失敗を怖がらないでって言われても
< 日本人は極端に失敗を嫌う >
という文章を目にした
失敗=損失をだす、ダメなこと、という風潮があるね
けどね、例えばコピー機なんかときどき2枚重なってヘンテコにプリントされたり、ミキサーにかけたのに野菜のカタマリがあったり、機械だっておよよ、ってことがあるのに人間だもの、ハイテンションになってたり、大好きなアノひとが目の前でじーーーっと見てたりしたり、宝くじが10万円当たって動揺したり、いろいろあるもの、失敗しちゃうってあるよね
なにをしていても失敗することがあるって避けられない
以前も書いたけど、初めての社会人のときに勤めていた会社の社長は指導が鬼のような人だったけどたくさんのことを教わった
失敗したときも地獄のように怖かったけど、おかげさまでどうすべきか身についた
これを叩き込まれた
わたしの場合、何度も殺されそうになりながら叩き込まれたけれど、世の会社でこんな怖いことを、しかも今の時代にやったらパワハラで訴えられちゃう
とはいえ、カンタンに失敗を恐れない方法を身につけられないから皆苦労してるのだ
先日もここに書いたけど、植物って1回切ると元に戻すことができない
稽古していて、お弟子さんが「うお~、ソコ切るんか~いっ」ってところを切っちゃったり、自分でいけていて矯めているときに、ぼきーと折っちゃうことなんて日常茶飯事
そうなったら構成を変更する、ソコを切っちゃったのならどのように修正するかを考える
相手は植物、モタモタしているとどんどん弱っていくから瞬時に気持ちを切り替える、判断していく
これを何度も何度も繰り返していく
だから、いけばな稽古では
って指導する
たくさん経験を積まないと自分のものにできないのだ
そして不思議なことにいけばな稽古しているうちに、普段の生活でもこれができるようになる
転ばぬ先の杖、とばかりに至れり尽くせり、失敗しないように導く世の中になってきてるけど、失敗は成功の基、と失敗を怖がらなくていい、前向きにとらえることが当たり前の世の中になるといいな