がん確定食品?! 酒・タバコよりコワい『加工肉』の正体①
こんにちは!動ける&健康な身体をつくるトレーナー、坂下です。
今回は健康のためもっとも気をつけるべき食品、
『加工肉』の正体についてご紹介します。
愛情こもったお弁当。しかし!!
加工肉と聞いて、何を思い浮かべますか?
ベーコン、ハム、ソーセージ、サラミ、ウインナー、ビーフジャーキー、コンビーフ。
種類は様々ありますが、保存のため加工処理をした肉製品全体を指します。
お弁当の主役、酒のつまみ、コンビニで便利に手に入るたんぱく質として、日常的に食べている方も多いのではないでしょうか?
しかし、これには注意が必要です。
がんについての世界一の研究機関である
『国際がん研究機関(IARC)』により、
『加工肉』は発がん性において、『アルコール飲料』とならんで、
『ヒトにおいて十分な証拠がある』
と認められている食品だからです。
発がん性のランクは、『食べるもの』としては唯一、最高ランクの『グループ1』に該当します。
(食品以外ではプルトニウム、アスベスト、カドミウム、X線照射、喫煙、受動喫煙、紫外線を照射する日焼けマシンなど)
要するに、確実に発がんに関係してますよと。
プルトニウムはもちろん、喫煙、アスベストが健康に悪いのは、いまや常識。
受動喫煙にも厳しくなった現在、だれも子供にたばこの煙を近づけようとはしないですよね?
しかし、子供のお弁当が加工肉でいっぱい、という状況は普通にあることです。
愛情たっぷりなお弁当。これはとても素晴らしい。
もちろんキャラ弁ではなかったですが、私も学生時代は毎日母親に作ってもらって大きくなれたし、特にウインナーは好物でした💪
しかし!素晴らしいからこそ、加工肉の危険性はぜひ知っておいていただきたいです。
加工肉の危険性
1、発色剤などの添加物
加工肉には、肉の鮮度維持・防腐・発色・酸味料としての目的で硝酸塩、亜硝酸塩、乳酸などが使われます。
硝酸塩や亜硝酸塩には、ボツリヌス菌の成長を阻害する作用があり、いずれも人体内で発がん性物質の生成に関与することが疑われています。
また、硬い赤身肉に脂や調味料などの添加物を注入する『インジェクション処理』をすることもあります。
アメリカ国立がん研究所(NCI)ナイジェル・ブロックトン研究主任によると、
『1日に15グラムの加工肉を食べるだけで、がんのリスクは4%高まる。これはサンドイッチに入っているハム1切れに相当する』
とされています。
(15グラム以下は結果が分からないだけで安全ということではありません)
また国際がん研究機関(IARC)の報告でも、『加工肉を毎日食べた場合、50グラム(ベーコン2切れ以下)ごとに大腸がんにかかる確率が18%上昇する』とされています。
2、ヘム鉄
加工肉が悪いのは添加物だけの問題ではありません。
原材料となる牛肉・豚肉・羊肉などの、
『赤身肉(レッドミート)』自体に、そもそも発がん性が認められているからです。
国際がん研究機関(IARC)は、赤身肉の発がん性を加工肉の次のランク、
『グループ2A』(おそらくヒトに対して発がん性がある)にランク付けしています。
(他に、ポテトチップスなどに含まれるアクリルアミド、揚げ物、65℃を超える熱い飲料、夜勤、アナボリックステロイド、ディーゼルエンジンの排ガスなど)
ですので加工肉じゃなくても、普通に牛豚羊を食べるだけで、恐らくがんに1歩近づいているだろうと評価されているのです(T_T)
豚のウインナー(加工肉)を食べると、2歩近づいてしまうということです。
この原因は、一般的にいわれる肉の『脂肪』が悪いという問題だけではありません。
逆に脂肪がない『赤身肉』はヘルシーだとおすすめされたりしていますが、実はコワい間違いです。
動物性の赤身肉が悪い理由は、脂肪の問題もさることながら、赤身の鉄分『ヘム鉄』の問題が大きいからです。
ヘム鉄は吸収はとてもよいのですが、
赤身肉でヘム鉄を摂ると、体内で『ヘモジデリン』という物質になり、これが臓器に蓄積し、がんだけでなく糖尿病・肝硬変・心疾患などにつながるとされています。
ですので、現在の栄養学の世界的な常識からすると『脂肪のない赤身の肉ならヘルシーだ』というのは完全な間違いとなります。
いろんな場所で、赤身肉のたんぱく質のメリットだけが語られていますが、
これもホエイプロテインや牛乳と同じく、
『健康を大切にしたい』という方には、摂取量には十分気をつけなければならない食品です。
次回へつづきます。
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