蛍の季節 あじさいの季節
6月12日には、鎌倉の鎮守様鶴岡八幡宮で放生会(ほうじょうえ)のお祭りがありました。
聞き慣れない言葉だと思いますが、仏教の戒律であった殺生(せっしょう)を戒める考え方が、神道と融合し神社でもお祭り行事として執り行われるようになったようです。
我々は、「はちまんさま」と呼びますが、お宮で蛍の幼虫を育て、自然に放つお祭りです。
今年は梅雨入りしておらず、湿度が余り高くないこともあり、例年のように源氏蛍が水面から、遙か頭上に飛び交う姿は見られませんでした。
きっと自由に入ることが出来る6月19日・20日には、鶴岡八幡宮の柳原神池(やないはらしんち)で、はらはらと舞うように飛ぶ源氏蛍が楽しめることでしょう。
地元に戻りまして、北鎌倉の谷戸(やと)から染み出る小川の近くでは、環境が良くなり、北鎌倉の明月川やその下流でも柔らかな光を楽しめるようになりました。
カワニナというタニシの仲間は、蛍幼虫の好物で、今はあちこちで繁殖が試みられているようです。
60年前、建長寺の中には自生の蛍が飛び交い、子供たちは紙袋を持って追いかけたことをこの時期になると思い出します。
明月院と言えば、あじさい寺とも言われる花の寺。明月院ブルーと言われる爽やかな青が、50年以上にわたり多くの人の心をを引きつけてきました。
夕刻になると蛍が見られることは、観光の方々には余り知られていない事ではないでしょうか。
今では全国にあじさいの名所は増えましたが、境内が広すぎず箱庭のように回遊できることと相まって、若い人にも人気が増しています。
明月院はもともと鎌倉時代、最明寺を五代執権北条時頼が建てた後、禅興寺と名を変え、北条時頼廟として、今に至っています。
2022年大河ドラマ鎌倉殿の13人にどのように登場するかは、お楽しみに。
今が盛りのあじさいは、7月上旬まで楽しむことが出来ます。
あじさい開花情報や、写真などは鉢の木Instagramでもご紹介しています。
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