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我慢しない力

おはようございます。note90日目、chiemyです。
今朝は「我慢しない力」について書きたいと思います。

私の母は我慢の人でした。幼少期、裕福な家庭に育った母は、欲しいものはなんでも買い与えられ、自由にのびのび育てられていたそうです。あるとき、近所の人たちが集まって「あの家の子どもは我が儘だ。欲しいものはなんでも手に入ると思っている。金持ちの子どもは我が儘で困る。」というような内容の悪口を言っているのを偶然聞いてしまい、それからは近所の人から「我が儘」と言われないように、我慢して生きてきた、とあるとき話してくれたことがあります。そんな母の「まわりの人が見て、悪口を言われないように自分を抑えて生きる」生き方は、子育てにも遺憾なく発揮され、私もそれに習った生き方をずっとしてきました。

「我慢」の反対は「我が儘」であり、我が儘でないようにするためには、我慢するしかない。究極のゼロか100かの世界です。デッドオアアライブ。

自分を殺し、まわりに合わせ、いつもニコニコ笑顔で、当たり障りのないことしか言わない……。そんな我慢に満ちた社会生活でたまったストレスを、家の中で家族にぶちまける母……。お恥ずかしいことに、数年前までの私は、母とまったく同じ生き方をしていました。

しかし、我慢をやめて、自分を大切にし始めてようやく、「我が儘」の反対は「我慢」ではないことに気づきました。まわりの人と生きて行くとき、大切なのは、「我慢する力」ではなく「我慢しない力」だったのです。

「我慢しない力」は「自分も相手も大切にしながら、愛を持って、自分の気持ちを言葉にして伝える力」でした。相手と自分の目の前にある問題を、共有して、一緒に解決していく力。私はまだまだ下手だけど、最近ようやく少しずつできるようになってきました。

絶対解決できないように思える問題も、相手と協力して解決できたら、その問題は「二人の絆」を育てる最高のエッセンスになる。未来の先で一緒に笑い合うことができる。そんな未来を思い描いて、自分も相手も大切にする気持ちを忘れずに、問題とも相手とも丁寧に向き合ったら、大抵は優しい解決法が天から降ってくる。そんなふうに、今は感じています。

私もまだまだチャレンジ中で、色んなタイプの問題解決法を模索中の毎日ですが、少しずつ「我慢」じゃない方法を見つけることができるようになってきました。平和に生きるために大切なことは「我慢する力」ではなく「我慢しない力」です。
今日も、自分の心を大切に、まずはどんな感情も受け止めていきたいな。

それでは、あなたの今日が、あなたにとって、素晴らしい一日になりますように。またね。

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