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タフでいるのが素晴らしい事だと私は全く思わない

私は甘いと思います。

無理な我慢や
不要な我慢はしなくても良い、と思っているからです。

無理をして自分が壊れてしまったら
意味がない。
不要な我慢をして不満が募っても
それってどうなの?と思う。

自分が頑張りたいんだと
どうしてもやりたいんだよって気持ちがあって
だから何かをグッと堪えて
そこから先へ行こうとか
さらに何かを積んでいこうかとか思う時
それは我慢でなくて
自らが選択した辛抱だと
私は思っています。

ずっとタフでいなければ、と思っていました。
物心ついた時からの家庭環境。
それには逆らう事も出来ないし
逆らう術もない。
しかも好きな人達だったら
それを現実として受け入れるしか
当時の私には選択肢がありませんでした。

ヘルパー制度なんかが出来る
ずっとずっと前の事です。

タフなのが私。
私はタフ。
そう思って20歳まで生きて来ました。

短大を卒業し
銀行員として働き出して
先を読んだ仕事が出来ると褒められました。

でもそれって私が今まで
学生と主婦を兼務した生活の中で
必要不可欠だった事。

先を読みつつ、今の行動をしていないと
時間ばかり過ぎてしまう。
さっさとこの仕事を終わらせるには
どうやったら良いのか
そればかりを考え
先読みし
同時進行で出来るものはやり、
後からの分は焦らないで良いように
しっかりと前準備をする。

そうで無いと
友達と遊びに行く時間も出来ないし
テスト前に一夜漬けする時間もない。
時間は自分で作るもの、
そんな感覚が小さな時から形成されていたのかも
知れません。

そっか、
私がやって来たことは
こうやって意外だけれど仕事にも活かされるのだなと思いました。

それから私は更にタフになりました。
だってそれが認められたし
必要とされていたから。

でもふとした時に
これって私、我慢じゃ無いかなと思ったのです。
ある時までは自分がやりたかった、
だからやっていたけれど
何か違う
そうじゃ無いんだと違和感を感じ始めて
初めは小さかった種が
いつしか大きく、そして明確に
違うと言う意思になったのです。

仕事は厳しい。
人さまのお金だもの。
1円だって合わなきゃ夜中の2時過ぎまで残る。
昼ご飯が食べれなくても嫌いじゃない。

祖母の事もそう。
お風呂やトイレの介助も別に良いし
ご飯の支度だって
時々の我儘だって大げんかする程じゃない。

でも何だろう、この我慢している私。

そして糸がプツンと切れてしまった様に
キャリア組になりなさいと言う上司の言葉を蹴って、退職しました。
『自分の事は自分で決めたい』と言い
勝手に施設を見学して入所を決めてきた祖母に
見守られて、カナダへ飛びました。

そして誰も私の事を知らない環境に身を置いて
初めてタフでいる自分と言う事実から
解放されたのです。

カナダで出会い、
ルームメイトになり
そして今でも大切な親友から
『出会って20年!』とメールが来ました。

タフであり続けねばならない私から
解放されて20年。

木曜日、息子が朝から
『頭が痛い』と言い出しご飯が食べれませんでした。
熱は無いし、元気そうではありますが
今のご時世、
それでなくても学校は大変そうですし
私も仕事に行きたくないなーって日があります。

取り敢えず、学校にお休みの連絡を入れて
私は仕事へ。
時折、彼の携帯にLINEしながら
送迎の帰りにゼリーを買って家に寄ると
思いっきり寝て元気になった息子がいました。

お休みすると
学校の先生から必ず夕方連絡を頂きます。
状況を話して元気である事を伝えました。

私の父に言わせると、
それは『ズル』だそうですが
もし、それが本当にズルであったとしても
私は良いんだと思っています。
いや、本当は良く無いのかも知れませんが
物事には逃げても良い時と
逃げられず立ち向かう時があると思います。

息子があの朝、頭が痛いと訴えた時
その前の晩、父が『男とは、こうあらねばならぬ』みたいな事を良い、息子が少し泣きました。

いつもそれで父娘の喧嘩になるのですが
まぁそれは父の世代の教育であり価値観。
仕方ないとは言え、
息子や娘、ましてや私の考えとも違います。

流せる時もあれば
心に引きずってしまう時もあります。

これは私の憶測でしかありませんし
息子に確かめる事もしませんが
その事が彼に残っているのかなと
その日の朝は思いました。

夜、すっかり元気になって
しっかりとご飯を食べてくれる息子に
『元気になってくれて嬉しいよ』と言うと
はち切れそうな笑顔を見せてくれました。

繊細な子ども達には
これから逃げたくても立ち向かうべき時が
来ると思います。
それは多分、今もあるのでしょうが。。。
そんな時、私が母として出来る事と言ったら
休息所くらいではないかと思います。

私くらい、良いよ良いよと甘い存在が居ても
彼らは強くならざるを得ない。
何故なら
まだまだ社会の大多数がタフを求めている
そんな気がするからです。

それは必要な辛抱なのか
不要な我慢なのか
その見極めも曖昧なのですが。

祝日の今日、
子ども達とのんびり日向ぼっこで過ごしました❤️

息子が、芸人のなかやまきんに君を見て
笑っていたので
本当はむちゃ有名でカッケー人が歌ってるんだよと話しました( ´ ▽ ` )

タイミングに合わせて『やーーーーー』って
言ってましたけどね笑笑
母にはとても懐かしい歌なんだけどなぁ。

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