傾聴7 質問によって、深まる。
傾聴とは、ただ聴くことではない…。ということは、理解できたと思います。相手が自ら、気づき、変容することを信じて聴くこと。それが、傾聴。
そこでです。聴く側としては、相手の事をしっかりと理解をしていかないといけないんですよね。
相手と自分は当然ながら、価値観も、これまでの経験も全く違います。そこで、生まれるのは相手との相違です。そこを埋めるには、あえて訊く、質問というものが必要不可欠になってきます。
質問する事は、深掘りをする事につながります。なんでもかんでも興味本位に訊けば良いというわけではありません。
よくある、カウンセリングあるあるに、いつの話をしているのか、わからなくなる事があります。
悩んでいる人、困っている人、苦しんでいる人、イライラしている人たちは、理論整然と話すことはまずありません。感情に支配されているからです。沢山の出来事が、くっつき、からんで、雪だるま式にどんどんふくれあがっていきます。
その時、冷静にもつれた毛糸をほぐしていくために、質問を使って、整理をするという感覚を身につけると良いと思います。
いわゆる、5W1Hを意識して、訊くという事です。
いつ?どこで?だれが?なにを?どうした?
これを、主軸にして支配されている感情と、起こっていることの事実と、認知の誤認による偽の事実を切り離していく、サポートをします。
これが、質問するという事なんです。
質問の仕方によって、問題や課題にしっかりと作用する事が出来る場合と、逆に全く違う方向に話しが変わってしまうこともあります。
その質問の仕方には、オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの2通りがあるのですが、そのお話しは次にしましょう。