【競馬】その存在感を見せつけろ坂井瑠星、ユニコーンSをスマッシャーで制し今月2つ目の重賞制覇
ユニコーンライオンの鳴尾記念に続き、坂井瑠星がスマッシャーとのコンビでユニコーンSを制覇。6月に入って立て続けに重賞を2勝するなど、サマーシリーズの本格突入を前に猛アピールが続いている。
今季はサウジアラビア~ドバイと長期遠征に出た影響もあり、まだ勝ち数は16勝にとどまっているが、常に世界を視野に入れた精力的な動きはもっと多くの関係者の目に留まってほしいもの。今週も土日で上位人気に支持されるような馬はほとんど任されず、先週に至っては土曜の騎乗馬がゼロという事態にも直面した。
圧倒的な人気馬を安心して任せられるだけの信頼度があるかといえば正直ちょっと自信はないが、もう少し認めてもらいたい。さもないとまた重賞で穴を開けることになるぞ!w
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レースは序盤から速い流れ。スマッシャーは中団インで流れに乗り、4角も外に出さずにクリアすると、バラけた馬群を労せず捌くとスパートを開始。粘り込みを図るサヴァをきっちりと捕らえ、最後は1馬身の差をつけてのゴール。完勝だった。
「未勝利を勝った時からここを目標にしてきた」と勝利騎手インタビューで触れたように、確かに中京での勝ちっぷりは優秀だった。続いて1勝クラスも連勝したが、これまでの上がりの脚が36~37秒台で東京に替わると切れ負けする可能性があるんじゃないかと危惧していたら..高速馬場とはいえ35.4秒で突き抜けた。これは相当なポテンシャル。
同じマジェスティックウォリアー産駒で、かつてこのレースを制したベストウォーリアを思い起こさせるスピードと末脚。同じようにマイル前後の距離で長く活躍してほしいし、坂井瑠星との名コンビ誕生となることを強く願っている。
それから管理する吉岡辰弥厩舎も重賞初勝利。角居勝彦厩舎で経験を積んだ新進気鋭のトレーナーは今後どんどんタイトルを加えていくことだろう。この馬以外にもちょくちょく坂井瑠星を起用してくれているだけに、もしかしたら今後さらにチャンスをもらえるんじゃないかと期待。こうして見ている人は見てくれているのだ。
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2着のサヴァは前崩れの展開でよく踏ん張った。距離も1400mまでしか実績がなく、OPで大敗続きではこの人気薄もやむなし。勝ち馬以外の追撃は完全に封じていただけに優秀な内容。
ケイアイロベージは大きく出遅れながらも3着。荒削りな競馬になったが、もう少し常識にかかったレース運びができれば今後もコンスタントに活躍できそう。ルーチェドーロは良くも悪くもまあこんなもんでしょう。
青竜S大敗後にもかかわらず単勝1番人気に推されたラペルーズは今回もいいところなく完敗。そもそもの能力的にもどうなのという疑問も残るが、いくらなんでも走らなさすぎ。