失敗を感動に変える技術とは
「逆境に負けない自分」という言葉がパッと目に入り、この本を読みたいと強く興味を持ちました。
最近の朝活で「ピンチをチャンスに変えたストーリー」というテーマがありました。これは流れが来ているな、と思いました。
「予祝」で有名な大嶋啓介さん、ひすいこたろうさん、そして、阪神タイガースの矢野燿大監督の共著ということで、非常にわくわくしながら読みました。
困難を楽しむ
この本が伝えているのは、困難を楽しむと決めて超積極的に挑戦をしていこうというメッセージです。
この本のテーマである「予祝」と聞くと、成功した楽しい未来さえ思い描いていれば夢は叶うといった、超楽観的な点ばかりがイメージされるかもしれません。しかし、頑張らなくていいわけではなく、頑張ることを苦しみと捉えず楽しむことだとわかります。楽しむ努力ができるための仕組みが「予祝」なんです。
予祝を使いながら夢を叶えていくための秘訣として、1つは、言葉の使い方です。どんな言葉を普段から使っているかで、どんな仲間たちが集まってくるかが変わります。
もう一つは、スゴイ人たちを引き寄せる力です。
三国志の劉備玄徳は特段秀でた人ではなかったけれど、スゴイ人たちを引き寄せる力がありました。なぜなら、ヴィジョンを描く力と感謝の心を持ち、それを言葉にしていたからです。
理想を掲げて、そのもとに集まってくれた人たちに感謝しながら突き進んでいく人でありたいと強く思います。
矢野監督は大嶋啓介さんと、大嶋さんから紹介された、ひすいこたろうさんとの出会いによって変わったと言われています。
大嶋啓介さんは野球人生の中で初めて会いたいと思った人だそうです。なぜなら、困難を楽しむことや可能性を開くには言葉を大切にすることを伝えている人だったから。Youtubeの動画を見て連絡を取り大島さんに出会い、大嶋啓介さんの紹介でひすいこたろうさんに出会い、ものの見方や言葉の使い方が変わっていったといいます。
もう1つ大事だと感じたのは「練習は嘘をつくこともある」という一文です。確かに、これまで一生懸命にやってきたけど、なかなか結果が出ないタイミングがあるのを本当に実感してきました。成長してないと思える時間こそ、地中に根を張り、見えないところで成長をしている時だと考え、力を抜くことなく楽しむ努力をしていきます。
ハッとさせられたポイント
事業をしていると、ついつい利益を出すことを考えてしまいます。会社なので当然のことですが、それより前に「社会的意義がある仕事をしているかどうか」を問いかけて、理想を描くことからすべては始まるということです。
そう思っていたとしても、資金が上手く回らず苦しいときには、売り上げがないと何もできたいと焦ったり、周りから「お金がないとどうしようもならないだろう」と言われると心がブレてしまうものです。だからこそ揺るがないマイポリシーが必要だということです。
夢と理想を掲げる会社が本当に花開く、そんな時代が令和だと思います。
この考え方に触れた時に、昨年4月に設立した株式会社わくわくランド、そして運営しているオンラインコミュニティ「全国わくわく商店街」のミッションとはどういうことを考えました。
自分たちが実現したい世界観とは何か?
株式会社わくわくランドと全国わくわく商店街が実現したい世界は「誰もが自分らしく仕事をすることで、応援し応援される社会」
そのために応援の循環が生まれるオンライン商店街コミュニティという、まだない仕組みを作り上げることに取り組んでいます。
これからの会社が事業に取り組む流れ
あるべき姿を構想し、あるべき姿と現場のギャップから問題を発見して、人々が取り組むべき問題を明確にしていくと書かれていました。
これからの時代、価値を生み出し活躍するのはニュータイプと呼ばれる人たちだと言われています。特徴としては、押し付けられた常識ではなく自らの倫理観を大事にする。予想で動くより構想して動く。数字で管理するより、意味を与えるといったことです。
実践していく3つのこと
予祝のテーマだから楽観的な見方で楽しく喜んで行っていけばいいということが書いてあると思っていたのですが、実は違いました。基本的なことをコツコツやる「大人のかっこよさ」を体現する美学のために喜んで我慢をするからこそ夢が叶っていくという真理が見えました。
目指したい理想があるから、我慢、コツコツ継続が必要。同じことを行うのでも、どんな心で行うかが大事であり、そこで「予祝」という仕組みをつかい、わくわくしながら乗り切っていくんです。
この本読んで実践すると決めたことが3つあります。
1つ目は1%でも良くなる100個のアイデア出しをする。
何をやろうかと考える時に、ついつい決め打ちでアイデアを出して、上手くいかないことにイライラして、最後は煮詰まってしまうことがあります。
みんなで100個のアイデアを考えて早速実践する仕組みづくりを全国わくわく商店街のメンバー達とやっていきます。
2つ目に、「問題は解決するためではなく、話し合うためにある」ので、
メンバーで話し合う時間をたくさんとります。
確かに、課題を明確にして、サクサク解決していくことや、スピード感も大事ですが、1人で考えて1人で決めてしまうのではなく、話し合う時間を大切にしていくということです。
3つ目に「自分ができないところは誰かの出番」という考え方です。
ついつい自分の中に課題として抱え込んでしまい、「自分がなんとかしなければいけない」と思いがちです。
しかし、得意分野は人それぞれなので、得意な人にどんどんお願いしていくことを意識して実践していきます。
ポンコツで至らないところの多い自分ですが「人は長所で尊敬されるが、短所で愛される」という言葉を胸に刻んでいきたいと思います。