嫌なクリエイターあるある
(画像の出典: Illust-ac)
えー。
noteでは、利用者のことをいちいちクリエイターと呼んでくださるようで。
てか、クリエイターなんて呼称、こっ恥ずかしくね? クリエイターとかクリエイト、クリエイティブってのはさ。直訳すると「創造的な」なんてさ。なんか、’80年代のギョーカイ人みたいに「アタシってば、時代の最先端を行っているのよ~~~」とか本人が思ってそうで。
もしどうしてもクリエイティブという言葉を使わなければならないとしたら、それは単に「営業職」に対する「制作職」という意味以外では使いたくない。気恥しいから。そして、そう感じる神経こそが真っ当だと思ってる。これからも、この真っ当な感性を大切にしたい。
クリエイターと呼ばれて、ホイホイ調子こいてる人ってマジですか?←でもnoteの中にいると、こっちの方が多数派な気がしてちょっと引く。
あたし的にはクリエイトと言えば近所のドラッグストアだ。それでいいじゃないか。ああ、求人広告の会社ってのもありか。アートと言えば引越センターだし。それでいいじゃないか。他の意味はナシで。
でも決して調子こいてるわけではなく、ずっとそっち系の第3次産業(第4次産業?)を志してきて、運よくそっち系の業界、まさにギョーカイの仕事に就くことができて、ずっとやってきてる人なんかは、もうクリエイターという肩書が当たり前過ぎて、クリエイティブじゃない仕事をしている人達がほとんどであることすら忘れてて、気恥ずかしさにも無自覚になってるんだろーな。
んでもってそういう人達が使うPCソフトがAdobe Creative Cloudとかだったりして。←この名称は恥ずかしくない。もうここまで来ると。固有名詞だし、単に製品名だし、そっち系の、異世界の内部でだけ使われるものであると割り切ってしまえば。
でさ、そういう人って、こっちがそっち系の技術(デザインとか)を学んだりすると、
「いいなー。ワタシってほんと、そういう趣味ないのよね。ずっと仕事でやってきたから」
とか言う。
ぅわ、何そのマウンティング!!
こっちだって何とか仕事として関わりたくて、その前に腕を磨かなきゃってんでやってるのに、それを趣味と一蹴しやがる。初めから仕事(お金をもらう立場)として関われた自身の幸運をひけらかし、お金を払ってでも修業を積みたい人々を見下すのか!
その時思った。「趣味」という言葉は、差別用語だと。
技能の高さはあまり重要じゃない。今でこそプロでも、最初は初心者だったわけだし。それこそ我々と大差ない。
それより、最初からお金を取る立場に立てた幸運の方が大きい。そういう仕組みの中(そういう会社)に所属できたという「運」だ。
まあ前の会社に中途入社してきたデザイナーのことだけど。
入社前はフリーで「私、年収が1千万あったの」とか、ますますマウンティングだ。
別にケンカしたわけじゃない。ケンカなんかできない。そもそも彼女は滅多に会社に来ないので。別に在宅勤務の契約でもない。理由は体調不良。確かに悪そうだ。しかしそれも「前職の激務で体をこわして」。だったらちゃんと治してから転職してください。
しかしそれでもクビにならないのは、私なりに考えると、デザインという技術があるからなのかなと思った。
あーそーですかそーですか。じゃーイラレとかフォトショとか、そーゆー仕事をすればいいんすねーと思い、私は会社を辞めた。デザイナーとして雇われたわけじゃない私にはそれらのソフトは触らせてもらえなかったから。
とりあえずAdobe CCを自腹で買った。かなり痛い出費だった。
てか逆に言うと、敢えて価格を高く設定しておくことで、仕事としてやるんじゃない人々を遠ざけておく、敷居を設けておく魂胆なのかなと思う。何だか排他的というか、選民意識を感じますね。昔は買い切りだったみたいでその頃買えばよかったと思うことしきり。取りかかりが遅すぎた。
そんな、選民からあぶれた人を狙い、他社からもっと安い、似た役割のソフトがいくつか出ているようで、中にはもっと使いやすいのもあるかもだけど、「仕事で」やる上ではAdobeがデファクトスタンダードだし…
ブログやってる人の一部で、やたらCanvaを推す人に出くわすけど、あれは無料だと何もできない感じ。そもそも何を作るか(ブログのヘッダーなのか、ポストカードなのか、チラシなのかetc.)最初に決めなくてはいけないのが窮屈。ポストカードとして作ったものをバナーに流用しようとカンバスサイズを変えたりとかができず、それをやるなら有料でとか誘導される。画像のストックがいっぱいありますよとか言われても、おしゃれだけど日本の生活にそぐわないのばかりだし、フリー素材なら他でも入手できるし。有料のCanva使うぐらいなら私ならイラレ買っちゃいますね(私のCanvaに対する認識がまちがっていたらご指摘いただけると有難い)。
さてCCの修得はどうするか。民間のパソコン教室のような所は高いし、何より、お金を払って学んだりしていてはまたバカにされる。でも独学ではとても時間が足りない。Adobeでも時々オンライン講座やってくれてるけど、進み方が速くて、ある程度わかってる人じゃないと無理と思った。
そこで有料ではあっても少額ならまあいいかと――本買ってもそのくらいするし――思い、Udemyを受講してみた。あれは受講期限がないのが有難い。しかし期限がないだけに、忙しいと長期間見なくなってしまう。やっぱり先生が側でニラミをきかせて、こちらもすぐに質問できるんじゃないと身につかない。少なくとも私は。
いろいろツテをたどって、ついにある筋から無料で教えてくれる所を見つけた。
──なんつって。職業訓練だけどな。よく受講できたもんだ。普通、年喰ってからやっても職につながらないからと落とされても文句言えないぐらいだけど。こんな変なおばさんが受けることを面白いと思ってもらえる所だったのかも。去年の後半はほぼそこにかかりっきり。先生および同期の受講者の方々には私が千代八千代であることは公表しているけど、noteもやっていることは言っていない。見つけられてもまーいーかとは思う。でもnoteには、ふだんは見せない(見せる機会がない)自分のダークな部分とかも隠さず書いているので、見たら引かれるかも。
その節はどうも、お世話になりました――