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ケニアで日本の高校生に講演、サツマイモのフードロス事例で盛況!
先日、西大和学園と立命館守山の高校生、総勢約30名がケニアを訪れていた。「Waste Tech Innovation」というフードロスをテーマとしたスタディツアーのためである。私もこのツアーの一環として講演、生徒から山ほど質問があがり、大成功の結果となった。
協力隊時代からの友人が経営する「アクセルアフリカ」様と、海外インターンシップの「タイガーモブ」様が共同で開催したツアーだが、私も貢献させていただけたことに感謝。
今回の講演は、
1. 自分の才能の見つけ方
2. 自社事業から見る、フードロスの課題
の2コマで講演。
特にアルファジリが過去失敗したサツマイモの流通事業から見る、フードロスの課題は、かなり面白かったらしい。
この作物を、この事業を、この場所でやった人にしかわからない凄さがあるから、そりゃあ面白いよねと思う次第。
その興味深いお話を、今回以下にまとめる。
講演の要点
ケニア西部ミゴリ郡は、ケニア屈指のサツマイモの産地である。サツマイモ農家のほぼ全員が小規模農家であり、そのうち大半が絶対貧困者である。
しかし、サプライチェーン(流通)の川下から川上まで全てにサツマイモの廃棄を増やす原因があり、その廃棄要因が、生産者の経済的損失を招いている。
数値で言うと、サプライチェーンの中で発生する廃棄が影響して、農家は1/3程度の売上損失を被っている。
有象無象の個人ブローカーによって伝統的なサプライチェーンの構造が強固に出来上がっている。同様のモデルで、アルファジリ社は買取から市場卸までの流通業を展開したが、市場価格の乱高下が激しく、平均限界利益率はわずか4%だった。農家の経済的損失の課題を解決するには、革新的なモデルが必要である。
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