健康?orがん? 世界を惑わす『コーヒー』の真実を解説(後編)
こんにちは!動ける&健康なカラダをつくるトレーナー、坂下です。
前回に引きつづき、健康に関し『シロ』『クロ』はっきりしないコーヒーについてです。
飲みものとしての『コーヒー』は?
前回、コーヒーに含まれる『コーヒー酸』には、
発がんのキケン性が『国際がん研究機関』により指摘されていると説明しました。
しかし、ややこしいことに『コーヒー酸』ではなく、飲みものとしての『コーヒー』になった瞬間に発がんとの相関関係は、
●『グループ3』➜分類できない
にランク付けされます。
発がん性のランクとしては1つ落ちて、キケン性は減ったことになります。
これは『コーヒー』になった瞬間、健康的なものに変わるというより、カラダに良いと結果が出た研究が多くなったということです。
『分類できない』とは、
『カラダに良い』という研究と、『カラダに悪い』という研究が同じようにあって、『がん』との相関関係がある!という方に分類はできないということを意味します。
ですので決してキケン性がないという意味ではありません。
ちなみに『グループ3』の他のものは、
『水銀』『ジアゼパム(向精神薬)』『原油』『静電気』『豊胸用シリコン』『サッカリン(人工甘味料)』『塩素消毒した飲料水』『過酸化水素』
など、限りなく『黒』っぽいものと同ランクです。
アクリルアミド、65℃以上の熱さ
『アクリルアミド』とは、微量でも遺伝子をキズつける作用があると指摘される危険な物質です。
コーヒーにも含まれ、ポテトチップスなど高温調理されているものに含まれています。
コーヒーに含まれるであろう量としてはポテトチップスより少ないとはいえ、無視できない物質です。
これは先ほどの『コーヒー酸』(グループ2B発がんの恐れがある)より1つランクが高くなり、
●『グループ2A』➜恐らく発がん性がある
にランク付けされています。
また、『65℃以上の熱い飲みもの』も同じくグループ2Aにランクインしています。
グループ2Aは他に
『無機鉛化合物』『木材等のバイオマス燃料の室内での燃焼』『概日リズムを乱す交替制勤務』『赤肉(哺乳類の肉』
このことから、熱いホットコーヒーを飲むことは、3つの発がん物質、
『コーヒー酸』
『アクリルアミド』
『65℃以上の飲みもの』
を同時に摂っていることにもなります。
骨折の原因となる
世界だけではなく、日本での骨折に関する大規模な研究
『我が国の大規模調査による大腿部頸部骨折の症例対象研究』
によると、『コーヒーの多飲(3杯/日)』は、
骨折の原因(大腿部頸部骨折)、
1位『チーズの食習慣』
2位『ヨーグルトの食習慣』
に続く、第3位となっており、
第4位『牛乳の飲用習慣』をおさえてしまってます。
この研究は、乳製品が骨を強くするだろうという仮説のもと、それを期待しておこなわれたものでしたが、
結果は予想に反して乳製品で骨が弱くなることを証明してしまうカタチになり、
おまけにコーヒーまで入りこんでしまったのです。
ちなみに5位は『自力での入浴不可』なので、自力で入浴できない方よりも、乳製品やコーヒーを飲む方のほうが骨折しやすかった、という結果が出たことになります。
ファイナルアンサー??
前回のとおり、健康的だという研究結果が多くあるコーヒーですが、
逆に健康に悪いというものも多く、特に
『がん』に関してはかなり危ないといえるのではないでしょうか?
アクリルアミドや熱さ、コーヒー酸はもちろんアウト。
飲みものとしてのコーヒーも半分の確率で、がんには『悪い』という結果です。
そして、日本人にいちばん多いのは『がん』による死亡。
もうひとつ、これは参考ですが
研究というのは、はじめから『欲しい結果』を求めておこなわれるものも多いという事実があります。
つまり、世界中で飲まれるコーヒーに関しては、
『カラダに良い!』という結果を始めからねらって行われるものも多いということです。
ということで、ファイナルアンサー。
コーヒーの健康効果は『クロ(健康に悪い)』。
もちろんこれは、健康面だけの判断です。
大切なのは『コーヒーは健康によい』という一部の情報だけで、その他の情報をシャットアウトしないことです。
その他もろもろの効果(覚醒作用、脂肪分解)は今回は無視していますので、
飲む飲まない、頻度などは、健康面以外のメリット&デメリットも考慮し、ご自身で判断していただければとおもいます。
この記事が『参考になった!』と思った方は、
『スキ』&『フォロー』で応援していただけると更新の励みになります。
最後まで読んでいただきありがとうございました!