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「真夏のお遍路」紹介します 2日目

7月20日午前6時。凍らしたペットボトルのお茶を3本リュックに入れて、宿を出発。朝のすがすがしい空気、ローソンのアイスコーヒーを片手に11番札所の藤井寺まで平坦な道のりを1時間歩きます。納経所で次のようなやり取りがありました。

私:「やきやまでら」へ向かう入り口はどこですか?

納経所のおじいさん:「しょうざんじです」。

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パソコンだと「やきやま」と入力しないと漢字に変換されないため、こうした読み間違いがたまにあります。御朱印を書いてくれたおじいさんにむっとされました。

気を取り直しいよいよ四国88か所巡りで最大の難所へ進みます。山に登り始めてすぐにはこんな景色を楽しめます。

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少し歩くとこの看板が出てきます。

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この「1/6」の意味が最初、わかりませんでしたが、2回目に出会ったとき「2/6」となっていたので、へんろころがし=急な上り坂が6回あるのだと気づきました。そして、2回目以降、私は毎回ころがされました。

1日目にも書きましたが、へんろ道はGoogleマップ上に表示されません。以下の地点は、山を1つ超えた付近です。ただ点線はあくまで車が通れるよう整備された道路であり、遍路道ではありません。「へんろころがし」の道は、こんなに甘くありませんし、倍以上の時間がかかります。

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1つ目の山のちょうど真ん中あたりでしょうか。湧水を提供してくれる水大師さまがいました。柄杓ですくい頭からまるかぶりです。

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「心をあらい 心をみがく へんろ道」。

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そして、この山道は、1200年前に空海も歩いたかもしれない道なのです。

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2つ目の山を登り始めて30分。100歩進んでは座り、100歩進んでは座りを繰り返し、なかなか前に進みません。しかも座って休んでいると、すぐに耳元にたくさんの蚊がやってきて何分も座っていられないくらいうっとうしい。

2つの目の山を越えました。数軒の民家のある集落に出ました。そろそろだろうと思いきや、まだ焼山寺は現れません。実は、ここから3つ目の山がありました。「へんろころがし」はまだまだ続きます。重大な事実に気づき、私も含めてこの辺で心が折れるのでしょうか。

へたり込んだ先にこんな木札がかかっていました。

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もう2度と登山などするものか。100回くらいそう固く誓ったのち、12番札所焼山寺にようやく到着しました。

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他の寺にもましてここの「御朱印」は思い出深いものとなりました。

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きょうのお宿はここからさらに7キロ離れた場所にある「ゲストハウス もりあん農園」さんです。アスファルトをひたすら歩きます。

宿に到着すると奥さんが優しくお出迎えしてくれました。冷房の効いた部屋にはこのようなお茶がテーブルに1本、冷蔵庫に2本入っていました。手前のビールは3秒で飲み干しました。

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2日目に歩いた距離は20.6キロ。距離にしたら1日目の半分以下ですが、ほぼ山道で、1日目と比較にならないぐらい疲労しました。

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もりあん農園さんは、近所ですだちやお米などを作る農業をされている傍らゲストハウスを経営されているそうです。そして、近々、別の場所にリニューアルオープンするとか。

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夕食はこんなにたくさんの品数。すべて美味しい料理でした。

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ちなみにお酒はセルフサービスです。ビールが200円、冷酒が300円でした。当然、両方頂きました。

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