学級でできる感覚統合運動(支援学級編)
学級でできる感覚統合運動を紹介します。
時間やカリキュラムの問題で通常学級と支援級でできることが変わってくると思います。
今回は支援学級で時間をかけながら行える感覚運動の一部を紹介します。
感覚運動は楽しみながらすることが大切です。ゲーム性をもたせたり、競ったりさせると楽しさが増すので工夫しながら取り組みましょう。
(1) タンデム歩行 【前庭感覚へのアプローチ】
① 教室の床に養生テープを貼る(5〜6mくらい)
② 養生テープの上を前の足のつま先に踵をつけながら歩いていく。
③ 養生テープに沿ってタンデム歩行ができたらクリア。
養生テープの周りにワニのイラストを置き「落ちたら食べられるよ」と場づくりをすると楽しさが増します。
また、慣れてきた子には頭にお手玉を乗せて落とさずにゴールまで行くようにする窓の工夫もできます。
(2) トランポリン【固有感覚 前庭感覚へのアプローチ】
① トランポリンの中心に印をつけます。
② 印からずれないように跳び続けるようにします。
真っすぐ跳べるようになったら音楽をかけてリズムに合わせて飛んだり、絵カードを見せて跳びながら答えを言ったりしてもらってもいいですね。
(3) 島飛びゲーム【視覚 空間認知 固有感覚 前庭感覚へのアプローチ】
① 縦4、横4でケンステップを16個置いて正方形または長方形を作る。(幅は児童の実態に応じる)
② スタートからゴールまでの道筋を書いた紙を子供に見せる。
③ 道筋に合わせて両足ジャンプ両足着地で跳んでいく。
こちらも場作りとして周りにワニのイラストを置くなどの工夫ができます。
また、道筋通りに跳べる子には10秒だけ道筋を見せて覚えて跳ばせたり、教師が跳んだ道筋を覚えさせて飛ばせたりすると楽しさの幅が広がります。
体育のウォーミングアップやサーキットなどで取り入れると通常学級でも使えます。
体育館のバレーボールコートの線を利用すると、準備いらずでタンデム歩行をすることもできます。
学習が苦手な子、体の使い方が不器用な子、姿勢が安定しない子にとっては、とても大切な感覚運動です。
感覚運動は続けることが大切なので、定期的に繰り返し行うといいかと思います。