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【3-11】蜜搾り…この日のための一年(~797日目)

はちみつ搾り

今年も何とか、蜂蜜を搾ることができた。
私は、はちみつを搾る専門なので、自分の一年間はこの日のためにあると言っても過言ではない。

美しい🍯

養蜂家と言っても、ハウス栽培の植物の花粉を媒介するポリネーション用にミツバチを育成している人もいれば、セイヨウミツバチではなくてニホンミツバチを育てている人もいる。
飼育している群だって、1群の人もいれば数百群飼育している人もいて、実はかなり幅広い。

私は、はちみつを採ることを目的にしているので、はちみつを搾れる群に育てるという事を大前提として日々を過ごしている。
気候、花の咲き具合、ミツバチの状況。
ほとんどが自分の力ではどうにもならないことだらけの中でも、技術でカバーできること、自分にできることを模索している。

ミツバチの鎖

半分以上強がりだけど、去年はわかっていながら失敗した。
養蜂が簡単ではないことを頭だけじゃなくて、現実として受け止めた。
そして今年は新しい群を迎えて、去年学んだことを試す年になった。
はちみつを搾り終わったら、来年は自分で育てた群ではちみつを搾る事への挑戦が始まる。
ドキドキするし、わくわくする。

今年の花とはちみつの味

去年は山が紫になるほどの藤の花が咲いていたのに、今年はほとんど藤の花を見かけていない。
恐らく山藤は表と裏があって、今年は裏の年だったのだろうか。
来年、盛り返して藤が咲いてくれるのを願うばかり。

そんなわけで、今年最初のはちみつは、山桜とカエデがメインの百花蜜。
口の中にもったりじっくりと広がる濃厚で深い味わい。独特の渋みがあって、紫蘇や梅のような香りも感じます。

あと半月ほど待ってから、アカシアとトチがメインの百花蜜を搾る予定。
どんな味になるか、今から楽しみ。

アカシアにミツバチがきてる🐝

完熟するまで待機して、糖度がしっかり高まったものから順に搾っているので、はちみつの味は春から夏にかけてグラデーションになっている。
私はこの山の花のグラデーションが好きだ。
はちみつも同じように、養蜂場の周辺に咲いている花を眺めながら、ミツバチが集まっている花を見て、おおよその見当をつける。
一つの花だけではなくて、様々な花から集まってくるからこそ、奥深くて毎年違った味が楽しめるのが魅力だと思う。

綺麗🍁

はちみつの販売と味の好み

6月の中頃には、販売のお知らせをしたい!するぞ!!

今年は少し色が濃い

春の初めの蜜と、初夏の蜜。
完全に分けることができないけれど、食べ比べできるようなセット販売を考えていて、単品は全てブレンドの百花蜜の予定。

毎年違った味だけど、違っていながらも山のはちみつの味が私は好きだ。
なんでも、人それぞれ好みがあるので、誰にでも好かれるかはわからないけれど、はちみつを搾るまでの工程だけは自信を持って説明できる。
養蜂の技術はまだまだだけど。
私の採蜜方法だと、どうしても採れる量は少なくなる。
養蜂を続けて自信を持てるはちみつを採るためにも、それなりの値段をつけなくては続けていくことができない。

物の値段、ずっとずっと考え続けた。
ミツバチと向き合うよりも苦手なことだけど、ようやく決心がついた。

130g/1500円(税込)で販売予定です。
(送料別)
地元で直接手渡しや、店舗販売やイベント等でお買い求め頂く場合は、もう少し安く販売するかもです。

ありがたいことに、こっちのはちみつを気に入ってくれて、欲しいと言ってくれる人がいることに、心から感謝しています。
自信を持ってお届けできるはちみつを作り続けていきたいと思っています。
みつばちに興味を持ってくれたり、私の活動を応援してくださっている方も、本当にありがとうございます。
これからもブログを続けていこうと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

見本を作る

振り返り記事について

過去の行動を振り返る意味でも、周年前の今頃をアップしているのだが、カレンダーの都合で少しずれてきたので、まとめて4本アップ。
よろしければぜひ…

2023年【2-10】初搾り(~425日目)

2023年【2-11】失敗は失敗という体験したという経験(~433日目)

2022年【9】5/9~5/14 みつばちの大地 足るを知ることから

2022年【10】5/16~5/20 花と雨とミツバチと

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