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24年11月9日:『ボボステ』を見た


ひさびさに配信で舞台を見る

ということをした。
文化庁推し作品とのことで、省庁内にハジケリストがいるだとか、流れてくるキャスビジュが目に入るたびに、クオリティたけ~と気になっていた舞台でした。
が、一方で、己がハジケリストなのかといわれると、有名なフレーズ(「ぬのハンカチ」「ただしつけもの、テメーは駄目だ」「亀ラップ」…)は知っているし、本誌購読時にはなんとなく読んではいたけれども、『ちゃんと読んだ』ことはなく…。
ハジケリストのはしくれにもなれないにわかの自覚もあり、そんな存在が見るのはなぁ…と思っていたのである。

そんな中で流れてきた圧倒的に背中を押してくれたレポ漫画がありまして。
内容としては、

「口を抑えろ~!」という流れで首領パッチが被り物の口ではなく役者(人間)の口を隠し、それに対して『お前の口はそこじゃないだろ~!!!!!』と突っ込むボーボボ

https://x.com/HiroyaTsuge/status/1852647269314732174

というやつ。
『舞台演出』でしかできない内容であり、演出であれアドリブであれとてもよかった、というものです。文字で勢いが伝わらないのでリンク先のpost添付の画像を見て下さい。
その感想をみて、絶対に見なければ、という使命感にかられたので、配信をありがたく利用させていただいたのでした。

本編の感想

開始早々のスライド注意芸

既視感のある演出家節を感じたんですけれども川尻さんだったんですね。ミュージカル青春鉄道でよく見るやつだ!になってしまった。サイト見たら音楽もいつもの方でした。お世話になっております。
内容としては、初期構想15億で頓挫したけどなんとか折り合いつけてできることになったよ~途中はしょることもあるけど最後までやるからたのしんでね~!というもの。そうなんだ~!

ショーパレ

ボーボボとビュティが邂逅してからのオープニングショーパレで、ぶっちゃけ配信金額の元が取れてしまった気がした。演劇冒頭のショーパレのことがね、大好きなんですよ。しかもキャストが客降りをしていくのを見て感極まって泣いてしまった。ボボステで泣くって何?!情緒開始20分で壊れてる。怖い。
とはいえ、実際コロナ禍でまともに公演もできない時期が続いて、渦中は本当に『公演を行う興行文化はすべて死滅するのでは』とすら思っていた時期があって。その後公演はできるようになっても声出しはできない、客降りもない、という時期が暫く続いて。今やっとそれらが本調子ではないにしろ(コロナ禍は終わってはいないと思っているからね…)再開できているという実感を感じるともう無条件に泣く病気になっているんですよね、これは何を見てもそうなので、過去のライブ演劇で声出しできるのを見て渦中でずっと泣いていたような奴なので仕方ないんですよね。

キャストの感想

ボーボボ、外見もさることながらあのコミカルの表情の再現度がすごい、全力でにぱー!!と笑ういかついグラサン、が現実で表現できることってあるんだ。アンコールのあとライトを浴びながらひっこむシルエットが完全に『ボーボボ』で本当にすごかった…。とはいえ途中何度かキャストに「いいかげんにしろよ…!!w」っていわれていたのでこの人だいぶ好き勝手にアドリブしていた気配がある。いいぞ…。
ビュティ、ぐぅかわいい。ずっとかわいい。ずっとかわいいのにずっと声を張って突っ込んでいる。あのテンションのツッコミを延々できるってすごいことだな、と心底思っていた。それでいて煩いと思わせないのがすごく人選の妙だな、という気持ち。カテコでなんどもボーボボと拳をあわせていたの良かったな…
首領パッチ、キグルミパッチの脚底が人間の膝あたりなのでほの中腰膝立ちなの、すさまじいな、と思っていました。膝にしっかり厚めのパットあったけどそれでなんとかなる姿勢じゃないよ…。それでも見ているうちに全然違和感なくその姿を受け入れてしまう自分がいて一生こわかったな…
それを受け入れたあとだったからもうところ天の助とかなにも思わなくなってたし、いっそクオリティ高かったし…。ところてんのクオリティ高いって何???
で、こっちはほぼ首領パッチと同じ形のキグルミなのだけれど、魚雷ガールのクオリティ、高すぎない?魚雷ガールのクオリティって何?最強ということだけはわかった、何もかもが強かった、すごい。なんだ…?あの魚雷…、何………

※原作バレとサイト未公開キャストの話※

あとあのこれは、原作のネタバレ…ネタバレもなにもないか完結して久しいし…という気持ちなんですがソフトンって、あの、その、そんな設定なんですか?!あの??!!えぇ?!?!って言ってました。note、一部伏せとかできないの不便だ、文字色変えるとか実装してくれ…。
ボーボボの兄弟がバビブベ、といるのは存じ上げていたんですけどそのビジュアルを舞台で見ることになるとも思っていなくてびっくりしました、ブブーブ・ブーブブ、可愛すぎるな…。

他演出等の感想

ボーボボの頭が割れて中でいろいろ起きるのは原作にわかとして知っていたんだけども、そのあたりの演出が舞台上でうまくいくことってあるんだ~!!と思っていました。マジですげ~~~。
前述の「首領パッチの口を押さえる部分が違う」というのも、レポは10/28のものであり、自分が見たのは10/31千秋楽のものだったのですが、どちらでも見受けられたので、恐らく台本なのであろう(突っ込み方は日替わりっぽい…)という、『舞台演出でしかできない妙』がうまいな…と思いました。
細かいところはお酒入れて思考をぼやぼやにしてから見ていたので、改めて見返さないと書けないのでは?という気持ちと、そんな真面目に二度目を?!という気持ちが今ない交ぜになっています。
が、鬱屈としたときにお酒を浴びながら見ると全てがどうでも良くなってごきげんになれるいい作品だったな、と思いました。
2024年11月22日まで見れます。まだ体験していない人、しよう!!!

OPとEDの話

これかきながらボーボボwikiみてたんですけど、最初に流れた『WILDCHALLENGER』と〆にながれた『バカサバイバー』ってアニメのOPだったんですね?!はぇ~………。


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