食材のストーリーを売るという挑戦
こんにちは!各地で本当に美味しいものを探し出しては産直販売している旅八百屋『はちどり屋』代表のコイデです!
今日は現在チャレンジを試みていることについて書いてみたいと思います。
旅八百屋『はちどり屋』は、多くの方に支えられながらまもなく立ち上げから1年を迎えようとしています。
この1年間は、様々なトライアルをしながら、
時にはさまようように迷いながらも、
徐々に今後やっていくべきミッションのようなものが見えてくるところまでくることができました。
そして、これからはちどり屋でやっていきたいこと。
その一つは、「食材のストーリーを売る」ということです。
食材のストーリーを売る試み
すでに、食材のストーリーを売るという部分に関してもトライアルを始めていました。
産地から直送する野菜や果物に、その食材のストーリーを書いた手紙を添付すること、
動画を撮って編集し、YouTubeという形で発信するということ。
インスタやFacebookなどのSNSでストーリーを発信すること。
こういったことも、それぞれやってみて見えてくる世界がありました。
食材のストーリーを書いた手紙(プリント)の添付は、その果物をお買い上げのお客様からは喜んでいただくことができましたが、
販売する前にそのストーリーを垣間見ることができないということに気がつきました。
写真や少ない文章から、購入につながることもありましたが、
食材のもつ付加価値であるストーリーは、商品が到着しないとわからないという状態だったわけです。せっかくストーリーがあるのに、購入前にそれを知ることができない状態だったということ。
当初はそれで良いと思っていましたが、
やはり、事前の情報として食材の写真と簡単な解説だけでは、なかなか購入というアクションにつなげるのは難しかったのです。
それも当然、買い手の方からすると、情報が足りなかったのですね。その価格に値する価値を読み取れないから、高く感じられてしまっていることもあったかもしれません。
これは、なぜ気づいたか。
一度、地元のお客様と直接お話したときのことです。「ちょっとウチの予算からすると、この食材は高いかも・・」というリアクションを頂きました。
そのとき、僕の中では、しまった!と思ったのです。
地元の方は、僕がこの事業を立ち上げた直後からの地元のお客様で、SNSをフォローしていなかったのです。情報としてお客様側から見えていたのは、個人的にお送りしていた「写真」「産地」「簡単な特徴」それだけ。ストーリーをお伝えすると言っても、商品のお届けの時に口頭で話すくらいだから、真の価値を伝えきれていなかったのかもしれない・・。
そのできごとをきっかけとして、
はちどり屋の食材の価値は何なのか。これから、何を売りとしていきたいのか、ということを改めて考えたわけなのでした。
はちどり屋の食材は、その食材のストーリー的な部分が付加価値としてあるからこそ、
そのストーリーを事前に伝えておく必要がある。気づけば、そうなのではないかという仮説を心の中に持っていました。
そういった背景で、このnoteをスタートしたのでした。
私は日本各地に直接足を運ぶからこそ、
現地の人々から教えていただくことや、
自分の五感で感じられるストーリーがある。
それを含めて伝え、食材を買ってもらうことが僕がやるべきことなのだと。
そう思うようになってから、
noteのアカウントをつくり、ブログを書き始めたのでした。
食材や産地、生産者様のストーリーを中心に発信していくnote。
「note」はストーリーを売るということを想定していた
そんなタイミングでnoteの使い方を改めてみていると、
私が食材の販売・決済サイトとして使っているSTORES.JPとの連携が考えられているということを知りました。もちろん他のネットショップ、BASEなどもその連携を使えるようでした。
noteでモノのストーリーを発信し、そのストーリーと合わせて購入していただく。プラットフォームに機能が実装されているということは、世の中的にそのようなニーズが高まっているということもあるのかもしれません。
それからさっそく、はちどり屋のネットショップ「はちどり屋 厳選食材直売所」をこのnoteに関連付けさせました。
また、食材を紹介する記事に、そのまま食材を産直で買えるリンクをつけてみたりと、試行錯誤がはじまったのでした。
この購入リンクの挿入、本当によくできていて、ストーリーの文章のあとにスマートに商品のリンク(ボタン)を入れられるのです。なんと手数は商品ページのリンクを貼るだけ。
こういった仕組みを、知ってさえいれば誰でも使うことができる。本当に良い時代だなと思います。
ストーリーと食材を販売するという試みの第一弾は、千葉県南房総のお米農家・東條俊行さんにご協力をいただきました。以下に記事を貼りたいと思います。農薬や化学肥料を使用せず、自然栽培という手法で丁寧に作っているお米農家さんです。
訪問の過程を記録し、発信する際にnoteを用いるのは、編集の必要なYouTubeよりも手軽でありながら、Instagramでは伝えきれない文章情報を伝えられるという点で、私にとって必要な手段だったように思いました。
終わりに
まだ、今日時点でのこのnoteのフォロワーは0人。
しかし、このストーリーと食材を販売するという試みが、どういう効果が出るのか。それを当面の間、実験していきたいと思います。
動画はYouTube、写真はInstagramという手段を使い、
それらでもストーリーを発信予定。
はちどり屋のターゲットとしては、どのメディアも利用される可能性が高いですが、最も効果的な施策は何なのか。引き続きトライアンドエラーをしていきます。