ターニングポイントがあるとすれば

ずっと眠たくて仕方なかった症状に名前がついたこと。

書いてたら長くなったので結論からいうと、発症から12年後、ナルコレプシーと診断される。

ここから長文なので読めそうなときどうぞ。

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たぶん、最初は高校1年生か2年生の頃
午後の授業からずっと寝てたらしく、起きたら誰もいない夕方の放課後だった。そんなことが数回あった。
大学受験も面接の直前までがっつり寝てて名前呼ばれて起きるなどしている(合格はしたので偉い)。

大学生活はというと、午前中の授業は家で寝ててたくさん落とすし、午後は教室で寝る。これがデフォ。
線形代数学の先生に「眠り姫だね」と言われてたらしい。
大学とか寝てる人いるしなぁなどと思いながらも全く講義についていけないし、単位も落とすし、当時付き合っていた人に介護されるような形で生活していた気がする。
そんな日が続いて私は思う。
「生きている以上お金はかかるのに、これでは絶対に経済的・生産的な活動はできない。死ぬしかない。」
「寝ているときは何もできないから死んでるのと同じ。でも私は生きてる。バグだ。」
これはまじで今でもめちゃめちゃ合理的な考え方だと思っている。

なにもしなかったわけではない。
といっても近場の病院を数件回ったくらいか。
家の近くに大きな精神科の病院があって、当時ここは違うよなぁと思いながら行ったら受付時間が過ぎてて、なぜかその場で泣き出してしまったなぁ。奥から急いで出てきた看護士さんに、どうしたの?と聞かれて「ここに来れば助かると思った」と答えたので、行くべき病院は合っていたのかもしれない。結局そこへは行かなかった。

前述の通り、私は有意な死を選びつつあった(本当は生きたいと思っていたけど、生きるってなんだ?生活ってどんなもの?すら分からなくなってた。寝てたから)。そんな最中で実兄が死に「先を越された。私が死ねない。」となったわけだ。そして本当に死ねなかった。いや、そもそも私は""ふつうに""なら生きてたいし。。
私を介護してくれていた恋人とは、兄が亡くなったあと別れた。自分がどうなったのか覚えてないけど、こっちが鬱になりそうだ、と言われた記憶はある。


でそのタイミングでな、ネコをな、地元の友人宅で生まれた子猫を2匹引き取る。1匹だと私が不在のときネコが寂しくなるから2匹いっとけ!と言った友人、今思うとすごいよ、やばいよ。実家でも動物飼ったことない独り暮らしの心身ふつうじゃない人に子猫2匹よ。(いまもその子たちと一緒に暮らしてる。ほんとに大好き。毎日毎秒ありがとう。)

そんなこんなでうっかり第二新卒で就職してしまう。
就職してからは人と仕事に恵まれ、なんかわからんけど上手いこといってしまう。そしてまた恋人に介護されながら生きる。
さすがに社会人なのでお金もあるし病院を探す。するってえと、睡眠時の脳波を検査してくれる病院が見つかり、さっそく検査入院する。1泊3万円くらいやったかな。結果は異状なしということで、ここから20軒以上の病院を駆け回りたらい回しにあう。

「いっぱい眠れるんだ!いいね!」「世の中には眠れなくて辛い人も居るからね~」「眠たい?意味分からないです。帰ってください。」まぁこのへんはたまに浴びせられるので泣きながら帰るのがデフォ
相談していた当時の上司にも「自慢できるくらい寝れるんやろ?」と言われたのでちゃんとトイレで泣いた。

そんなある日出会った心療内科で処方された薬に、おや?となる。
ベタナミンちゃんである。とりあえずやばい子だからぐぐってください。この病院はすぐやめた、怖いから。
そして次に出会ったメンタルクリニック。ここでは、日中の疲れが取れてないから睡眠過多なのでは?という見解の元、安定剤などを処方される。
このへんのお薬に詳しい方は驚くかもしれないが、私はこの病院で処方された コンサータを飲んで仕事中に倒れる。
自力で医務室に向かい、産業医さんが話を聞いてくれて、睡眠専門の大きな病院に紹介状を書いてもらう。
(大手企業サイコーだな!!)
初診3ヶ月待ちと検査入院4ヶ月待ちを泣きながら(これは比喩)過ごし、また1泊3万円の入院をする。
分かる人には分かると思うけど振動ピックアップみたいなのを頭に付ける。

1回目の入院と違うのは昼間の睡眠も診るところ。
・5分で振動ピックアップを付ける
・20分寝る
・5分で振動ピックアップを外す
・30分激しい運動は禁止で絶対寝ない
を1setで4~5回する。
30分起きてての間、私はワンピースを作るために布を裁断するなどして過ごした記憶がある。友達や家族が面会とか少し散歩くらいはオッケーらしい。

私はこの昼間の睡眠の脳波がトチ狂ってて、夜は普通に寝てるし情動脱力発作もないけど、ナルコレプシーだね~という診断に至った。15歳くらいで発症し、私はその時27歳になっていた。
その後、モディオダールとリタリンを我ながら上手いこと調整して生活している。
服薬して迎える最初の週末、私はたくさん泣いた。
「1日ってこんなに長いん?!一週間ってこんなに長いん?!なんでもできるやん!大学行こかな~!!」

そしてこの3年後に芸大に入学する。


ちなみに生理前はPMDDで眠れない日と薬飲んでも寝る日あるけど、あーもういいでーす!そういうの飽きたよ。

今日はこのへんで寝る。健康的だな。

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