林さやか|編集室屋上

担当した本のことをおもに書きます

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「続・セタガヤママ展 小さなメディアの40年」に触れて

先日家族で「続・セタガヤママ展 小さなメディアの40年」へ。 こぢんまりしたスペースの中に、生活から生まれた活動がよみがえっていました。 活動の発端は平野家(平野甲賀さん、公子さん夫妻とそのお子さんたち)が世田谷に引っ越して、自宅を解放した子ども向け文庫「こどもザウルス」をはじめたこと。そこに集まる子ども、その親たちを中心に「小さなメディア」の輪は広がり、雑貨屋である「セタガヤママ」ができ、当時の仲間の会報を母体にした「あめつうしん」というガリ版の冊子は、いまも発行が続いて

    • 『毎日のあたらしい料理』の編集者的あとがき &イベントお知らせ

      「料理本」、実用書としての「料理本」というものについて、自分にとってどのようなものに位置づけているか。それを考えると、書籍編集者としての自分の仕事からは、あまり近くないもののように思っている。つまり、「仕事」でかかわる本というよりは、ただ読んで楽しむ本。 日常的に料理をする人間として、「料理本」は好きで、「たくさん持っている」と胸を張れないまでも、まあまあ家にはあるし、新刊をチェックするのも好きなほうだと思う。好きな料理家さんもたくさんいる。でも「料理本の企画」を考えたこと

      • 長女からの質問

        5歳の長女とのやりとりがなんとなく心に残ったのでメモ。 「おかあさん、ほんをよむのじゃないすきなことってないの?」 「あるよ。音楽を聴くとか、服を作る、編み物するとか……」 「あー、いまつくりたいのなに?」 「自分のワンピースかな」 「え、◯◯(自分)のじゃなくて?」 「いやそれも作りたいけど、自分の服あんまり作ってないから」 「ふーん。じゃあさ、だれかとおしゃべりしたりいっしょにあそぶのはすきじゃないの?」 「好きだけど……結構一人で遊ぶほうが好きかなー」 「それあそんで

        • 『読書する女たち』読書メモ

          『読書する女たち フェミニズムの名著は私の人生をどう変えたか』(ステファニー・スタール 著/伊達尚美 訳/イースト・プレス) 母親になったことによる混乱を免れない私たちが、読書(や勉強)に救われるのだということを思い出させてくれる名著でした。 〈無数の形で子供とつながっている母親として、私はフェミニストのり想像を現実の世界に当てはめることの難しさを無視することはできなかったが、かといってフェミニズムに背を向けることもできなかった。(『読書する女たち』まえがきより) 読んだ

        「続・セタガヤママ展 小さなメディアの40年」に触れて

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        • 編集者のあとがき
          2本
        • 編集者の読書メモ
          1本

        記事

          『野中モモの「ZINE」小さなわたしのメディアを作る』お取り扱い店舗まとめ

          3月に刊行になりました『野中モモの「ZINE」小さなわたしのメディアを作る』の企画・編集を担当しました。おかげさまでご好評をいただいております。ありがとうございます! 興味を持ってくださる方も多いなか、なかなか書店に足を運べない状況になってしまいました。巨大ネットショップは稼働していていつもどおり買い物ができますが、こんなときこそお店で、または気になるお店の通販で、とお考えの方も多いと思い、現状、オンラインショップで購入可能なお店をまとめました(品切れ店舗も再入荷の可能性を

          『野中モモの「ZINE」小さなわたしのメディアを作る』お取り扱い店舗まとめ

          『ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック』の編集者的あとがき

          編集者としての「瞬発力」があるほうかといったら、圧倒的にないと自覚する。 自分のSNSをさかのぼってみると、松永良平さんがnoteで自主的に連載されていた「ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック」が面白い、と言い始めているのが2月のこと。この時点で、松永さんの連載は「1」、すなわち1998(平成元)年から始まってすでに「28」、2016(平成27)年。毎日書かれていたので1ヶ月ほど経っている。最初から見ていて、このタイミングでSNSに書いたのだったか、このとき読

          『ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック』の編集者的あとがき