045:84tour(ハシツアー)
2019年12月23日の夕刻。
厨房で三代目料理人と一緒に仕込みをしていたら、彼女が
「ちょーかん、ちょっとお話いいですか?」
と。
ん、これは、、、
・昨日の「M-1グランプリ」観ましたかー?
もしくは、
・辞めたいんですけど
のどっちかだなーと。
後者でした。
翌年1月末で退職したいとのことだったので、去るものを追わない&応援モードに入るボクとしては快諾し、その直後に84の1月末での閉店を決意します。
約1週間後の元旦に投稿した新年のご挨拶で、1月末で閉店することを書きました。
が、
誰ひとり気づく人は出てきませんでした…
え?
書いてますよー。
(左端を縦読みしてください)
閉店日が近づいてきた1月21日のこと。
スタッフのMakiと2人で閉店後の片付けをしている時、Makiがぽろっとひとこと言いました。
「84に骨を埋めるつもりで来たのになぁ…」
そうだよなぁ。
そう簡単にやめるとか言ったらいかんよなぁ。
社員の人生も背負ってるもんなぁ…。
でも、2月からどうするのよ…。
新しい料理人を探すというのも厳しそうだし…。
葛藤の中、あれこれ考えながら帰宅し(いい案は思い浮かばず)、とにかく考えながら風呂に入り(何もアイデアは生まれず)、うーんうん唸りながら歯を磨き(それでも何も降ってこず)、「今日のところはもう寝るかー」となってベッドに入って電気を消した午前2時。
目を閉じた途端、雨あられのように、いや、ゲリラ豪雨のようにアイデアと数字が降ってきました。
それが「84tour」の骨組み(ほぼ今の姿、仕組み、サービス)でした。
この瞬間から勝利を確信し、翌日から準備を進めます。
しかし2ヶ月後、コロナ禍になります。
紆余曲折の始まりです。
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