丸亀うどんが贅沢品の就農一年目
2018年から食用花を生産し販売していくが、かなり苦しいスタートをきることになる。一年目はまず販路は全くなく赤字。ハウスはお花畑になり、出荷先がない。これからどうするか・・・
なんで食用花専門農家に
もともと食用花栽培を始める前に、自分でちいさなカフェを営んでいました。そのカフェで女性のお客様に向けて、なにか見た目も可愛く気軽に使える食材は無いかと探していた時にエディブルフラワーを知りました。私は料理人でも、お菓子職人でもないので、こだわった製造方法などはわからず独学で勉強していました。だからこそ、エディブルフラワーにたどり着いて使ってみようと考えたのだと思います。
しかしそのカフェの建物自体が老朽化で契約期間満了とともに解体が決まり。急遽、方向転換を迫られることになりました。もともとはカフェと食用花生産を平行しておこなう予定が、カフェをやめ食用花専門農家になることに。
就農、一年目。赤字
支えがあり今でこそよく耐えきれたなと思います。食用花の栽培は進み、お花が咲いても売り先がないのです。あるあるかもしれませんが、作ることよりも買っていただくことの方がはるかに難しいとその時、気付きます。珍しいから買っていただけるわけではなく、欲求を満たす又はニーズを満たせるからお金を払って購入していただけるのだから、その価値をしっかりと磨こうと取り組みました。しかし、そんなすぐに売り上げに直結するわけでは無く、お金は減るばかりが現実です。この当時、本当に家族(妻)に迷惑をかけたなと今でも思います。子供を授かっていた夫婦にとって、丸亀うどんの外食が当時のぜいたく品でした。
ユーザーは本当に欲しいものを知らない
学びとして今でこそ私たちの製品やサービスは自分たちが本当にいいと思って、情熱をもってお届けできるもののみを製品やサービスにしています。
「お客様の声を大事にしてそれをそのまま製品やサービスにして与えても、人は形にしてみせてもらうまで自分が何が欲しいかはわからないものだ」一方で「顧客の声を聞き、それに応えることが一番大事」ともいう。何が正解か今の私にはわからないが小さな失敗をし、次の成功に繋げてくことだろうか。
つづく・・・
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