3年間の移住生活で学んだ「地域取材」のセオリー
東京から鹿児島県長島町に移住して、今年の夏で三年が経ちます。
この三年間、地元にかたに声をかけていただいたり、じぶんで調べて突撃したりして、さまざまな地域行事や生産現場に「取材」という名目でおじゃましてきました。
取材ってむずかしいですよね。何回やっても慣れないし、いまでも緊張します。でも、三年前に比べたら地域を取材するのにもずいぶん慣れたかな、と思うのです。
今日は、わたしが地域取材を三年間やってきて感じた「地域取材のセオリー(心構え)」について書きます。気になるかたは、ぜひ読んでいってください。
笑顔で挨拶する
ひとつめは「笑顔で挨拶する」です。
え?そんなこと?と思うかもしれませんが、地域って、都会では考えられないくらい人間関係が濃く深いです。だから、出会う人みんなに挨拶しておくと「どこそこから取材に来とる人がおる。感じのええ人やった」と噂がまわり、情報が入ってきやすくなります。
もし時間が許すのであれば、挨拶ついでに立ち話をするのもオススメ。思ってもみなかった地域に関する話題を伺うことができる可能性があります。
謙虚さとリスペクトを持つ
ふたつ目は「謙虚さとリスペクトを持つ」です。
これはわたしの失敗にもとづくセオリーです。
長島に来て半年間くらい、取材先に行くと「よそものがくるもんじゃなか」とか「東京に帰らないの?」とか、けっこう厳しい意見をいただいていたんです(もちろんそれが全てではないです。好意的なかたもたくさんいました)。
当時はなんでだろうって悲しんでばかりいました。でも、いまは理由がわかります。わたしに謙虚さとリスペクトがなかったからだなって。
移住当初はまだまだ都会にかぶれていて、田舎に対してどこかバカにしているところがあったんだと思います。漁師さんや農家さんがどれだけ手間暇かけておいしいものを作っているのかなんて知らなかったし、田舎に住んでいる人よりも都会に住んでいる人のほうがおもしろいって無意識に決めつけていました。
最悪ですよね。そんな風に自分をバカにしているインタビュアーにほいほいと情報提供する人がどこにいるんだよって話です。よそものがくるもんじゃないって言われて当然です。
幸いにも、島での暮らしを続ける中で自分のダメなところに気づき、自然と変わっていくことができました。いまでは相手にリスペクトの気持ちを持って、素直に学ばせていただく姿勢で取材をしています。
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まだまだお伝えしたいことあるのですが、日付が変わってしまうので今日はここまで!
わたしなりの地域取材のセオリー、いろいろあるのでまた続編を書くかもしれません。気になるかたはスキしてお待ちくださいませ〜!!