30歳までの音楽人生

専門学校を卒業してから、あっという間に10年が経ってしまった。3月で30歳を迎えるという事実にやや戸惑いながらも、ようやく心の準備はできたきたような気がする。

我ながらこの10年間、音楽だけはよく続けてきたと思う。ハヤシユウという名義とも、10年以上付き合ってきたことになる。

10年間の音楽人生

2013年は地元の劇団などへの楽曲提供。たぶんこの頃が一番精力的に営業活動や制作を頑張っていた。2014年にフリーBGMの配布を開始。以後、フリーBGM制作を軸に活動。

2015-2016年。ダウンシフトして田舎でシェアハウス暮らししつつ、BGMや依頼の音楽を制作。

2017年。お金がなさすぎて音楽と関係ない職種で正社員になるが、半年で退職。友人からライブやイベントに呼ばれるようになり、オリジナルの歌ものを制作。1作目に作った『夏の蜃気楼』、2作目に作った『ワンダーランド』をフリーBGMに登録。

2018年-2019年。70万円の借金をして謎にカフェを始めるが、飲食の割の合わなさにパンチを食らう。2018年夏頃、『ワンダーランド』の人気に火がつき、音楽制作は歌ものへシフト。2019年末、カフェをクローズ。

2020-2021年。ここらで一回ちゃんと音楽制作と向き合おうと、上京というやつを決行。上京した直後にコロナ禍になり、結局STAY HOMEな2020。そんな中で生まれた某音楽制作プロジェクトに参加し、これがかなり勉強になる。ただしプロジェクト自体は方向性の違いで脱退。2021年、ボイトレに半年通う。ようやく歌ものも自信を持って作れるようになる。

2021年- 。東京の暮らしに疲れ、6月からずっと住んでみたかった瀬戸内海へ。ゆったり海を眺めながら暮らすエブリデイで音楽制作。そしてなんやかんやで妻に出会う。

29歳の音楽人生

29歳は結婚という一大イベントで、生活が大きく変わる年だった。それも9月頃には落ち着き、音楽制作を再開する。特に12月・翌1月は合わせてストイックに150曲ほどの音楽を制作した（ショートまとめ1〜4、オーディオストック販売用素材など）。

しかし、今ひとつ反応が良くない。いろいろなことを試したけれど、なかなかうまく行かない。このまま30歳になってしまうのか。妻との暮らしを守れるのか。いろいろな不安がよぎり、改めて就職やバイトも視野に入れ始める。

疲れた

どうにかして売れたい。バズりたい。そんな思いで『ケバブのダンス』や『ねてもねてもねむい』を始め、検索に引っかかりそうな曲を作る。Vlogに合いそうな『デイドリーム』をフリーBGMにする。婚活をテーマにしたアルバムや、113曲入のアルバムを出してみる。YouTubeで毎日投稿を試す。しかし、稼ぎや再生数は簡単には増えない（減ってもないのがありがたいけど）。

周りを見渡せば、しれっとメジャーデビューしている知り合い、有名アニメのテーマを書いている人、いつの間に登録者数数十万人のフォロワーさん、そして売れてもなおTikTok狙いの曲を作っているメジャーシーンのアーティスト。

わたしもそろそろ疲れてきてしまったかもしれない。周りを見なければいいだけの話だし、まだまだ頑張れるところはたくさんある。だけど、30歳という節目、やり方を少し変えないといけないような気がする。

30歳からの音楽人生

①名義変更の可能性 : 95%

これから歌ものでなにか成功したい！と思ったら、ハヤシユウ名義を一旦封印することにしようと思う。知ってる人で有名になっていった人も名義を変えた後だったというジンクスもあるし、「ハヤシユウ」という名前自体、画数の姓名判断でもそんなに良くない感じだった。さらに活動が多岐にわたりすぎて、YouTubeやSpotifyをパッと見たときのまとまり感がない。

新しい名義で歌ものを出すことはほぼ確定だけど、最後にハヤシユウで作品を出すかどうかで少し悩み中。

②就職の可能性 : 60%

結局のところ有名になりたい、バズりたい、の先にあるものはまとまったお金がほしい、でもあるので、お仕事を始めようと去年末から色々と探している。ただし仕事は慎重に選ぶ。好きな会社、お世話になっている人、音楽の職種、そういうところから辿っていき、直感にビビッときたらにする。

③TikTokerの可能性 : 20%

上記のことに関して、別に有名になるのは音楽じゃなくてもいい。TikTokで音楽を売るのではなく、自分たち自身を売ろうという試み。妻がキュートで面白い人なので、そこらへんのTikTokerには全然勝てる。アルゴリズムにはなかなか勝てないが。動画制作も骨が折れるし疲れるので、あまり気合を入れずにやりたい・・・となると優先順位は下がってしまう。