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劇場画 孤独のグルメ 感想文
1月13日に見てきました。
当記事にはネタバレが含まれます。ご容赦ください。
孤独のグルメ 初見奴
まず謝罪しますと、孤独のグルメはミーム的な台詞回しのみ知っており、その独特の空気感が好きでLINEスタンプも持っているんですが、漫画もドラマも一切見たことはありません。今回もぶっちゃけ上映開始してもなお、全く気にかけていませんでした。
が、あまりにも『良かった』という感想が視界に入る。
一番惹かれた感想は「レイトショーで見るな。鑑賞後空腹なのに食べに入る店がない」でした。こんなに映画の内容には触れていないのにもかかわらず、映画のベクトルとして説得力があり期待をもたせる感想ってないと思う。
というわけで、この日は映画梯子(別記事となりますが忍たまを同日に見ています)したかったので、孤独のグルメは朝イチも朝イチ、9時の回を視聴しに行ったわけです。1月13日に。
実食!(感想)
まず最初が機内食だったのが良かった。し、注文に悩みに悩んだ末タイミング悪く乱気流(?)で食事が出してもらえず、その後寝落ちてしまい結局、機内食を食べそこねているのがすごく良かった。見たことがなくてもゴローちゃんの人と成がわかる完璧な掴みでした。
また、お隣に座られているエキストラ外国人の方々の反応演技もめちゃめちゃ味があってよかった。
…からのフランス!『孤独のグルメ』って日本の外に出ることあるんだ!!!いや飛行機に乗ってた時点で察せよって話なんですけども!!!
日本国内で「雰囲気の良い個人店を探して入る」は自分も全然冒険するんですけど、それを国外でもやるのはマジでなかなか勇気のいることではないですか?自分はまず生涯で一度も国外に出たことがないので、まぁ、やってみたら全然できるかもしれないんですけども…。それで出てくる料理が本当に美味しそうなのと、マジでびっくりするほど美味そうに食べますね?!になった。
最初にも書きましたが、ここまで一切触れたことがなかったので『孤独のグルメ』初見がこの映画となっております。
映画見た後、公式でメイキングやら無料公開している各Seasonの1話やらを結構見ているんですが、物撮りのこだわりやら食べる際の撮影のこだわりやら、実際食べたときの反応で増える台本やら、良い現場だなぁと動画を見ていて思ったことを思い出しました。セーヌ川のほとり飯動画がねぇ、めちゃめちゃ好きです。
感想にもどる。
フランスで美味しいご飯を食べ、本業を行った後、とある依頼を受け、結局日本に戻る。導入だけ国外でやっぱ日本なんだなぁとなんとなく落ち着く気持ちがありました。勝手に。
なお、この作品にて一番ビックリしたのは、流れ着いた島で(流れ着いた島で????)世話をしてくれた女性が「コロナ」というワードを出したことでした。この映画って『現代』が舞台なんだ…?!ほら、ゴローちゃんさんが使っていた携帯がガラケーだったので。孤独のグルメ初見勢としては「ガラケーが使われていた時代が舞台なんだ」と思っていたもので(後にゴローちゃんはただのこだわりでガラケーを使っていたことが映画中で触れられた、説明があって優しい)
いや、海にサーフボードで漕ぎ出すゴローちゃんの無茶苦茶バイタリティにもだいぶビックリしましたけどね。
志していたことを始めた、軌道にも乗った、けれどコロナでうまく行かなくなってしまった(それ以外にも要因はあったのかもしれないけど)。でも、コロナを恨んだところでどうにもならないやるせなさ、という事態を、触れて描いて向き合う作品だったなって。
挫折して、でも諦めきれなくて、かといって捨てきることもできなくて、くすぶって。
けれど向き合って、ゆっくりだけれども立ち上がって、また歩き始める話だった。
この話の構想がいつから組まれたものなのかはわからないけど、現時点コロナはまだ終わったとはいえいないものの、かつての勢いは収まっている(と感じている)今、あの時に萎んでいた、控えられていた、またはもしかしたら折れてしまった、あらゆる文化や行いへの手向であったり、激励になりえるものなのだろうな、と思ったりしていた。
展開もオチも全部が良かった。優しい話だった。
冬にあったかいスープを飲んだ、って感じだった。
なお、一番好きなシーンは劇中劇的に『孤高のグルメ』の撮影をする、という構図になった瞬間でした。そしてゴローちゃんに類する場所に遠藤憲一さんが来るのも良かった。バイプレイヤーズをおこいだしてしまったな…。
実際、『孤独のグルメ』を『孤高のグルメ』と間違えられたことがあるエピソードがあったようですね 笑
朝ご飯抜きで家を出たので映画館のフードでホットドックを決めてから中に入っていましたが、マジで寸前に食べて本当によかったと思いました。
いえ、自分は「美味しそうに食べる人をみて満足する」タイプだったようで、「見ててお腹が空く」ということは、結局なかったんですけども…。
でもやっぱり
『腹、減ったでしょ?』
唯一の不満について
ところで、今日この記事を描くためにいろいろ検索をかけて、この映画の上映会開始日が1月10日であったことを知ったんですよね。最初に書きましたが、もう一度書きます。
見に行ったのは1月13日です。
上映開始わずか3日後だったのにすでにパンフは完売でした。
びっくりする。年末からやってたのかな、話題になってたから来た、ので来るの遅かったのかな、と思っていた、当時。なんで3日後に行ってもう完売してんだ。
後日、大都会は新宿で映画館3つほどハシゴしたけど見当たりませんでした。悪のインターネッツで検索するとめちゃめちゃ転がってるんですけど、定価990円のところ1500~2000円位で売られてるんですよね。転売ヤーを許すな。あと公式は通販しろ。
10年前の作品のパンフだったらこの値段でも全然買いますけどもね…プレミア価格かなって思えるし…。現在も上映中やぞ…。
ということで、この映画の唯一の不満はパンフが即日完売で公式が通販対応してないことです。
公式が上げている舞台挨拶動画などを見てトークを拝見することでなんとかパンフ読みたい欲を抑えてはいますが…よろしくお願いします。