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令和6年末に伝説の舞台戦刻ナイトブラッドの円盤を買ったという日記と感想
表題そのまま。戦ブラ円盤買ってみたよの記録。
2024年11月某日、推しの過去作を見ようと色々と伝説の舞台「戦刻ナイトブラッド」のBlu-rayを購入した。
様々な舞台作品が配信されている昨今、本作を円盤購入にまで至った理由としては、某人が出演しており配信は無いだろうと考えたからである。それに自分が舞台作品にハマる前の話題作だ。今2.5次元舞台等を観劇する者として、一度は見ておきたかった。だから円盤を買った。
そして2024年12月1日、なんと…DMMTVで戦ブラ、配信決定のお知らせ。本当に言ってる?このニュースを見たとき私はとても悲しかった。配信するなら円盤買わなかったけどと。こんなことって…。
だが結論から言おう。私は今戦ブラにハマっている。
円盤買ってよかった!配信は12月24日からなので、それより先にしっかりと見た。そして大好きになっている。令和に、戦ブラに。どうしよう?
…本当にどうしよう。
こうなっている様々な感情を記録に残したいと思う。
まず何故こんなにハマってしまったか。
単に役者の演技力が凄まじいのだ。
そして見終わって、すごい物語を見たような気持ちになっていたのだが、よく考えてみると物語はなにもないのだ。これはすごい。何か伝えたいことや、問題提起、起承転結、これらが一切無かった。一応問題はあったのだが、解決していない。多分起と結が無い。なのに、見終わって満足している自分がいる。これはとんでもなく恐ろしいことだ。物語がなくても役者陣の演技力があれば舞台って成立するのか、と。
しかもなんでだろう、話はないくせに舞台の様々な点がクセになるのだ。不思議なダンス、レベルの高い歌、レベルの高い殺陣、上手すぎる演技──なんだこれは?
自分でもなんでこんなにハマっているのかを考えてみた。
やはり役者陣の演技力が一定値以上でさらに群を抜いて上手い人達も居りそれに見入ること、それで生じている絶妙な面白さ、そして話は無いものの不快感も無いこと、以上3点だと思う。
舞台戦ブラの絶妙な面白さについては当時観劇された方がしっかり分析し記録していらっしゃるので割愛する。まじで「手」ってことがあるんだな…見て爆笑したし思い出して今も笑っている。
役者陣の演技力についても、キャスト一覧を見れば分かる豪華さで理解してもらえるだろう。ただ、話が無くても演技力で舞台は出来上がるなんて戦ブラを見るまで思ったことがなかった。おそらく気付かない人生の方が良かったんだろうが…目から鱗というか、それだけ他人を惹き込む演技舞台はアドレナリンが出るものなんだと感じた。
何より戦ブラでアドレナリンを支えていたのが、不快感の無さだ。これが大きいと個人的に思う。
世の中に蔓延るクソ舞台がクソ舞台たるのは不快感ではないだろうか。脚本から感じる不快感、役者の技量不足による不快感、演出の不快感、果ては客層への不快感。不満が不満を引っ張り出しこんな舞台にお金と時間を消費したなんてと、怒りと虚しさを抱く。自分ではどうしようもない他人から強制的に与えられる不快感。チケットを取ると決めたのは自分でも、舞台は幕が上がるまでどんなものか分からない。博打である。そんな博打を趣味にしていることが変と言われたらその通りだが、やはりチケットを取った以上期待を持って観に行くのだ。そこで不快感を与えられたら。私は集中力が切れて一気に萎え、イライラすることだろう。実際に何度もこれは間違えたなという舞台にぶち当たってきたし、それらを許していない。
さて、不快感が舞台観劇の邪魔をすることを文句の気持ちも含め書き出したが、戦ブラには不快感が無かったのだ。唯一、脚本が笑いどころだぞとしている松ぼっくりのくだりはしつこくてイラッとしたが、それくらいだ。その他で何か、私にとって不快になることが無かった。
ここで、私が原作のゲームをやっていなくて知らないこと(サ終しているので…)や、日本史に興味がまるでなくて戦国武将に欠片も知識も思い入れもないことも大切だったのかもしれない。原作からキャラ崩壊が起こっていても分からないし、戦国武将の名で色々やっているが歴史に思い入れがなくどんなことをしていようと舞台上のキャラクターの言動としか見ていない。ゲームや歴史の原作好きな人だと、ここで不快感を感じる人が居るのかもとは思う。
たくさんのツッコミどころや笑いどころ(※これは脚本の意図しないものだ)はあるものの、話が無いにしても不快感も無かった。だから役者の演技にただ集中でき、見終わって謎の満足感があるのだ。これは戦ブラを見てよかった。配信よりわずかに先だが謎のアドレナリンが出てめちゃくちゃツボにハマっている。円盤、買ってよかった。
みなさんは配信でも大丈夫だと思います。私は推しが出ているということも大きなアドレナリン要素なので。…推し活などが流行り自分のオタク活動も振り返り、他人を軸にして生きることは絶対に良くない。アドレナリンは怖い。あらためて自戒する。私は私の人生を生きる、生活をする。
令和6年に舞台戦ブラの初見感想というか、自己分析というか、そういうものもあってもいいのかなと日記がてらに記録を書いた。
ただ苦しいのは、今誰も舞台戦ブラの話をしていないことだ。戦ブラは2018年夏の舞台。当たり前である。でも私はしたい、今こんなに面白いと思っているものを話したい。推しがフワッフワッ!とかYaYaYah!とかの合いの手を入れていてびっくりした話とかをしたい。これは配信開始前にそれを知らず愚かにも円盤を買って一足先に見てしまった者の末路だ。
みんなが配信を見て、たくさん戦ブラの話をしてくれますように。そしてこれから配信される予定の作品たちの予感を感じられますように。