つまり不器用かどうかは、自分と比べたり周りの子と比べたりして、判断しているわけ

です。

不器用という言葉はとても曖昧で人によって不器用の基準が変わってくるものです。

ですので、動作にしてもコミュニケーションにしても自分や周りと比べて「あの子は不

器用だ」と判断するのではなく、「何が課題で、どのように支援をすれば力を伸ば

すことができるのか」
という視点で子供を見いくことが重要です。

知的障害やLD、ADHD、ASDなどの発達障害と診断が出ている児童は、DCD(発達性

強調運動障害)も併発している場合が多くあります。上記に書いたような動作の課題が

出てきます。

各障害による特性だけではなく、この動作の課題が日常生活での困難さや学習の入りづ

らさに繋がっている場合があります。

動作の課題へのアプローチの方法は様々ですが、「感覚統合」が重要になってきます。

次回はこの感覚統合について書いていこうと思います。

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