【紫陽花はやっぱり雨がお似合い!?】~世界もココロもグラデーションでできている~283
こんにちは 八彩理絵子(やいろりえこ)です。
前回お寺さんでの尺八・ギター・お箏・歌の素敵なコンサートで感動したお話をしました。
今回は色についてのお話になります。
6月の花といえば 言わずと知れた『紫陽花』
あのう
7月に入りましたけど~(笑)
確かに!沖縄ではもう梅雨明け
でも、この色名を見たらあげないわけいきません。そんな気持ちになりました(笑)ので、お付き合いいただければ嬉しいです。
こちらの色になります
『紫陽花青』(あじさいあお)
という伝統色になります。
『紫陽花青』は、明るい青紫をしており、ほんの少しくすんだような感じがあります。
紫陽花(あじさい)
アジサイには赤、青、紫などの色がありますが、この色のベースになるのは「アントシアニン」という色素です。 このアントシアニンは通常赤色ですが、土壌から溶け出してきたアルミニウムと反応すると、青色の変化します。 従って、アルミニウムをたくさん吸収したアジサイは青色、しなかったものは赤色、その中間が紫色になります。
あじさいの花言葉は、「移り気」や「浮気」「無常」です。 この花言葉は、あじさいの花の色が時期によって変化することから付けられたと言われています。 あじさいの色ごとの花言葉は、「青=辛抱強い愛情」「ピンク=元気な女性」「白=寛容」です。 花言葉からも母の日の贈り物には、ピンクのあじさいが好んで贈られています。
梅雨の頃に育つ花はあまり多くない中、紫をはじめとして青、白。赤など様々な色の花を鮮やかに咲かせる紫陽花は印象的ですね。
そして、雨に濡れている紫陽花に特に風情を感じるので、古くから多くの俳句に詠まれてきました。花の色が日々変化してゆくのも、雨に洗われて色が落ちるように趣があるといえます。
紫陽花について詠まれた句をいくつかご紹介します。
どの句も鮮やかな紫陽花のある風景が目に浮かぶようです。
「紫陽花の 藍をとばして 雨あがる」
作者:阿部みどり女
藍(あい)は濃い青色です
「紫陽花の 大きな毬の 皆褪せし」
作者:松本たかし
「毬」の読みは「まり(他に「いが」とも読む場合があります)」
「褪せし」は「あせし」と読みます。
「紫陽花の 白とは云へど 移る色」
作者:原 石鼎(はら せきてい)
紫陽花の「白」を詠んだ句はあまり見かけないそうです
「紫陽花や 昨日の誠 今日の嘘」
明治期に多くの俳句、短歌、小説を残した正岡子規の一句です。 日々、薄紫から濃い紫色へと少しずつ変化する紫陽花の様子を擬人化して表現しています。 同時に、「人の心も花の色のように移ろいやすいもの」ということでしょうか。
正岡子規の句をあと二句ご紹介します。
こちらの二句はどちらにも色名が入っております
「紫陽花や 赤に化けたる 雨上がり」
(おぉ!化けた!?)
「紫陽花や はなだにかはる きのふけふ」
「はなだ(縹)=はなだ」は、薄いあい色
「縹色」は青色の伝統色では代表的な色名です
「縹色」は4段階の濃さが定められていました。そのお話はまたいつか・・・
今日はここまでになります。
ここまで読んでいただき
ありがとうございました。
こちらも合わせて見ていただけたら嬉しいです(^^♪
今日もウグイスの鳴き声を聴くことができました。
いろいろな鳴き声の中でせっかちそうな短い鳴き声にクスっと笑えました。あ~ し あ わ せ
最後まで読んでくださり
ありがとうございます。
大切なお時間をありがとうございました。