パーパスとデジタルマーケティング
企業やブランドの存在意義を問う「パーパス」を活用するブランディングと、デジタルマーケティングの関係性について考察。
①ブランディング:パーパスブランディング
「パーパス・ブランディング」のキーワードをよく目にするようになって久しいですが、もはやブランディング=パーパス・ブランディングと言っても過言ではないのでは?「パーパス」という言葉も、もうすぐ流行らなくなって、当たり前のようにブランディングの本質が「パーパス」になっていくような気がします。
ブランド診断ツール「ASAKO Social Value Quick Scan™」
「未知」から「認知」、「認知」から「理解」「イメージ」、そして「共鳴」へ。共鳴感情は、応援から並走まで行動を促し、共創価値を創出する。そんな共鳴感情を持ってもらうには「パーパス」が必要であると。ざっくりですが、このステップを育んでいくのが「パーパス・ブランディング」かと。
ASAKO Social Value Quick Scan™パーパスブランディングの構造
何らかの機会でブランドに触れ、ブランドの利便性やデザインを通して知覚的にいいなって思う。それが何回か繰り返されたときに、「なんでいいんだろう?」とそのブランドの品質の裏付けや背景、そこにかける想いに触れる。そうした先に、ブランドの志「何のためにこのブランドは社会に存在しているのか」=「パーパス」にたどり着く。そのパーパスに共感する、共鳴感情が生まれる。共創価値がここから生まれていく。このプロセスにどうやって顧客を誘っていくのか?これがパーパス・ブランディングではないかと、いったん理解しています。
②デジタルマーケティング
成熟社会でコモディティ化が進んでブランドの機能的価値だけでは、価格競争に巻き込まれたり、顧客が定着しなかったりと、厳しい時代になりました。そういう観点からも、デジタルマーケティングも「効率よく顧客に届ける」という“効率論”だけでは、方法が集約されてしまい、ここでもコモディティ化が進んでしまうのではないかと推察します。最近ではさらにエスカレートしてマーケティングプロセス全体・事業全体のデジタル・トランスフォーメーションが叫ばれています。まだまだ先の話かもしれませんが、個人的にはDXにおいても“効率論”で進めていくときっとまた頭打ちにあう気がします。そういうこともあって、効率論だけでなく、もっと心に響くようなデジタルマーケティングをー。となってきているのでは… マーケティングとブランディング、デジタルマーケティングとパーパスブランディングは、くっつけると、よりパワフルになりそう。個人的にはむしろ相性がいいように感じています。
③パーパスとデジタルマーケティング
パーパスとデジタルマーケティング概念図
①で示したブランド診断ツールのブランドファネルを横にして、そこにマーケティングプロセスとコミュニケーション手法をプロットしてみました。このプロセスのデジタル化と、ここから得られるデータの利活用がデジタルマーケティング。つまりはパーパスブランディングとデジタルマーケティングの関係性がこれを見るとわかるのかなーと考察しています。個人的にはなんか、ここからいろいろできそうな気がしています。B2CにもB2Bにも活用できるかと。
④Rashii™ではパーパスブランディングとデジタルマーケティングをこれからもっと考察していきます。
と、言うことでよろしくお願いします。
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