いろいろあったけれど、それも厄落としかと思って次に進みたいと思います。あ、厄年はとっくに過ぎています💦
先日からの
私の小さい小さい器の記事に
優しいコメントを
たくさんありがとうございます( ´ ▽ ` )❤️
手捻りでゴツい器を作り中ですが
進行形で
無事に平穏な3人の生活を送っております。
ご心配をおかけしました。
さて、いろんな事がギュッと起こると
私のキャパが一杯いっぱいになって
パニックになるのですが
今日、そんな私に少し似てるな、と思ったことを
書いてみます。
私は障害のある方の就労のお助けとして
働いています.
県立高校での就職指導員だった時の経験が
生かされるし
実際、私も精神等がキツかった時期もあるので
障害のある方、と言っても
特別に意識したことはありません。
今、私が担当する方には身体に障害がある方は
いませんので
皆さん、トイレも食事も自立されています。
連れションがいる姉さんの施設時代とは
全く違うので
それはそれで戸惑いもありましたし
ストーカー的な依存の方に
怖いと思ってしまって
支援が出来なくなった時もありました。
私のパニック障害にしても
どこまで第三者に話すのか
開示するのかは、その方の自由だと思っていますが、就労支援を利用していると言うことは
既に第三者には『何らかの障害があるのだな』と
言う事を明かしている事にもなります。
それが嫌で
就労移行支援を受けながらも
障害者枠でなく
一般就労するんだと言われる方もいます。
うーん、それってスティグマだよねと
私は思ってしまうのです。
唐突なのですが、
スティグマと言う言葉を聞いた事がありますか?
一般的には『烙印』と訳される言葉です。
上の方はご本人に障害がありながらも
他の障害のある方への嫌悪があるのです。
『私はあの人たちとは違う』と言う気持ち。
これって障害の有無問わず、
自分に押している人が多い様に思います。
と言う私も自分にスティグマがあります。
出来ない自分が嫌になったり…
わかりやすいのは自己嫌悪と言う感情です。
なぜ、そうなのかと問われても
説明しようが無い自分の部分が嫌いだったりします。
ふとスティグマを思ったのは
今日、ある方と話した事がきっかけです。
その方はずっと1人でした。
話し相手はお母さんだけ。
学校でも1人
中学をほとんど不登校で卒業された後
通信制の高校に行かれましたが
上手く行かず辞められ、
ずっと何年間も引き篭もりの生活をされて
いました。
就労したいと気持ちがあっても
施設に通う事すら出来なかった方なのですが
私が関わって3ヶ月、
無遅刻無欠席で、頑張って通所されています。
頑張り過ぎてしまう事があるので
そこは気になるのですが、
今は楽しいと通って来てくださる事
毎日お会いすることが私も嬉しい事を
確認している日々です。
私もビジネスマナーであったり
社会性について、
日本の就労体制だったり
自己理解や他者理解のような事
クライシスプランだったり
そんな講義をするのですが
そんな中で楽しみとして
人狼ゲームだったり
妄想世界旅行と言って
行きたい場所と行き方を考えるような
そんな事もする何でも屋なのですが
その中で皆さんが好きなのは
『スタバに行ってコーヒーを買って飲む』事。
ふうぅん、と思われるでしょうが
意外にハードルが高い人もいるのです。
例えば聴覚過敏の方はざわざわとした音が‥・
私の様なパニック障害の方は人の多さに…
1人で買い物に行ったことが無い方もいらっしゃるし、そんな方にとっては
たかがいっぱいのコーヒーを
買って飲むと言う事も
心に凄い気合いと準備が必要だったりします。
福岡も緊急時事態宣言が解かれ
皆さんからも、ちらほらと
『まだ外に出ての活動はないのですか』と
言われる事が増えました.
施設を1年以上利用されている方は
結構慣れてこられているので
楽しみだと思ってくださるのですが、
先程の、まだ3ヶ月、利用して間もない方は
結構ハードルが高くて
躊躇されてしまいます。
何が嫌なのか、
自分でも説明出来ない事に苛立ち
また、出来ない自分にも苛立つ。
そんな姿を見て
私が電車に乗れた日を思い出しました。
手に薬を握りしめ
バックを胸にしっかりと抱きしめて
いつ飛び出してもいいように
ドアの近くの席に座り
発車前に充分な薬を飲んだにもかかわらず
汗が止まらなかった事。
電車のドアが閉まって直ぐに
後悔でいっぱいで降りたくなった事。
怖くて怖くて堪らず
隣に座った付け爪の長くて派手な女性に
『私、パニックで発作が出そうなので、すみませんが何か話してもらっていいですか』と
半ば捕まえるようにお願いした事。
今思えば、かなり怖くて怪しい私に
その長い付け爪の女性は
あっさり、良いですよ、と言って
えぇっと、仕事はアパレルです。
この服もお店で買ったんですけど。。。と
話し始めてくれました.
その方は20分ほどで降りられたのですが、
その頃にはスッカリ薬が効いて
私も眠気でぼんやりとして
そのまま電車に乗る事が出来たのです。
その話をしたら
『それはNorikoさんだから出来た事』と
言われました.
確かに私だからと言う事も否めません。
と同時に、私は
何が怖かったのかと言う説明が出来ない自分が
今もいる事の事実を伝えました.
『本当にムカつくのだけど、説明が出来ないんですよ』と。
電車で怖い体験をした訳でもない、
けれど、ざわざわと胸がして
とにかく怖くて不安で仕方がない。
なぜ?とどれだけの人に聞かれても
答える事が出来ません。
なので私はこう、思う事にしました。
『トマトは好きだけどトマトジュースは嫌いです。理由はありませんが、電車が怖いのはそれと同じ感じです』
その方はちょっと笑ってくださって
『私がピーマンが嫌いだけど、ゴーヤは食べれるのと似てますね』と言われました.
説明が出来ないのでなく
それに当てはまる言語がないのだと
そう思うと説明のしようがないじゃないですかと
それってとても無理矢理だけど
自己嫌悪になるより
ずっとマシに思いますよねって話しました。
スティグマは出来るだけ無い方が
生きやすい。
あっても公的なもの(サービスや教育)だったり
環境的なもの(階段とか)だけで
もうお腹いっぱい一杯。
ずっと1人だったので
集団で何かをすると言うことが
とても怖いと言われています。
でも、みんなで行く経路と
スタバでの滞在時間などを話して行くうちに
『行ってみようかと思います』と言われました。
私はあの時の
長い付け爪の女性で居ようと思います。
逃げ場所として、いろいろなことも話し合いました。
お互いの障害を思い、想定するのが
無理な方もいらっしゃいます。
でもそれでも皆んなで考えるのです。
車椅子の方が
押してもらって当たり前だなんて
微塵も思っていらっしゃいません。
何度もすいませんすいませんと言いながら
通られ電車に乗られています。
手帳があるから
手帳がないから
そんな事も福祉サービスを受ける上では
多少なり影響はありますが
確実に福祉は変わりつつあります。
人の考えもアップデートが必要だよねと
思うのです。
『以前は通う事すら無理だったけれど
こうやって毎日お会いすることが出来る。
それはきっと物凄い勇気と思い切りが必要だったはず。私の付け爪の人を捕まえたのに似ていて、
無理してやってみたら、出来たって事があった。
もちろん出来ない事もあった。
私だから出来た事もあり、○さんだから出来た事もあった。一緒に経験を積みませんか』
無理はしません。
タイミングが今じゃないなら、今じゃないからです。
でも少しでもやってみようかなと思えたなら
一緒にやってみたいと思う。
それからもやっぱり今も電車は苦手だけれど
大丈夫を少しずつ重ねています。
この感覚を味わって欲しいなと思います。
いろいろありましたが
仕事も一筋縄じゃいきませんが
毎日がドラマです。
今日、ある方のひと言。
『え?ミッキーマウスって猫ですよね』
もう、マウスって言うてるやん笑笑( ´ ▽ ` )
みんな爆笑で、
その方も携帯で確認して
『あ!本当!ヒゲがない!肌がツルンだ!』と
大笑いされて。
何十年かの思い違いが判明して
良い1日でした( ´ ▽ ` )
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