事実と真実 どちらが大切か?

真実と事実の違いとは事実の違いとは





「真実」「事実」との違いは、
「内容が主観的か客観的か」という点にあります。
「真実」の場合、その内容が主観的なものであるという点で、
「事実」と使い分けることができます。




介護は真実が大切

「真実」が主観的なもので、
「事実」が客観的なものと定義づけられるのであるなら
介護職員として利用者様に接するとき

事実はさほど重要ではない。

それよりも真実が大切である。

なぜなら人は

「真実」と「事実」のバランスをとってその人の世界観が築かれているが
認知症の人は圧倒的に「真実」のほうに比重が傾いていく。

そんな認知症の人に

事実

を突き付けたらどうなるか

そんなこと介護職員ならばご存じのはず

ごま塩現象と呼んでいる


認知症の方がごま塩ご飯を食べようとしたとき

「このご飯はアリがたかっているから食べられない。」と訴えたとき、

事実では

「黒い粒々はごま塩だからそのまま食べて平気ですよ。」と声掛けしてしまう。


たしかに事実に基づくならば大正解だ

レストランなどで働いているならば、ぜひそう伝えてほしい。

しかし
我々が働いている場所は介護施設である。

認知症の人にいくらごま塩だから食べられると
説明しても意味がないのだ。

むしろ
認知症の人からしてみれば

ここから先は

984字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?