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成長に不可欠な「感覚統合」

教室にこんなお子さんいませんか?

字が整わない。
色塗りが雑。
走り方がぎこちない。
すぐ気が散る。

他にも様々な課題が見られる子、いますよね。

そんな子に対して
「丁寧に書きましょう。」
「集中しましょう。」
と言っても改善は難しいです。

では、なぜそのような課題が出てくるのでしょう。

原因の一つに感覚統合がうまくいっていないことが考えられます。

感覚統合とは、複数の感覚を整理したりまとめたりすることです。

私たちは生活する中で様々な刺激を受けています。

その刺激を受けるのが感覚です。

感覚には、よく知られている視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚の五感と固有感覚、前庭感

があります。

固有感覚は、筋肉の伸び縮みや関節の動きを感じる感覚です。

前庭感覚は、身体の傾き(バランス)やスピードを感じる感覚です。

人と立ち話をする場面で考えてみましょう。

立って(固有感覚、前庭感覚)相手の顔を見て(視覚)話を聞き取る(聴覚)

ただ立ち話をする場面でも4つの感覚を使っています。

感覚統合がうまくされていると、何の問題もなく会話が楽しめます。

もし、聴覚に課題があると周りの音が過剰に入ってきて相手の声と区別できない、

視覚に課題があると、後ろを通った人の動きに気を取られてしまうなど

会話に集中できなかったり、相手から見ると聞いていないように見られたりすることが

考えられます。

感覚統合がうまくいっていない状態というのは、脳の感覚情報の伝達が交通渋滞を起こ

していると例えられます。

渋滞を起こしているから、正しく感覚を取り入れることができないのです。

逆に、渋滞を解消させることができれば感覚を取り入れることができるともいえます。

交通渋滞をイメージしてみてください。渋滞を解消させる方法は2つです。

① 車の交通量を減らす(刺激を減らして入力されてくる情報を少なくする) 

② 新しい道を作る(別の道を作ることで感覚情報の渋滞を緩和する)

①は教室であれば、黒板の近くに物を置かない、防音イヤーマフをするなど刺激を受けにくいようにすることです。

①も大切な支援ですが、自立を考えた時に大切になってくるのは②です。

②は正しく感覚を受け取れるようにトレーニングしていくことです。

しっかり教えたり、感覚運動遊びをすることで道を作っていくことは可能です。

片足立ちができない。
スキップができない。
真っ直ぐ線が引けない。

など、動作のぎこちなさや不器用さが見られると、何らかの感覚が上手く働いてないことが考えられます。

次は私の学級でしている感覚運動遊びをまとめていきます。

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