吉井先生へ
拝啓略
ご無沙汰しています。お元気ですか?
中学校で問題児だった、みつばです。
吉井先生が、家庭でも学校でも、居場所をなくしていた私たちを気遣い、授業をサボる私たちに、図書室という居場所を作ってくれたことは、今でも感謝しています。
そして、そのことが原因で異動を余儀なくされたのだとしたら、大変申し訳なく思っています。
先生は、私たちのことを恨んでますか?
恨まれても仕方のないことだと思います。
でも一つだけ。これだけは絶対に忘れないでください。
いち生徒として、先生は私の生きる希望でした。
先生のしたことが、学校から見て良くないことだったのだとしたら、それは、学校が組織として、生徒のことを考えていないからです。
旭川いじめ事件のように、苦しんでいる生徒を平気で殺めることができる組織だったからです。
吉井先生は私たちを救ってくれたんです。だから、先生のしたことは間違っていなかった。私が大人であれば、教育委員会に掛け合い、吉井先生の素晴らしさを語りたかったです。
私は今、5人の子どもたちがいます。仕事は事務職をしています。
残念ながら、当時語っていた、小説家になることや、教師になることなどの夢は、夢のままで終わりそうです。
教師になって、幅広く生徒のことを想える先生にはなれないけれど、家庭を守り、我が子たちのサポートをしっかりしていきます。絶対、私のようにはなってほしくないから。
長々とごめんなさい。
最後にひとつだけ。
先生、ありがとうございました。先生のことは絶対忘れません。子どもたちにも語り継ぎます(笑)
こんなご時世ですので、お身体には気をつけて。
どうかご自愛ください。
敬具
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