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たまらないその痛み、原因は骨の虫食い
昔々、とんでもなく昔から、数多くの鍼灸師がいて、
ある人が、人の身体に鍼を刺していて、見つけたんですね。
「これ…骨が溶けてない?」って。
骨がそげているというか、虫が食ってるというか。
近年…でもないですが、数十年前に、日本でも、この「骨の虫食い」に気づいた鍼灸師(兼薬剤師)がいました。
小山曲泉先生です。
奥さんのひどい神経痛が治らず、それを治そうとして見つけた治療法が、「掃骨鍼法」というもの。
この、掃骨鍼法、日本一痛い鍼と言われています。
これができる鍼灸師は、日本全体でも8人~10人くらいだそうです。
まぁ、劇的に効きます。
日本一痛い、は、伊達じゃない。
でもよく考えたら、ひどい神経痛の痛みは、ほとんど一日中、年中無休で、終わりもなく続きます。
それを考えたら、掃骨鍼法の痛さなんか、一瞬と言えば一瞬です。
痛いだけに、効果が早いです。
あ、でも、ダウンタイムが必要になります。
ダウンタイム…術後の腫れ痛みの期間ですね。
「打撲痛」っぽい痛みが、数日残ります。
この打撲痛がとれるころには、「もうちょっとだけ、こそいで(←)もらおう」という前向き!な気持ちになるから不思議です。
そして、本当に、キレイに痛みがとれます。
実は、骨の虫食い穴は、昔々の鍼灸の古典の文献にも出てくるそうです。
枯骨とかいうらしいんですが、骨が枯節みたいに…ようは虫食い穴がほげてきて、表面がガサガサになるのです。
いろんな手技療法でも、これを「瘢痕」と考え、治す先生なんかもおられます。
でも、指とか器具とかでは、骨に直接触れることはできません。
それができる技術は、鍼灸か外科手術しかありません。
「瘢痕」というのも、確かにその通りで、深部の筋肉は骨に付着してる(骨付き唐揚げ食べたら分かる通り)んですが、そこが集中的にダメージ受けてて、出血し、瘢痕…つまり傷跡になってる。
手技で治療しても、瘢痕をこそぐのは痛いです。
鍼のがまだマシかも。
世間でよくある「肩甲骨剥がし」
あれも、本当に肩甲骨を剥げるのは、鍼灸だけです。
肩甲骨と肋骨のスキマに鍼を刺して、癒着を剥ぐってことなんで。
鍼灸の技法を、手技で応用して、発展してるものは多いです。
それだけ、鍼の痛さを過剰に忌避する人が、少なくないってことですね。
東洋医学では、病が深くなれば深くなるほど、骨に近い深部に「もぐっていく」といいます。
表面的な筋肉の痛みがこじれれば、必ず最終的には、骨を傷める結果に繋がるわけです。
痛み止めで胡麻化しているうちに、「日本一痛い鍼」じゃないと、治せないほどこじれて、悪化してたりして。
治療は軽症の内に始める方がベター。
掃骨鍼法ができる鍼灸師は、それほど多くありません。
まだまだ知ってる人自体が少ない今のうちに、しつこい痛みは、治療しておいください。
● 掃骨鍼法が受けられる鍼灸院
大阪市堺市 ファン鍼灸院
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