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なんとなく学ぶ気持ち

 私は勉強が苦手だった。それは今でもコンプレックス大きな一つでもある。基礎学力はいまでも弱い。文章力、読解力、漢字、計算・・・いわゆる「読み、書き、そろばん」と呼ばれるものが苦手だ。記憶力も弱い。今とは違って、私たちの時代の教育はこの記憶力に頼る要素が多かったため、記憶力が弱いということはあらゆる学力へ影響した。
「速く」「記憶する」というスキルが優位な時代だった。

 そんな私が50歳を前に通信制の大学院を目指し受験したのは2018年の冬だった。数年前、資格取得のために勉強を始めたのがきっかけだった。そこで学んだ心理学や価値観などについて興味が深まり、大学で少し勉強してみようと考えたからだ。
 

 2000年頃から放送大学で好きな科目を選んで学んだ経験があったので、通信制大学の仕組みは何となく理解はしていた。しかし、オンデマンド方式では少し物足りないと感じていたので、対面方式のスクーリングかオンライン双方向方式があるほうがいいなぁと感じていた。

 通信制を開設している大学ではそんなにたくさんあるわけではない。関東、関西、中国地方にあるくらいだ。学生数の減少が叫ばれ、大学が飽和状態と叫ばれている割には、通信制は少ない。通信制教育はそんなに経営が難しいのだろうかとも思うほどだ。「心理学」「キャリア」のキーワードで探してみるとさらに限られてくる。いろんなサイトで見てみても、同じような大学がヒットするところを見るとやはり少ないのだと実感した。
(つづく)