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謎の憂鬱で不調なあなたへ。それ、全部冬のせいにしましょう
短いけれど、クリスマス、年末年始と楽しいイベントが多い冬休み。
その休み明けは、普段より一層、憂鬱になってしまいますよね。
私も、この時期は特に嫌でした。
記憶にある最初の辛い冬は、中学一年生のときです。
ただでさえ、自身へのいじめ・別室登校の友人のサポート・学年崩壊と嫌なことづくめの学校へ、極寒の通学を乗り越えて向かわなければならない意味が分かりませんでした。
とはいえ、そんなことで不登校を許してくれるような親ではありませんでしたので、泣く泣く学校へ行き、泣く泣く過ごし、泣く泣く帰宅する、という毎日を送っていたことを覚えています。
以来、年によって程度に差はあるものの、高校・大学へ進学しても、社会人になっても、冬は同じように憂鬱になりがちでした。
酷いときは、どうすれば人生終わりに出来るかばかり真剣に考えて、調べて、実践したこともあります。
そんな冬を、繰り返すこと10年超。
テレビかネットか、媒体は忘れましたが、“冬季うつ”という言葉を知りました。
冬季うつは季節性感情障害(SAD:Seasonal Affective Disorder)とも言われ、冬季に発症するうつ病の一種です。 症状は、強い抑うつ気分、興味や喜びの喪失、疲れやすいなど非季節性のうつ病とおおむね同じですが、非季節性のうつ病は一般的に不眠や食欲減退などが症状としてあらわれます。しかし、冬季うつでは、睡眠時間が長くなったり食欲が増したりすることが多いのが特徴です。
つまり、この気分の落ち込みは、季節のせい。
そう思った途端、私は何だか拍子抜けしてしまいました。
勿論、お医者さんに診断を頂いた訳ではありませんし、全ての原因が冬季うつにあるということも無いでしょう。
ただ、その年の冬から、いつものように気分が沈んでも、「冬だから仕方ない」と多少は冷静でいられるようになってきました。
突発的に自己嫌悪に陥って、良からぬことを考えても、冬だから仕方ない。
家族や友達のちょっとした言動に感情が振り回されても、冬だから仕方ない。
そうやってありのままを受け入れ諦めてしまうことで、自分や他人を責めたり憎んだりする時間から、少し解放された気がします。
もしも今、過去の私と同じように苦しんでいる人がいたら、いったん全部冬のせいにしてみてはいかがでしょうか。