「姓名判断」
隣で楽しそうに話してるカップルがいるなー、
と思ってたのに
「で、結論は?」と言われてものすごい表情を浮かべてる彼女。
こんなん横で繰り広げられたら私のマックポテトもしなしなになっちゃう。
なので、言います。姓名判断です。
私の名前の由来は姓名判断です。
子どもの頃、
名前の由来をお家で聞いてきましょう!
という宿題が出たので、
まだ宿題はちゃんとするものだと考えていた無垢な私は
「わたしの名前の由来はなに?」
と聞いたら
「姓名判断。」
と即答された。
良いの。別に良いんだけど。
なんだか寂しい。まず答え方が寂しい。
もっと、
その中でも何故この名前を選んだのか、
とか
この字にはこういう意味があって、
とか。
こう、なんていうか。あれだよ。
愛を感じたい訳ですよ。
私のどこが好き?って聞いてるようなものだよ。
「顔。」とか「おっぱい。」とかじゃいかんのですよ。
顔やおっぱいなのはいいの。でも、
「いつも表情豊かでよく動く眉毛、その口角筋。素敵だよ。」とか
「柔らかくて神秘さすら感じるそのおっぱい。サイズなんてどうでも良いのだと気付かせてくれたこの出会いこそ運命。」
みたいな?
残業中、そっと机に置かれたお菓子に付箋で"お疲れ様"って付けてくれてる
この、ひとこと添える、みたいな?この愛?
で、当時は不満だったんですがね。
今思うとアイロンがけ中に聞いた私も悪かったんですね。他の事しながらだと危ないしね。
そして大人になった私は気付いたのです。
愛とは与えるものでも求めるものでもなく
感じるものだということだと。
幸せになって欲しいという気持ちが由来なのだと。
家事中に話しかけられたら邪魔だと。
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