見出し画像

図書館の楽しみ方 in大木町

久しぶりに図書館を訪れ、思いがけず一人で楽しんで来ました。

家から図書館までは片道2km。
ゆっくり自転車を漕ぎながら帰る間に
図書館で読んだ本について、あれが面白かったな~と思いだしたり
「今の時代に図書館に行く意味って何だろう?」なんてことまで考えてしまいました。

今日は自転車に乗りながら私の頭の中に浮かんだことを、文字にしてみたいと思います。
※長文なので、気が向いた方は好きなところだけ読んでください。

0.はじめに

この前、図書館いつ行った?

皆さんが最近、図書館に行ったのはいつですか?
※そもそも近所にありますか?

図書館や本屋さんは好きですか?

どんな本に手を伸ばしたくなりますか?

思いがけない本との出会い、そこから広がる世界…
それが私にとっての図書館の醍醐味です。

ただ、ここ数年は、図書館に行く機会がめっきり減ってしまいました。
社会人になって住み始めた町の図書館は、古い本ばかり。
1回見物しに行きましたが、閉塞感が漂う室内と、本のラインナップが魅力的ではなく、再び訪れることはありませんでした。

ということで、今日は久しぶりに図書館で心躍る体験をしたので一筆。




図書館=新たな世界へワープする「どこでもドア」

子どもの頃は、図書館といえば好奇心が満たされる場所。
数多の本から想像力を膨らませ、
初めて出会う世界にわくわくしていました。

図書館は、色々な世界に連れて行ってくれる「どこでもドア」的な!?

学生の間は、学校内に図書室があり
幸運にも私の通っていた図書室の本は、非常に充実していました。
高校生・大学生になってからは、"図書館"は本を読む場所とも限らず
課題をやる・レポートを書く場所でもありました。

勉強に飽きたら、ふら~っと面白そうな本を探しに行けるのが
図書館で勉強することの良いところ。

しかし、時は変わり、最近は小さいころからインターネット検索やYouTubeに触れることが当たり前の時代。

現代の学生にとって図書館はどのような場所なのだろうか?

「知識を増やすなら、YouTubeでもいいんじゃない?」
「動画を見たほうが、倍速できるしタイパいい。」
そう言われてしまうと、一瞬考えてしまう。
ううん、読書の良さって何だろう…

あらためて、考えてみました。


1.子どもに本を読ませるのは良いこと?

親の嘆き「子どもが本を読まない」

近頃、中学生のお母さんにこんなことを言われました。
「子どもが全然本を読まないので、読書を勧めているの。
 でも、なかなか読まないんです。」



私の場合は本が好きだったから
本に興味がない人に、本を勧めるのってどうしたら良いんだろう?
そもそも、やっぱり子どもに読書を勧めたほうがいいのかな?
その場では、「本は読んだほうが良いです!」などと安易に言うこともできず、
しかし、もし自分が母親だったらどうしよう…などと、色々考えてしまった。

ちなみに先日、"子どもの学力に図書館の効果が絶大"という記事も見つけた。



成長段階に適した本とのつきあい方

私は、両親が読書家だったために、物心ついた時からよく本を読んでいた方だと思います。
読む本は年齢とともに変わっていくので、思い返せば、その時々に与えてくれた影響も違いました。
子どもの成長段階と本の種類、読書で期待できることについて、自身の経験に重ね合わせながら書いてみました。

幼稚園生 読む本:絵本(読み聞かせが多い)
→読み聞かせが上手な人に本を読んでもらうことにより、声のトーンによる自分の感情表現も豊かになったり、登場人物のセリフから知っている語が増える。

小学生 読む本:ファンタジー、図鑑、マンガで読む伝記
ファンタジー:想像力が高まり、頭の凝り固まった大人では考えつかないような自由な発想ができるようになる。ついでに漢字も得意になる。
図鑑:好奇心と自分の好きなものに対する欲求を満たしてくれる。人より知っているものがあると、嬉しくなる。
伝記:偉人の人生を学ぶことで、大きな夢を持つようになる。

中学生・高校生 読む本:小説、エッセイ、その他面白そうな本を自由に
※中学生以降はかなり個人差があると思いますが、私の場合はファンタジーよりも、リアルな話を読むようになりました。
→色々なことに悩み始める時期。小説の登場人物や筆者の体験から勇気をもらう。また、人の話や文章を理解する力、自分で文章を作る力にもなる。

↓ 私がハマっていた森絵都さん

大学生 読む本:自分の好みに合ったマニアックな本、健康本、専門書
※この頃から、YouTubeが爆発的に成長!動画も見るようになる。
→自分の好きなものがはっきりとしている時期。自分の好みに合い、知的好奇心を満たしてくれる本は、自分の研究・やりたいことのヒントになる。

↓ 大学の図書館でたまたま出会った一冊
金属工学 専攻+吹奏楽部 出身ということで、鉄鋼会社が音楽ホールを作ったという内容に心惹かれた。

YouTubeやTikTokが台頭してきた今、果たして読書人口はどれくらい減っているのだろうか?それとも、意外と変わらないのだろうか…?


本 vs 動画 vs音声 多様な情報源

ここで伝えたいのは、本・YouTube・Podcast…様々な媒体がありますが、どれが一番だなんて選べないということ!
”情報源”という視点で考えたとき、本を読まなくても、動画や音声を使って知識を広げたり、物語(ドラマ)を楽しめちゃう、というのは確かなのですが
本・動画・音声は全く違った楽しみ方があり、私の場合は気分によって使い分けています。

本 :自分であれこれ想像しながら、じっくり楽しむ。
動画:映像の美しさと、次々に変わる展開を楽しむ。
音声:集中して楽しむというよりは、基本ながら聞きで楽しむ。

私の場合は、文章も読むし、Youtubeも見るし、ラジオ・Podcastも聞きます。私はどれもお世話になっているので、どれかを強く推奨するわけでもないですし、否定するわけでもありませんが、人によってはYouTubeが一番頭に入ってきやすいとか、音声がいいとかそれぞれだと思います。

それぞれで良いんです。
でも、だからこそ、どの方法が自分に合うのか未知だったり
使い方の分からないうちは、特に子どもの場合どれもやらせてみる、というのが良い気がします。



本が役立つのはこんな時!

あらためて本の良さについて考えると、ぱっと思い浮かんだのが次の3つです。
①数値データ、根拠、レファレンスなど細かい情報を知りたいとき。
②静止画で覚えたいとき。
 特に、色や形、何がどこにあるという場所を覚えたいとき。
→文章だけではなくて、絵や図が載っている本を想定
③言葉や文章の意味を、立ち止まってじっくりと考えたいとき。

まあ、普段は本・動画・音声を使い分けているというよりは、
字を読むのが疲れたらYouTube、一人で静かに考えたくなったら本、
と細かいことは考えずに、本当にその時の感覚です。



2.本を読んで終わりはもったいない!

不人気な宿題「読書感想文」は必要?

夏休みに、一番取りかかるのが億劫といっても過言ではない宿題といえば、読書感想文でした笑

何について書けばいいか分からないし、そこまで書くこともない…
読書感想文の書き方も、なぜ書かなければいけないかも、先生や親は教えてくれません。そもそも原稿用紙〇枚以上というのも、そんなに大事?

次々と出てくるぼやきや改善すべき点は置いておくとして、
今となっては読書感想文は、自分の思いを言葉にする大事な訓練だったのでは、とも思います。

本に限らず、情報にあふれる世の中。
ただ、大量の情報を頭に入れるのではなく、
文章を読んで自分は何を感じ、どんな影響を受け、何をしたいのかを考え、
その考えを自分の言葉にしたり、行動することが大切。

せっかく読んだ直後にいろいろと思うことがあっても、しばらく経つと半分以上、忘れてしまいます。気持ちが冷め切らないうちに、自分の思いと向き合い、感想文には至らずとも自分の言葉にすることで、その本がしっかりと心に刻まれて自分の糧になると思います。



今日私が読んだ本

というわけで、私も今日読んだ本についてアウトプットしておきます。
忘れないうちに、ですね。

1. 新庄剛志さん著 『スリルライフ』
図書館に入って正面に置いてあったので、野球ファンではないが、思わず手に取った。
”自分に勝つことができれば、他の誰に負けてもよい”
という言葉が心に響いた。
人生、己との闘い。他の人と比べる必要などない!

2.加藤俊徳さん著 『一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方』
脳の成長はもう止まったと思っていないか?
頭は死ぬまで成長を続けることができる。
脳を成長させるには、「好き」なことを一生懸命やること、好きではないものも「好き」と思わせることがカギ。

歳をとっても好奇心にあふれ、好きなものに素直に生きる私でいたい!

3.広岡友紀さん著 『日本の私鉄 西日本鉄道』
福岡に住むなら、西鉄の歴史でも知っておこう、と手に取った。
九州の外から来た人にとっては、西日本"鉄道"と聞くと、電車のイメージだが、なんとこの会社、全国最大級のバス会社でもある。

バス内転倒防止の手すりの取り付け、アイドリングストップ、バリアフリー化などを、他のバス会社に先駆けて行ってきた西鉄。

現在は、ディーゼルバスを改造した電気バスの導入など、先進的な取り組みを続ける西鉄に注目したくなった。



さいごに スウェーデンの秋休み

スウェーデンやデンマークといった国には、10月の終わりから11月の初め頃まで「秋休み」があるといいます。
もともとは、じゃがいもの収穫をするためだそうです。

そんなスウェーデンでは、2016年から「秋休み」の名前を「読書休み」に改名したとか。
経緯については私は深く知りませんが、"秋は読書"という感覚は万国共通の感覚なのでしょうか!

皆さんも、気が向いたら図書館へ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?