"何とかする"リョク

お疲れ様です、+9んです。
今日は「"何とかする"リョク 」というテーマでお話させていただきたいと思います。

追い込まれるほど育まれる

人には、追い込まれた経験が多いほど"何とかする"リョクが備わります

窮地に追い込まれた時に発揮される"有事の際の馬鹿力"ってありませんか?

例えばですが、

・取引先の社長が参加する大事な打ち合わせがある日に限って、その打ち合わせ前に何かのトラブルが発生してしまい、頭と口はフル回転でその対応を行いながら、打ち合わせ約束の時間ギリギリになんとか到着を間に合わせる

・社内のお偉いさんが出席するような大事な会議で使うプレゼン資料の準備をしていたところ、プレゼン直前にパソコンがフリーズしてしまい、何とも言えない重圧の中、オープニングトークを即興で工夫しなんとか切り抜ける

・生放送イベントに出演予定のゲストの到着が会場の混雑に巻き込まれた形で遅れてしまい(でもあと少しで到着するのではとの希望的期待を抱きつつ)、急遽そのゲストを中心に組んでいるステージ構成や台本を尺は変えずに一部変更し、ゲストが到着したらそこから進行を自然な流れで元に戻す

などです。

かの有名な伝説的超人プロレス漫画から生まれた「火事場のクソ力」という言葉の意味も然り、人は追い込まれると何とかなるものです。

むしろ、追い込まれると”何とかする"のが人である、という表現が正しいかもしれません。

どうしても果たさなければならない使命がある人ほど、さらにはその使命がその人にとって何よりも高いプライオリティであればあるほど、この「”何とかする"リョク(力)」が遺憾なく発揮されているような気がします。

言わば、瞬間的な環境適応力と現場対応力が自分の体内から一気に噴き出し、何とも言いようのない分泌物が間違いなく発生しているのですが、同時に驚くほど冷静沈着に状況理解に努めようとする"今の自分を俯瞰する自分"が一歩引いたところから客観的に現場を生実況しているので、不思議と落ち着いた自分がいることも確かなのです。

ズレ予防とズレ予測

トラブルやアクシデントが発生した時、私たちはそのトラブルやアクシデントの原因を瞬時に理解し、本来あるべき形とのズレの程度を受け止め、さらにそのトラブル自体をプラス要素に書き換えてその場を制して乗り切る、なんて対応が出来るのは非常に稀ではないかと思います。

トラブルやアクシデントが発生したほぼ全ての場合、元の用意した枠組みの中になるべく抑え込もうと、生じるであろうズレの程度=ズレ被害を極力最小限に食い止め、まるでトラブルなど何事も始めからなかったかのように、平然と振る舞うのです。

このズレの程度を抑えること、つまりズレ被害をどんな現場でも未然に防ぐことができる"ズレ予防力"や、事前シミュレーションであらゆる可能性を検証し瞬時に軌道修正を図れる"ズレ予測力"が高い人ほど、その能力がうまく発動され事なきを得られた現場では、まるで英雄かのように称えられます。

このように、未然に問題を防げたり、修正できることはとても素晴らしいことだと思うのですが、全てのアクシデントが起こることなくきちんと潰されているとすれば、現場でまだ英雄として称えられた経験がない人は、そのチャンスを掴むことが難しいのではないかと思うのです。洞察力の鈍化です。

全知全能の現場の神々(パイセン)が旗振りしてくれている間は、危ない芽がきちんと摘まれているので、アラートに気付きにくいことが多いです。

自分が先導に立った時に「このままでは危ないのでは」と感じる状況判断力が鈍ってしまったり、直感で危険を察知した時に鳴らすべきアラートを鳴らすタイミングがワンテンポ遅れをとってしまったり、と間の悪さだけでなく、本当の危険が迫っていることにさえ気付くのが遅れてしまうでしょう。

Senseから⇒Thinkへ

危険地帯を歩いていて、「ここは危険だ」と感じることが出来る能力は、生き延びる上で身につけるべき必要な術です。そもそもそこが安全な場所なのか、それとも危険な場所なのか、きちんと把握できていることが重要です。

何かの予兆があったり、気配や空気を察して直感で感じたり、と危険の感じ方は人それぞれですが、自分のアンテナにいち早く危険信号を察知させ(Sense)、どうやってそのピンチを乗り切るべきか、高速で頭を回転させて考える(Think)ことの場数をこなしていた方が、ピンチを乗り切れる確率が高まります。

つまり、危険を察知できる方が生き延びる確率が高いのです。

そして、その生き残り方はそれぞれが鍛錬してきた「"何とかする"リョク」にかかってきます。

洞察力を上げ、咄嗟の判断力を磨き、現場で何かトラブルが起きてもこの「"何とかする"リョク」を養っておくことができれば、窮地に追い込まれた時に発揮される有事の際の馬鹿力が、びっくりする程力強い自分の心の支えになるので、自然と"自分は大丈夫だ"と思えて自信までついてきます。


いざという時に自分を助けてくれるこの「"何とかする"リョク」、日々の現場に潜んでいる危険信号を察知して、どう対処すべきかを考える思考を育むことを癖付けてみてはいかがでしょうか。


貴重な時間を使って最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
あなたとあなたの周りの大切な人にとって、
今日も素敵な時間が訪れますように。


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