ラカンパネラ
今月は、ラカンパネラ、ということにしてみる。
私の総合的な目標として、音楽、詩、絵、英語や日本語など言語、全部組み合わせたところの表現をしてみたいというのがある。自分の今の立ち位置は山でいうところの一合目の一歩手前、くらいだと思っているけど、少しづつ、自分なりにステップアップして行きたいと思う。クラシックや音楽に関しては高校生の時バイオリンをしてチャイコフスキーなどを弾かせてもらったくらい、あとは時折ギターを自分で弾いたり。それから絵はデザインの専門学校を出たくらい、と、いろいろと知識や見聞もないない尽くし、ちゃらんぽらん、からのスタートだけど、自分の感覚を大事にしながらやってみたい。自学自習だ。
今日は、ラカンパネラを聴きながら、詩を描いてみた。私の完全な妄想です、まずは1日目なので。
ここに、書き殴っておく。今日は11月1日だ。11月30日には、私はラカンパンネラを通じて、どこまで行けるかな。
-La Campanella-
鐘の音が鳴る。しっとりと雨が降る。
時計台の針は回り、時は層をなしてもったりと積もりゆく
会いたかったあの人の足音を思う。
石畳の上で私は歩調を早める。
街灯の光がぼんやりと広がり、
雨と霧の向こう側にうっすらとあの人の影が見えた時
私は夢の世界へ駆け上がる。
手を取り合い、語り合う言葉は、
幾千億兆の光の粒となり
パチパチと音を立てる
目もくらむような眩しい光に
彼女の姿を見失う。
世界は夢想し、回転木馬は止まらない。
私は螺旋階段を真っ逆さまに滑り落ち、
ふたたび塔のてっぺんへと飛んでく。
羽をふるわせ、夜の空気を波打たせる。
夜の闇は黒光りする過去の甘い蜜のように
私をねっとりと溶かしていく。
夢の世界で踊り遊び続ける私に
遠い場所から、鐘の音が語りかける。
大地は唸り、森は響き、天は轟く。
この鐘はどこから響くのか。
鐘は何を語るのか。
逃れられない、何かが、夢を揺るがす。
不確かなものが渦を巻く中、私は鐘の音を聴く。