今日出逢ったことば0812
捨てることも大切
by あきさわ園の秋澤さん(父)
日の出前。
前日にお誘いいただいたメッセージに2つ返事して、早めに就寝して3:00過ぎに起きた。
予定通り4:00にお家の前まで車で来てくれて、相変わらず元気な声で1日が始まった。
5:00前にあきさわ園に到着。
15分くらいだったか、一台のグレーシルバーの軽トラックが眠気眼と共にやってきた。
「すみません。寝てまして、息子に起こされました。」
息子さんは長野に行っていて、こちらに戻っている最中とのこと。
目の前に実った紫色のブルーベリーをバクバクと食べながら、だんだんと目が開いてきていた。
青みかんの摘果作業。
軽快に青みかんを捥(も)ぐ様子を見て、簡単に出来るものなのかと思ってやってみたら大間違えたった。枝から実がなかなかスムーズにとれない。
半世紀前から現在に至るまでの武勇伝を聴きながら、ひたすら捥ぐ捥ぐを繰り返した。
「捨てることも、大切。」
笑いながら淡々と自伝を伝えてくださる中に、先見の明と浪漫とゆるぎない行動力。
言葉と言葉の間にある言脈を辿り理解するのには、想像力が必要だ。そもそも想像し切ることを選ぶことが最善でないのかもしれない。
業を続けている人は、業のような人柄なのだという持論がある。
業のような人柄だから、その業を続けているともいえる。
同時に、自分が魅力を感じる人の共通点が分かってきた。
旅をしているロマンティストだ。
きっと、一生経っても終わらないないものねだりなんだろう。